カプッチョのステルス値上げ情報
メーカー | 株式会社ロッテ |
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商品名 | カプッチョドラえもん<チョコ> |
内容量 | 37g |
参考小売価格 | 130円(税別) |
原材料 | コーンパフ(コーングリッツ、砂糖、植物油脂、水あめ、ココアパウダー、食塩)、砂糖、植物油脂、カカオマス、乳糖、全粉乳、ココアバター、水あめ/光沢剤、増粘剤(アラビアガム)、乳化剤(大豆由来)、香料、カラメル色素 |
栄養成分 1パック(37g) |
エネルギー 190kcal たんぱく質 1.5g 脂質 9.4g 炭水化物 25.0g 食塩相当量 0.16g |
発売日 | 1975年4月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1975年~ | 不明 | 100円 |
2001年2月時点 | 42g | 100円 |
2008年7月~ | 38g | 100円 |
2022年7月~ | 37g | 100円 |
2024年8月~ | 37g | 130円 |
2024年11月~ | 37g | 3.7~38.4% 値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2008年7月 42g→38g |
コーンパフをコーティングしているチョコの味わいがスッキリと食べやすくなりました。企画を一新したドラメッセージシール。 |
2022年7月 38g→37g |
近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
2024年8月 100円→130円 |
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ |
食品市場を取り巻く環境において、物流費や光熱費、原材料・包装資材の価格が依然として高く推移しており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
2001年 42g | ロッテ 商品紹介 |
2008年 38gにステルス値上げ | ロッテ 商品カタログ |
2022年 37gにステルス値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年8月 130円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ | ロッテ ニュースリリース |
カプッチョドラえもん<チョコ>の値上げ解説
気泡が大きめなコーンパフにチョコレートをコーティングしたチョコレート菓子「カプッチョ」。パッケージにドラえもんが描かれているのが大きな特徴ではあるものの、期間限定で色々なコラボも展開している浮気性なヤツ。
世に登場したのは1975年と思いのほか歴史は古く、発売時の価格は100円。2024年まで100円を維持していたことから、50年近くにわたって価格は変えていなかったことに。子供向け商品ということもあり100円は死守したかったのかもしれない。
一方で2008年には内容量を減らすステルス値上げ(実質値上げ)が行われており、それまでの42gから38gへ。また2022年7月には37gに減量。内容量変更に関しては2000年以前にも行われていたかもしれないが、そこまでは調べきれなかった。
発売以降価格の値上げは一切実施せず、内容量減も1割程度…そういった意味でカプッチョはかなり良心的な対応をしている商品と言えるでしょう。…いや、「言えたでしょう」の間違いか。
というのも、世界的な物価上昇に加えチョコレート価格の高騰が顕著になった2024年、カプッチョは一気に30円も値上げして130円になったのです。
「いくらなんでも一気に30%も値上げするか?」と感じるものの、ロッテのニュースリリース内で菓子類の値上げ幅は2.9~32.5%とある。つまりカプッチョの30%値上げは間違いでも何でもないのです。
これまで値上げを我慢して我慢して、一気に爆発したとも考えられるが、カプッチョはそもそもが割高なのよ。だからこそ値上げせずにいられたのではないのか?
製品としてもこのカプッチョ、コーンパフをチョコレートで包んでいるわけだが、このチョコレートの被膜が薄いの。どのくらい薄いかというと、中身のコーンパフが所々透けて見えるくらい。
チョココーティングコーンパフとして見ればでん六のコーンチョコやリスカのチョココーンのほうが美味しいし、価格に対して内容量も多いためコストパフォーマンスにも優れる。単純にお菓子という観点ではカプッチョの価値は低い。
ただ、パッケージのドラえもんやおまけのシールに価値を見出す人もいるでしょう。ドラえもんの子供への訴求効果は大きいだろうしね。
おまけのシールを集めている、もしくは懐かしさからカプッチョを指名買いしたくなった…などの理由がない限り、大人がお菓子を目的に買う商品ではないでしょう。少なくとも私なら20円くらいで叩き売りされていない限り絶対に手は出さない。
にしてもこのカプッチョ、森永製菓のパックンチョとなんとなくイメージが被るよね。ネーミングといい、有名キャラクターがパッケージに使用されている点といい。
だがパックンチョが内容量43gで120円なのに対しカプッチョは37g・130円と割高。森永のパックンチョをロッテがパックンチョした感が拭えない類似品コアラのマーチは48g・130円。
この差はなんだ? ドラえもんのひみつ道具シールの分か? それともドラえもんの圧倒的な存在感(版権)にかかるコストか? それを言ったらディズニーキャラを使っているパックンチョのほうがよほどヤバそうだが。
イメージが被るパックンチョに対し、コスパ、お菓子の味ともに分が悪いカプッチョだが、ひとつだけ褒められる点がある。それはネーミング。
一口で食いつくす感がある「パックン」より、ちょっと控えめな「カプッ」のほうが可愛らしいよね。世の紳士淑女も愛しい恋人にパックンされるよりカプっとされた方が萌えるでしょ?(意味深)
さすがは“お口の恋人”ロッテ。そのへんの機微をよく分かってらっしゃる。
発売以来値上げをせず、内容量を減らすステルス値上げも最小限に抑えているカプッチョ。それでもコストパフォーマンスは良くないため、シール目的以外の大人が自分のために買うような商品ではない…と言わざるを得ない。