エリーゼFS(ファミリーサイズ)の実質値上げ情報

エリーゼFS(ファミリーサイズ)の実質値上げ情報
メーカー 株式会社ブルボン
商品名 エリーゼFS(ファミリーサイズ)
内容量 2本(7.2g)×18袋(計129.6g)
参考小売価格 400円(税別)
原材料
<チョコ>
小麦粉、植物油脂、砂糖、全粉乳、カカオマス、乳糖、デキストリン、大豆粉、液卵黄(卵を含む)、コーンフラワー、ぶどう糖、食用加工油脂、カラメルパウダー(乳成分を含む)、ホエイパウダー(乳成分を含む)、ココアパウダー、モルトエキス(小麦を含む)、食塩、水飴、バター、乳化剤(大豆由来)、ソルビトール、香料(乳由来)、着色料(カラメル、カロテノイド、ウコン)、トレハロース
栄養成分
2本1袋(7.2g)
エネルギー 39kcal
たんぱく質 0.6g
脂質 2.3g
炭水化物 4.1g
食塩相当量 0.01g
発売日 1988年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2006年3月時点 2本×31袋
(62本)
400円
2007年9月~ 2本×27袋
(54本)
400円
2008年6月~ 2本×25袋
(50本)
400円
2013年10月~ 2本×24袋
(48本)
400円
2018年9月~ 2本×22袋
(44本)
400円
2022年6月~ 2本×20袋
(40本)
400円
2023年7月~ 2本×18袋
(36本)
400円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
62本→54本 なし
54本→50本 原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。
50本→48本 円安や原材料価格の高騰、エネルギーコストの上昇に対応するため。
48本→44本 なし
44本→40本 世界的な需要拡大や天候不順等により、穀物価格や油脂類の急激な価格高騰、ならびに資材関係費やエネルギーコストが上昇。今後も継続的にコスト上昇が見込まれることから価格改定。
40本→36本 世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。

参考サイト
公式サイト 株式会社ブルボン
2006年 2本×31袋 350円 日本食糧新聞
2007年 27袋に実質値上げ 食@新製品
2008年 25袋に実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2013年 24袋に実質値上げ 流通ニュース
2018年 22袋に実質値上げ 食@新製品
2022年 20袋に実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2023年 18袋に実質値上げ ブルボン ニュースリリース

エリーゼFS(ファミリーサイズ)の値上げ解説

ホワイトクリームやチョコクリームを軽いウエハースで包んだブルボンの「エリーゼ」のラインナップの中でも、最も大容量なのが「エリーゼFS(ファミリーサイズ)」です。

1979年発売の箱入りエリーゼに対し、エリーゼFS(ファミリーサイズ)が登場したのは恐らく1988年頃。当時の内容量は不明ながら、2006年時点で2本1袋×31袋の計62本入だったことが確認できます。

31袋62本入だったエリーゼ ファミリーサイズ

当時の箱入りが2本×18袋の計36本入だったことを考えると、エリーゼFSはまさに「大容量版」と呼べる商品でした。

当時の2本1袋当たりの価格を比較しても、220円18袋の箱入りエリーゼが1袋当たり12.2円、一方のエリーゼFSは400円31袋ですから、1袋当たり12.9円。…大容量だけど「お徳用」ではないのね…

しかし、その“大容量”にも徐々に陰りが。

2007年になると、それまでの31袋から4袋減って27袋入に。この時点で1袋当たりの価格は14.8円と、箱入りエリーゼとの差は開くばかり。

以後もエリーゼFSの凋落は止まらない。

翌2008年には原材料価格の高騰などを理由に、1本の重量や価格を据え置いたまま25袋(50本)へと実質値上げ。2013年には同様の理由により、さらに1袋減って24袋(48本)になっています。

そして2018年に2袋減らし22袋(44本)、2022年20袋(40本)、2023年には18袋(36本)へとステルス値上げ。2006年まで31袋62本だったエリーゼFS(ファミリーサイズ)は、17年で26本も減らされてしまったのです。

エリーゼ ファミリーサイズの内容量推移

この間、箱入りのエリーゼは18袋から16袋(32本)に減らされたのみであるため、本数差はかなり縮まってしまった。220円の箱入りエリーゼが16袋入なのに、400円のエリーゼFSが18袋って、どう考えてもおかしくないか?

参考小売価格ベースで1本あたりの価格を計算してみると、エリーゼFSは1本11.1円、一方の箱入りエリーゼは6.88円…「箱よりやや多めに入っている超割高商品」でしかない。

消費者を馬鹿にするのもいい加減にしろよ、ブルボン。

近年、エリーゼに限らず、大容量のファミリーサイズよりレギュラーサイズの方が割安ということが多々あるため、コスパを重視する人は重量や個数と価格をよく見比べて購入することをおすすめします。

…ほんと、この“大容量版の方が割高”という流れはなんなんだろうね。ロッテのパイの実とか、赤城乳業のガリガリ君など、挙げだしらたきりがないよ。

チョコなどをコーティングした特別なエリーゼを除き、クリームがウエハースに包まれている一般的なエリーゼは、ファミリーサイズと箱入り以外に、8袋入の「北海道ミルク」も存在しますが、これはFS以上に割高。

かつては箱入りに匹敵するお得さを誇ったエリーゼFS(ファミリーサイズ)。しかし相次ぐステルス値上げにより、箱入りの方が圧倒的に割安。

チョコクリームとホワイトクリームの2種が入っているという点でも一緒だし、はっきり言ってファミリーサイズを買うメリットはどこにもない。

ただね、その“もっともお得なエリーゼ”である箱入りは2022年に販売終了になったっぽい。エリーゼの元祖であり象徴でもある箱入りを無くすとは…

以前までは「『気持ち悪くなるまでエリーゼを貪りたい!』という衝動に駆られた時は、箱入りエリーゼを2箱買え!」と書いていたが、それもなくなってしまった今となっては…「我慢しろっ!!」。

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