コアラのマーチ(チョコ)の実質値上げ情報

コアラのマーチ(チョコ)の実質値上げ情報
メーカー 株式会社ロッテ
商品名 コアラのマーチ(チョコ)
内容量 50g
参考小売価格 100円(税別)
原材料 砂糖、小麦粉、植物油脂、カカオマス、でん粉、ショートニング、乳糖、全粉乳、全卵、ホエイパウダー、脱脂粉乳、クリームパウダー、食塩、ココアパウダー、ココアバター/膨張剤、カラメル色素、乳化剤(大豆由来)、香料
栄養成分
1箱(50g)
エネルギー 266kcal
たんぱく質 2.7g
脂質 14.5g
炭水化物 31.3g
食塩相当量 0.3g
発売日 1984年3月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2001年2月時点 62g 100円
2007年2月~ 55g 100円
2008年~ 55g 115円
2009年6月~ 50g 100円
2022年7月~ 48g 100円

参考サイト
公式サイト 株式会社ロッテ
2001年 62g 100円 ロッテ 商品紹介
2007年 55gへ実質値上げ ロッテ 商品カタログ
2008年 税込120円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2009年 50g100円へ実質値下げ ロッテ ニュースリリース
2022年 48gにステルス値上げ ロッテ ニュースリリース

コアラのマーチ(チョコ)の値上げ解説

ロッテのコアラのマーチ…CMでもおなじみのこのお菓子、昔は1箱にもっといっぱい入っていたものです。

確認できる範囲で内容量や価格を調べてみると、2000年頃は1箱62g入りで価格は税別100円でした。ちなみに1984年の発売時から100円だったため、少なくともこの時点まで値上げは行われていないことになります。

うごきがあったのは2007年。価格での値上げは行わず、内容量を62gから55gへと減少させたのです。典型的なステルス値上げ(実質値上げ)ですね。

ちなみに、それまでコアラのマーチのチョコは62g、いちごは55gという構成でしたが、2007年の実質値上げが行われたのはチョコのみだったため、当面の間チョコもいちごも55gで並ぶことに。なんとなくいちごにお得感?

また2007年頃から価格をこれまでの「希望小売価格100円」からオープン価格へと変更しています。ただ、オープン価格への変更後もしばらくは“参考小売価格100円(税込105円)”としていました。

しかし2008年からこれが税込120円に。発売以来20年以上堅持してきた「税別100円」を捨て去った瞬間です。やったねこれで大儲けだね。

…というか、2007年に10%以上内容量を減らしたうえに、翌年には15%の値上げって…なかなかえげつないことをするよな、ロッテ。

ただそれも長くは続きません。さらに翌年2009年には内容量を50gに減らしたうえで価格を税別100円に戻してきたのです。内容量的には約9%の減少だが価格的には約13%の値下げになるので、トータルでは実質値下げと言えなくもない。

しかしなんだろうね、この気持ち悪さ。一度税込120円に値上げしておいて、その後の内容量減に合わせて元の価格に戻すことで値上げ感を和らげ、あわよくばお得感も…的な思惑も見える。

もしくは内容量減と値上げが相次いだことで売り上げを大きく減らし、方向転換せざるを得なくなったのか…いずれにしてもロクな対応でないことは確かだな。

その後は10年以上にわたり内容量や価格に手を加えられることはな買ったものの、2022年7月になって48gに減らすステルス値上げを行います。

そんなコアラのマーチ、スーパーやディスカウントストアなどの実売価格は88~98円くらいか。特売や激安店舗なんかだと58~68円ということも。

コアラのマーチはそれなりに美味しいことから、48g70円くらいなら許容範囲か。実質値上げ前の62gだったら私も購入を検討することを検討することを検討するかもしれないんだけどね。たぶん買わないけど。

余談だが、類似商品に森永製菓のパックンチョというものがある。たぶん多くの人は名前くらい聞いたことあるだろう。人気はコアラのマーチの方がはるかに上ですけどね。

このパックンチョの発売は1983年。つまりコアラのマーチより1年早いことになる。板チョコにしろコアラのマーチにしろ、チョコパイにしろ、アーモンドチョコにしろ、ロッテは他社先発のお菓子をパク…もといオマージュしてお株を奪うことに長けてるよな。

コアラのマーチとパックンチョ

こういった点に加えロッテは韓国企業ということも相まって保守的…というか無駄に右寄りな日本人からは嫌われる傾向に。まあ気持ちは分からなくもないが、日本も昔は海外から色々なものをパクってきたからねぇ。

近年、日本企業の商売の下手さやスピード感のなさが目立つことが多い。せっかくの技術力や商品力を活かしきれないケースも見受けられる。

ロッテ憎しの是非はともかく、日本企業の…もっと踏み込むなら日本企業経営陣の不甲斐なさや無能さを認めることも必要なのかもしれない。

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