カプッチョのステルス値上げ情報
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メーカー | 株式会社ロッテ |
商品名 | カプッチョドラえもん<チョコ> |
内容量 | 37g |
参考小売価格 | 100円(税別) |
原材料 | コーンパフ(コーングリッツ、砂糖、植物油脂、水あめ、ココアパウダー、食塩)、砂糖、植物油脂、カカオマス、乳糖、全粉乳、ココアバター、水あめ/光沢剤、増粘剤(アラビアガム)、乳化剤(大豆由来)、香料 |
栄養成分 1パック(38g) |
エネルギー 192kcal たんぱく質 1.6g 脂質 9.6g 炭水化物 24.9g 食塩相当量 0.17g |
発売日 | 1975年4月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1975年~ | 不明 | 100円 |
2001年2月時点 | 42g | 100円 |
2008年7月~ | 38g | 100円 |
2022年7月~ | 37g | 100円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
42g→38g | コーンパフをコーティングしているチョコの味わいがスッキリと食べやすくなりました。企画を一新したドラメッセージシール。 |
38g→37g | 近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
2001年 42g | ロッテ 商品紹介 |
2008年 38gにステルス値上げ | ロッテ 商品カタログ |
2022年 37gにステルス値上げ | ロッテ ニュースリリース |
カプッチョドラえもん<チョコ>の値上げ解説
気泡が大きめなコーンパフにチョコレートをコーティングしたチョコレート菓子「カプッチョ」。パッケージにドラえもんが描かれているのが大きな特徴ではあるものの、期間限定で色々なコラボも展開している浮気性なヤツ。
世に登場したのは1975年と思いのほか歴史は古く、発売時の価格は100円。つまり45年以上にわたって価格は変えていないことに。子供向け商品ということもあり100円は死守したかったのかもしれない。
一方で2008年には内容量を減らすステルス値上げ(実質値上げ)が行われており、それまでの42gから38gへ。また2022年7月には37gに減量。内容量変更に関しては2000年以前にも行われていたかもしれないが、そこまでは調べきれなかった。
発売以降価格の値上げは一切実施せず、内容量減も1割程度…そういった意味でカプッチョはかなり良心的な対応をしている商品と言えるでしょう。
しかしね、このカプッチョ、コーンパフをチョコレートで包んでいるわけだが、このチョコレートの被膜が薄いの。どのくらい薄いかというと、下のコーンパフが所々透けて見えるくらい。
チョココーティングコーンパフとして見ればでん六のコーンチョコやリスカのチョココーンのほうが美味しいし、価格に対して内容量も多いためコストパフォーマンスにも優れる。単純にお菓子という観点ではカプッチョの価値は低い。
ただ、パッケージのドラえもんやおまけのシールに価値を見出す人もいるでしょう。ドラえもんの子供への訴求効果は大きいだろうしね。
おまけのシールを集めている、もしくは懐かしさからカプッチョを指名買いしたくなった…などの理由がない限り、大人がお菓子を目的に買う商品ではないでしょう。少なくとも私なら20円くらいで叩き売りされていない限り絶対に手は出さない。
にしてもこのカプッチョ、森永製菓のパックンチョとなんとなくイメージが被るよね。ネーミングといい、有名キャラクターがパッケージに使用されている点といい。
だがパックンチョが内容量47gで100円なのに対しカプッチョは37g100円と割高。森永のパックンチョをロッテがパックンチョした感が拭えない類似品コアラのマーチは48g100円。
この差はなんだ? ドラえもんのひみつ道具シールの分か? それともドラえもんの圧倒的な存在感(版権)にかかるコストか? それを言ったらディズニーキャラを使っているパックンチョのほうがよほどヤバそうだが。
イメージが被るパックンチョに対し、コスパ、お菓子の味ともに分が悪いカプッチョだが、ひとつだけ褒められる点がある。それはネーミング。
一口で食いつくす感がある「パックン」より、ちょっと控えめな「カプッ」のほうが可愛らしいよね。世の紳士淑女も愛しい恋人にパックンされるよりカプっとされた方が萌えるでしょ?(意味深)
さすがは“お口の恋人”ロッテ。そのへんの機微をよく分かってらっしゃる。
発売以来値上げをせず、内容量を減らすステルス値上げも最小限に抑えているカプッチョ。それでもコストパフォーマンスは良くないため、シール目的以外の大人が自分のために買うような商品ではない…と言わざるを得ない。