チョコ&コーヒー(大袋)の値上げ情報

チョコ&コーヒー(大袋)の値上げ情報
メーカー 株式会社ブルボン
商品名 チョコ&コーヒー(大袋)
内容量 4.8g×18袋:36枚(180g・個装紙込み)
参考小売価格 300円(税別)
原材料
(チョコ)
小麦粉、砂糖、ショートニング、植物油脂、全粉乳、ココアパウダー、小麦胚芽、カカオマス、モルトエキス(小麦を含む)、ぶどう糖、食塩、ホエイパウダー(乳成分を含む)/膨脹剤、乳化剤(大豆由来)、着色料(アナトー)、香料
栄養成分
1枚(4.8g)
エネルギー 25kcal
たんぱく質 0.4g
脂質 1.2g
炭水化物 3.1g
食塩相当量 0.04g
発売日 1988年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
~2008年頃 328g 198円?
2008年頃~ 295g 200円?
2013年1月~ 200g 200円
2015年1月~ 190g 200円
2022年9月~ 180g 200円
2023年7月~ 170g 200円
2024年10月~ 180g 300円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2008年頃
328g→295g
原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。
2013年1月
295g→200g
リニューアル
2015年1月
200g→190g
なし
2022年9月
190g→180g
世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。
2023年7月
180g→170g
世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。
2024年10月
170g→180g
200円→300円
世界的な需要拡大や天候不順等に加え不安定な世界情勢の長期化により、カカオ豆等の原料価格の上昇および資材関係費やエネルギーコストなどの諸経費も高止まりしているため。

参考サイト
公式サイト 株式会社ブルボン
2008年 328g もぐナビ
2008年 295gに実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2013年 200gに実質値上げ 日本食糧新聞
2015年 190gに実質値上げ 食@新製品
2022年 180gに実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2023年 170gに実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2024年10月 180g 300円に値上げ ブルボン ニュースリリース

チョコ&コーヒービスケット(大袋)の値上げ解説

ブルボンの人気ビスケットであるチョコ&コーヒービスケット。希望小売価格190円の黄土色の箱入りを思い浮かべる人も多いと思いますが、30年以上前からファミリーサイズ…いわゆる大袋版も存在します。

ちなみにチョコ&コーヒービスケットのファミリーサイズが発売された1988年当時のパッケージはこんな感じだったらしい。

1988年発売当時のチョコ&コーヒービスケット ファミリーサイズ

チョコとコーヒーのビスケット部の意匠が違う点や、そのデザインまで現在と完全に一致しており、30年以上経った今でもまったく変わっていない。すでに完成されていたということなのだろう。このあたり、さすがはブルボン。

んが、内容量に関しては凄まじく変化しているぞ。

確認できる限りでは、2007~2008年頃まで328g入だった模様。2008年に295gへと実質値上げするも、それでも参考小売価格200円程度で295gというのは相当なボリューム、かつ優れたコストパフォーマンスだったことが伺えます。

しかし2013年になると200gに激減。295gから200gというと、その減少率は規格外の約32%!

一般的に、値上げや実質値上げの減少率というのは、かなり大幅なものでも20%程度に抑えるもの。「いくらなんでも一気に30%以上減らしたというのは間違いなんじゃないの?」と感じる人もいるかもしれない。

だがな、ブルボンは“やる”んだよ。

現在190円の箱入りチョコ&コーヒービスケットでは、2008年に5.4g×32枚の計172.8gから、一気に4.8g×24枚の計115.2gへと約33%にも及ぶ凄まじいステルス値上げを行っている。

箱入りでこれだけ減ったのだから、同じチョコ&コーヒービスケットのファミリーサイズを295gから200gに減らしても不思議はない。

大幅に減ったチョコ&コーヒービスケット ファミリーサイズ

元々はチョコ&コーヒーFS(ファミリーサイズ)という商品名でしたが、200gへの大幅減少に合わせて「ファミリーサイズ」の名称を外している。ファミリーサイズじゃなくなったから量を激減させても許される…的な理屈なのか?

その後2015年にも実質値上げを行い、内容量は190gに。

当時、希望小売価格150円、実勢価格90~100円くらいの箱入りチョコ&コーヒービスケットの内容量が108gなのに対し、大袋は希望小売価格、実勢価格ともに198円くらいで個装紙込み190g…大袋の方が割高なケースもちらほら…

さらに2022年に10g減って180g、2023年170gへとステルス値上げ。もはや半減に近い状態ですよ。

「これからもさらに減らしていくんだろうなぁ…」と思っていたら、2024年10月に180gへと10g増量。増量という一見良心的な対応に「ブルボンご乱心!?」と感じたらダメよ。だって同時にそれまでの200円から300円に値上げしたのだから。

価格をおよそ1.5倍にする値上げを、たった10g増量で正当化しようと?

余談になりますが、チョコ&コーヒービスケットの大袋は、2014年頃からブルボンの公式サイトになぜか掲載されていない。ファミリーサイズではない大袋という中途半端な位置付けがその理由なのだろうか?

公式サイトの商品情報に載っていないことから「販売終了しているのかな?」と思ったものの、ネット上では現在進行形でレビューが書かれているし、実際に店舗によってはその存在を直接確認することができる。

なお、2024年頃から公式サイトで再び掲載されるように。理由は知らん。

チョコ&コーヒービスケットやチョコリエールが大好きな私としては、応援の意味も込めてたまには購入してあげたいところではあるが…随分とコスパが悪くなったからなぁ…

常識的に考えれば、箱入りが108gで参考小売価格190円、ここで取り上げている大袋は180gで参考小売価格300円なのだから、大袋の方が若干お得なはず…しかし必ずしもそうではないんですよね。

というのも、チョコ&コーヒーの大袋は参考小売価格こそ300円ほどであるものの、どの小売店を見ても割引率は渋く、せいぜい258~278円程度。箱入りは大きく割り引いて128~158円程度だというのに。

こういった背景により、実勢価格では箱入りの方がコスパに優れる場合も多々あるのです。

ブルボンに限ったことではないが、通常サイズより大容量版の方が割高という状況をどうにかしろよ。消費者の「大きい方がお得だろう」という心理に付け込んだ詐欺のようで、本当に腹が立つ。

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