紗々の値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー | 株式会社ロッテ |
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商品名 | 紗々 |
内容量 | 69g |
参考小売価格 | 260円(税別) |
原材料 | 砂糖、カカオマス、全粉乳、乳糖、ココアバター、植物油脂/乳化剤(大豆由来)、香料 |
栄養成分 1枚(4.4g) |
エネルギー 25kcal たんぱく質 0.3g 脂質 1.5g 炭水化物 2.5g 食塩相当量 0.006g |
発売日 | 1995年9月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2000年時点 | 73g | 200円 |
2008年9月~ | 73g | 208円 |
2010年9月~ | 71g | 208円 |
2011年9月~ | 69g | 208円 |
2014年9月~ | 69g | 220円 |
2022年7月~ | 69g | 230円 |
2023年9月~ | 69g | 240円 |
2024年8月~ | 69g | 260円 |
2024年11月~ | 69g | 3.7~38.4% 値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
200円→208円 | なし |
73g→71g | なし |
71g→69g | なし |
208円→220円 | なし |
2022年7月 220円→230円 |
近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
2023年9月 230円→240円 |
原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながら合理化・効率化によるコストアップ吸収が一層困難な状況になったため価格改定を実施。 |
2024年8月 240円→260円 |
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ |
食品市場を取り巻く環境において、物流費や光熱費、原材料・包装資材の価格が依然として高く推移しており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
2000年 73g 200円 | ロッテ 商品紹介 |
2009年 208円に値上げ後 | ロッテニュースリリース |
2010年 71gへ実質値上げ | ロッテニュースリリース |
2011年 69gへ実質値上げ | ロッテニュースリリース |
2014年 220円に値上げ | 日本食糧新聞 |
2022年 230円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2023年 240円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年8月 260円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ | ロッテ ニュースリリース |
紗々の値上げ解説
細く絞りだされた2種、もしくは3種のチョコレートを幾重にも重ねることでパリパリとした独特の食感と奥深い味が特徴的なロッテ「紗々」。9~3月の秋冬限定商品という点も大きな特徴。
価格の値上げはもとより、価格を据え置いたまま内容量を減らす「ステルス値上げ(実質値上げ)」が横行する昨今において、紗々はいくらくらい高くなり、また内容量を減らされているのでしょうか?
おそらくは1995年の発売時からの紗々の内容量は73gで価格は税抜200円。根拠となるソースが2000年以降のものしかなかったため一応「2000年時点」としています。
その状況に変化が訪れたのは2008年。ロッテが想定する参考小売価格が従来の税抜200円(税込210円)から税抜208円(税込218円)に値上げされたのを皮切りに、細かい値上げが続くことに。
2010年になると、それまで10年以上にわたって守り続けてきた73gの内容量を71gへと実質値上げ。そして翌2011年にはさらに69gへと内容量を減らし現在に至ります。
ただ1箱に入っている枚数は16枚で統一している。だから実質値上げのたびに1枚あたり約0.1gずつ減らされるという状況に。
内容量自体は69gで下げ止まるる一方、2014年には消費税5%時に税込218円だった参考小売価格を税別220円へと値上げ。2014年は様々な商品を値上げ・実質値上げしており、紗々も例外ではなかったらしい。
また、2022年7月は10円値上げして230円、2023年9月に240円、2024年8月には260円へと値上げ。
このように複数回の値上げや内容量減を経験してきた紗々ですが、近年凄まじい勢いで値上げされたり量を減らされたりする商品が散見される中、紗々の値上げは比較的小幅に抑えられている印象。
元々紗々はチョコレート菓子として“ちょっと高級路線”という位置付けと見られ、ガーナやクランキーといった同社のチョコレートより若干割高だったことから、大幅な値上げを行わなくてもそれなりに利益を確保できたのかもしれない。
この紗々、秋冬限定商品ということもあってか、ビターチョコレートとホワイトチョコの2種を用いた「オリジナル」以外に毎年毎年様々なフレーバーを提供してくるという特徴が。
オリジナル以外の定番であるいちご系と抹茶系も毎年マイナーチェンジをしているし、「くり」や「きなこ」「ゆず」などの変わり種も。ジャンドゥーヤ? なんじゃそりゃ? ナッツ類のペーストとチョコレートを混ぜたもの? 知らんがな。
こういった限定フレーバーは、一般的に定番商品に比べちょっと高い、もしくは内容量が少なめであることがほとんどですよね。しかし紗々は発売以来オリジナルと同じ価格、内容量で統一している。
値上げも最小限だし、期間限定の味も定番と同じ価格・量。このあたりは十分評価に値するかと。
スーパーなどでの紗々の実勢価格は178~228円程度。内容量69gとしては決して安くはないものの、独特の食感や美しい見た目など、割高でも説得力はある。ロングセラー商品として支持を集めるにはそれなりに理由があるということか。
にしてもこの「紗々(さしゃ)」というネーミング、上品さと軽やかさを併せ持つ良い商品名だね。同社のマリブのさざ波、霧の浮舟の流れを汲む美しさや優雅さを感じる。
だが語呂が悪い! 活舌悪い人は「しゃしゃ」になってしまいがち。
人前で「しゃしゃ」と言おうものなら、「こいつ、紗々の読みを『しゃしゃ』と思ってんだな、プププ」って馬鹿にされちゃうよ。それがもし佐々木さんだったら、その日からあだ名は「しゃしゃ木」で決定だよ。
…全国の佐々木よ、紗々の商品名を軽々しく口にしないことを推奨する。