パイの実シェアパックの実質値上げ情報

パイの実シェアパックの実質値上げ情報
メーカー 株式会社ロッテ
商品名 パイの実シェアパック(旧ファミリーパック・パーティーパック)
内容量 124g
参考小売価格 650円(税別)
原材料 小麦粉(国内製造)、マーガリン、砂糖、植物油脂、カカオマス、麦芽糖、乳糖、ホエイパウダー、全粉乳、ココアパウダー、食塩/加工でん粉、乳化剤(大豆由来)、香料
栄養成分
1粒(4.3g)
エネルギー 23kcal
たんぱく質 0.25g
脂質 1.3g
炭水化物 2.6g
食塩相当量 0.03g
発売日 1990年代?

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2001年2月時点 290g 500円
2006年8月~ 250g 500円
2007年3月~ 235g 500円
2008年6月~ 205g 500円
2010年8月~ 160g 500円
2014年8月~ 133g 500円
2022年7月~ 124g 500円
2023年9月~ 124g 540円
2024年11月~ 124g 600円
2025年7月~ 124g 650円

参考サイト
公式サイト 株式会社ロッテ
2001年 290g 500円 ロッテ 商品紹介
2006年 250gへ実質値上げ ロッテ 商品カタログ
2007年 235g ロッテ 商品カタログ
2008年 205g 食@新製品
2010年 160g 313円 食@新製品
2014年 133gへ実質値上げ 食@新製品
2022年 124gに実質値上げ ロッテ ニュースリリース
2023年 540円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2024年11月 600円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2025年7月 650円に値上げ ロッテ ニュースリリース

パイの実シェアパックの値上げ解説

ロッテのパイの実はベーシックな箱入りとは別に、少なくとも20年以上前から大袋入りの大容量版が存在しました。現在でいうところの「シェアパック」ですね。

この袋入りの大容量パイの実、2000年当時の内容量は驚きの290gでメーカー希望小売価格は500円でした。比較的安いお店だと298円くらいで購入できた記憶があります。ちなみに商品名は「パイの実 ファミリーパック」。

当時の箱入りパイの実は内容量81gに対し希望小売価格150円。実勢価格は98~128円くらいだったことを考えると、内容量約3.5倍のファミリーパックがお得であったことは容易に想像がつくと思います。

そんなファミリーパックが「パーティーパック」と名前を変え内容量を250gに減らされたのが2006年。この頃からロッテの商品の多くがオープン価格を採用し明確な価格設定が分からなくなってきます。

その翌年2007年には235g、翌2008年には205gへと順調に減らされていくパイの実の大袋。しかしオープン価格であるため実際にどの程度の実質値上げになっているのか読み取れないというのが実情。

とはいえ、その間もスーパーやディスカウントストアでの実勢価格は大きく変わらなかったことを考えると、それなりに豪快な実質値上げと思っていいでしょう。

そして2010年、それまでのパーティーパックから現在の「シェアパック」へと名称変更が行われ、内容量は160gへ。

依然としてオープン価格ではあるものの、参考小売価格を提示している複数の通販サイトでは「税別500円」となっているので、結局はオープン価格移行後も定価500円という点は変わっていなかったらしい。

そんなシェアパック、2014年には約17%減となる133g、2022年7月には124gにまで実質値上げされ、さらに2023年9月に540円、2024年11月600円、2025年7月には650円に値上げだよ。

2006年まで290g:500円だったファミリーパックも現在は124g・650円。ということは内容量は約57%減ったことに。しかも参考小売価格は30%値上げしているのだから常軌を逸している。

一応ゲス計算しておきますか。2006年までの290g・500円の時点で1g当たりの単価は1.72円。124g・650円の現在は1gあたり5.24円。つまり3倍超の価格になったことになる。すげぇ…

ここまで内容量を減らしたお菓子ってそうそうないぞ。私が知る限りでは最悪クラスの商品か…いや、同じロッテのコアラのマーチ シェアパックはもっと酷いか。

事実「パイの実の大袋、価格は大して変わっていないのに内容量は恐ろしく減ったな~」と感じている人は多いと思います。量は半分以下になっているのに、参考小売価格や実勢価格はほとんど変わっていない…どころか、むしろ上がっているのだから無理もない。

そもそも、ベーシックな箱入りパイの実が現在73g・240円であることを考えると、124g・650円のシェアパックは信じられないほど割高。

ただ、一応フォローしておくと、ロッテのファミリーパック(大袋)は総じて参考小売価格650円なのだが、半額を超える248~298円ほどの価格で売られていることもある。出荷価格はかなり安いのだろう。

そう、この“650円”という参考小売価格はあってないようなもの。小売店やショップによっては参考小売価格350~400円と表示している場合も。

このくらいの参考小売価格の方が現実に即しているといえるものの、ネットショップなどでは400~500円の値札を下げていることも多い。小売が自由に価格設定できるオープン価格の商品ということもあり、価格は混沌としている。

でも、常軌を逸するステルス値上げにより、かなりの割高商品になった点は不変。

あえてシェアパックを買うメリットは、会社など不特定多数の人に配ったり“置き菓子”として使用したりする場合、もしくは1回に食べる量を抑える目的から2個ずつ個包装されている点にメリットを見出すケースくらいか。

昔はファミリーパックを買えば友達と2人で心ゆくまで食べられたんだけどねぇ…今は100年の友情も壊れかねない血で血を洗う争奪戦ですよ。「お前1袋多く食べただろう、この野郎!」

何が「シェアパック」だよ。複数人とシェアするほど入っていないだろうに。これだけ凄まじいステルス値上げを行いながら、それでも大容量版っぽいネーミングを採用するロッテにはただただ脱帽だわ。

パイの実自体は、食感といい味といい高いレベルでまとまっている素晴らしいお菓子だと思っている。実際美味しいと思っているからこそ、私自身昔はパーティーパックを買っていたわけだしね。

でもねぇ…ロッテのこういった企業姿勢を見せつけられた今となっては、自ら購入しようとは微塵も感じない。

ただただアホらしい、それだけ。

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