チーズおかきの実質値上げ情報
メーカー | 株式会社ブルボン |
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商品名 | チーズおかき |
内容量 | 85g(22枚) |
参考小売価格 | 300円(税別) |
原材料 | もち米、植物油脂、もち米粉(タイ産)、ホエイパウダー(乳成分を含む)、でん粉、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、うるち米(国産)、乳加工品、チーズ粉末、脱脂粉乳、乳糖、砂糖、チーズ加工品、デキストリン、発酵調味料、みりん、かつおエキス調味料(小麦を含む)、酵母エキス粉末、唐辛子粉末/加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、ソルビトール、調味料(アミノ酸等)、香料(乳由来)、着色料(カロテノイド、カラメル)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース) |
栄養成分 1枚(3.7g) |
エネルギー 17kcal たんぱく質 0.3g 脂質 0.6g 炭水化物 2.6g 食塩相当量 0.06g |
発売日 | 1984年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2007年時点~ | 24枚(90g) | 300円 |
2008年2月~ | 23枚(86g) | 300円 |
2008年7月~ | 22枚(82g) | 300円 |
2021年3月~ | 22枚(85g) | 300円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
24枚→23枚 | 原料の長期熟成醤油を国産丸大豆醤油に変更。 |
23枚→22枚 | 原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。 |
82g→85g | チーズクリームにカマンベールチーズパウダーを加え、チーズの味や香り、コクとうまみをさらにアップ。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ブルボン |
2008年2月 23枚に実質値上げ | もぐナビ |
2008年7月 22枚に実質値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2021年 85gに実質値下げ? | 日本経済新聞 |
チーズおかきの値上げ解説
両親や祖父母の家の菓子受けに高確率で入っているイメージが強いブルボンの「チーズおかき」。おかきとチーズという、初見ではアンマッチな印象からの「何これうま~」までがお決まりの流れ。
1984年に発売されたチーズおかき、当時の内容量や価格は不明。調べられる限りでは2007年時点で24枚入の計90gというのが確認できます。
2008年2月に23枚に実質値上げされ、このタイミングでそれまで使用していた長期熟成醤油から国産丸大豆醤油へと変更しています。
「食に対する安全・安心への関心の高まりを受け」とのことなので、以前は外国製もしくは外国産の大豆を使用した醤油だったのかな? 国産の大豆を使用したほうが安全性をアピールできると。
そうはいっても原材料のもち米にはタイ産も含まれているけどな。
味付けに使用する微量の醤油は国産にこだわり、商品の大部分を占めるおかきには外国産のもち米も含まれているって…何かおかしくないか?
それはそれとして、2008年2月に23枚に実質値上げしたチーズおかきは、半年後となる同年8月にさらに1枚減らして22枚に減量。理由は原材料価格の高騰など。
その後は22枚(82g)が10年以上続くも、2021年のリニューアルで税別300円という価格は据え置いたまま内容量は85gに。「おっ、実質値下げじゃん」と思った? しかしこれには下図のようなカラクリが。
2021年のリニューアルでチーズクリームにカマンベールチーズパウダーを加えたとのことで、若干の増量に繋がったのかと思いきや、3g増えた分はただ単に包装紙込みになったからっぽい。1枚3.7g・栄養成分にもほぼ変化ないし。
なお、チーズおかきが小さくなったと感じている人もいるかもしれませんが、それは勘違いっぽい。少なくとも直近15年以内において大きさは変わっていません。
そういえば、数年前までパッケージに記されていた「国産丸大豆醤油使用(醤油中65%配合)」の文字がいつの間にか消えているな。
国産丸大豆醤油からもっと安価な醤油に切り替えたのか、使用率がかなり減ってしまったのかは分からないが、タイ産も併用するもち米や、国産の使用率が分からない醤油を使用しているあたり、“食の安全”を優先しているとは言い難い。
2021年3月のリニューアルではプラスチックトレーを不使用にするなど、環境面への配慮を前面に押し出しているが、私たち個々の消費者としては、そんなことよりコストパフォーマンスや食の安全性の方がよっぽど重要と感じる。
そもそもプラスチックトレー不使用って、ブルボン側としてはコスト削減に繋がるよね。「環境への配慮」という大義名分を掲げながら、その裏ではコスト削減や実質値上げ…企業姿勢が垣間見えるな。
ブルボンのチーズおかきは、少なくとも近年において内容量減は最小限に抑えているし、価格も値上げすることなく税別300円で据え置いている。しかし、冷静に考えれば希望小売価格300円で内容量100g以下という価格設定は明らかに割高。
元から利幅をたっぷり取った価格設定と考えれば、実質値上げが最小限に抑えられているのも納得がいきます。
チーズおかきは実際に食べてみれば確かに美味しいが、貧乏人でケチな私が買えるような価格設定では決してない。そんな私がチーズおかきを食べる機会があるとすれば実家の来客用置き菓子くらいか。