チョコパイパーティーパックの実質値上げ情報

チョコパイパーティーパックの実質値上げ情報
メーカー 株式会社ロッテ
商品名 チョコパイパーティーパック(旧袋)
内容量 31g×9個
参考小売価格 670円(税別)
原材料 小麦粉、ショートニング、砂糖、水あめ、植物油脂、カカオマス、液卵、乳糖、全粉乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー、ココアバター、乳等を主要原料とする食品、洋酒、食塩、でん粉、脱脂濃縮乳、還元水あめ、乾燥卵白、卵黄、乳たんぱく/ソルビトール、酒精、乳化剤(大豆由来)、膨張剤、加工でん粉、香料、増粘剤(セルロース、カラギーナン)
栄養成分
1個(31g)
エネルギー 157kcal
たんぱく質 1.7g
脂質 9.4g
炭水化物 16.2g
食塩相当量 0.12g
発売日 1987年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1987年~ 10個 500円
2000年時点 33g×11個 500円
2006年8月~ 33g×10個 500円
2008年8月~ 33g×9個 500円
2012年頃 32g×9個 500円
2012年頃 32g×9個 500円
2019年6月~ 31g×9個 500円
2022年9月~ 31g×9個 550円
2023年9月~ 31g×9個 580円
2024年8月~ 31g×9個 670円
2024年11月~ 31g×9個 3.7~38.4%
値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
11袋→10袋 なし
10袋→9袋 ケーキがしっとりなめらかになってさらにおいしくなりました。
33g→32g 生ケーキに近いしっとり感・口どけを実現。チョコレート感アップ。
32g→31g なし
2022年9月
500円→550円
近年、原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定並びに内容量変更を実施。
2023年9月
550円→580円
原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながら合理化・効率化によるコストアップ吸収が一層困難な状況になったため価格改定を実施。
2024年8月
580円→670円
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。
2024年11月
3.7~38.4%値上げ
食品市場を取り巻く環境において、物流費や光熱費、原材料・包装資材の価格が依然として高く推移しており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。

参考サイト
公式サイト 株式会社ロッテ
2000年 11個入 ロッテ 商品紹介
2006年 10個入 ロッテ 商品カタログ
2008年 9個入に実質値上げ ロッテ 商品カタログ
2022年 550円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2023年 580円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2024年8月 670円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2024年11月 3.7~38.4%値上げ ロッテ ニュースリリース

チョコパイパーティーパックの値上げ解説

大人気のロッテのチョコパイの大袋版となる「チョコパイ パーティーパック」。パーティーパックを謳いながらベーシックな箱入りチョコパイより3個多いだけというのは何ともモヤモヤしますね。

チョコパイパーティーパックは発売時10個入で500円だったようです。名称も「チョコパイ(袋)」というシンプルなもの。箱入りが6個で300円だから1個あたり50円。一方(袋)は10個500円だから1個あたり50円。

全然お得じゃねぇ…

しかし2000年頃には内容量が11個になっています。厳密には「10個+1個」という、期間限定増量的な雰囲気のもの。しかし10個+1個は数年にわたって長らく続いています。

期間限定っぽい雰囲気を漂わせて購買意欲を刺激する…的な? 「っぽい」ってのがミソだな。はっきり「今だけ」「期間限定」と謳いながら販売を続けていたら景品表示法に抵触する事案ですよ。

状況が変わったのは2006年。これまで売りだった「+1個」がなくなり純粋な10個入になり、商品名も「パーティーパック」に。まあここまでなら「お得期間終わっちゃったかー」と残念がる程度で済む。問題はその後だ。

10袋入となってから2年後、価格を据え置いたまま9個入へと実質値上げ。中途半端な数だな。

チョコパイパーティーパックの内容量・パッケージ遍歴

その後は箱入りチョコパイ同様地味に1個あたりの大きさを減らしていくことに。といっても33gが32gになり、31gになり…と小幅なものですけどね。

そして2022年550円、2023年580円、2024年8月には670円に値上げ。雪だるま式に高くなっているのが恐ろしい…

気になるのは、ロッテの大袋はガーナ、パイの実、コアラのマーチなど、ファミリーパックからパーティーパックを経て現在は「シェアパック」と名称が変わり内容量を大幅に減らしているのに対し、チョコパイはパーティーパックのままである点。

ロッテ的にチョコパイに関してはシェアパックに名称変更するほど量は減らしていないという自信の表れか。パイの実とかコアラのマーチはの減りっぷりは半減どころじゃ済まないからね。

希望小売価格ベースでは、かつて箱入りも大袋も1個あたり50円でお得感皆無だったチョコパイ(袋)。現在はというと、想定小売価格では箱入り6個350円(1個あたり58.3円)に対し、パーティーパックは9個670円なので1個あたり74.4円。…おい。

しかしこのチョコパイ パーティーパック、参考小売価格こそ670円とぼったくりレベルの価格になっているものの、実際は箱入りに比べ大幅に割引されており、参考小売価格は完全に形骸しているといっていい。

スーパーなどで両方の実勢価格を確認すると、箱入り198~298円、パーティーパック298~398円というケースが非常に多い。パーティーパックの内容量は箱入りの1.5倍なので、1個あたりの単価は大体同じくらいに落ち着く計算。

ただ、激安店などではパーティーパックが稀に250円を切る価格で売られることがある。実質値上げにより9個入と量は減ってしまったものの、このくらいの価格であれば買う価値は十分ある。

たまに目にする4個入100円くらいの海外製チョコパイと同等レベルの価格で、はるかに美味しいロッテのチョコパイが食べられるのだから。

余談だが、ロッテが想定するベーシックなチョコパイパーティーパックの参考小売価格は670円である一方、毎年9月前後から販売されるハロウィン仕様のチョコパイパーティーパックの想定小売価格は大幅に安くなっている。

値上げ前の2023年を例にとると、素のパーティーパックが580円、ハロウィン仕様は398円という価格設定でした。

期間限定商品は安めに提供するということなのか、もしくは期間限定商品はより現実に即した参考小売価格としているのか…実際店頭での価格は期間限定チョコパイも素のチョコパイも変わらないからな。

間違いなく美味しいロッテのチョコパイの大袋「パーティーパック」。しかし参加人数10人未満の小規模パーティーじゃないと、チョコパイを巡って血で血を洗うバトルロイヤルに発展するから気を付けろ。パーティーの名が聞いて呆れる。

ま、私レベルの“ぼっち”になると「パーティー」は一人で思う存分お菓子を食べることを意味するから、あながち間違ってないけどな。

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