アーモンドチョコレート<クリスプ>の値上げ情報
メーカー | 株式会社ロッテ |
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商品名 | アーモンドチョコレート<クリスプ> |
内容量 | 80g |
参考小売価格 | 250円(税別) |
原材料 | アーモンド、砂糖、全粉乳、カカオマス、植物油脂、モルトパフ(小麦粉、でん粉、モルトエキス、食塩)、ココアバター、乳糖/光沢剤、乳化剤(大豆由来)、膨張剤、香料、カラメル色素 |
栄養成分 1箱(80g) |
エネルギー 451kcal たんぱく質 8.2g 脂質 28.4g 炭水化物 40.7g 食塩相当量 0.17g |
発売日 | 2003年1月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2003年1月~ | 118g | 200円 |
2008年3月~ | 97g | 200円 |
2011年9月~ | 89g | 200円 |
2015年7月~ | 89g | 220円 |
2022年7月~ | 89g | 230円 |
2023年9月~ | 80g | 230円 |
2024年8月~ | 80g | 250円 |
2024年11月~ | 80g | 3.7~38.4% 値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
118g→97g | チョコレートの後味をさらにスッキリとさせた。 |
97g→89g | なし |
2015年7月 200円→220円 |
原材料価格の高騰が想定を超え、今後長期化が予想されるため。 |
2022年7月 220円→230円 |
近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
2023年9月 89g→80g |
原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながら合理化・効率化によるコストアップ吸収が一層困難な状況になったため価格改定を実施。 |
2024年8月 230円→250円 |
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ |
食品市場を取り巻く環境において、物流費や光熱費、原材料・包装資材の価格が依然として高く推移しており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
2003年 118g 200円 | ロッテ ニュースリリース |
2008年 97gへ大幅実質値上げ | 日本食糧新聞 |
2011年 89gへ実質値上げ | ロッテ 商品カタログ |
2015年 220円に値上げ | PR TIMES |
2022年 230円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2023年 80gに実質値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年8月 250円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ | ロッテ ニュースリリース |
アーモンドチョコレート<クリスプ>の値上げ解説
ロッテ アーモンドチョコレートの派生商品である<クリスプ>。その名の通りアーモンドを包むチョコレートにクランキーチョコレートのようなモルトパフが練り込まれています。
発売された2003年の内容量と価格は118g税抜200円。同時期のベーシックなアーモンドチョコレートが130g入りだったことを考えると、ちょっと特別なアーモンドチョコレートといった趣か。
現在のロッテや明治のアーモンドチョコレートが内容量90g弱230円である点を鑑みるに、当時は本当にいっぱい入っていたんだなと実感させられる。
そんな大満足の容量が減らされたのは2008年。「チョコレートの後味をさらにスッキリさせた」という建前のリニューアルで118gあった内容量は一気に97gへ。いくらなんでも減らし過ぎだろうと。
それでも実質値上げは止まらない。2011年にはさらなる内容量減に取り組み89gへ。2015年には他のメーカーと時を同じくして220円に値上げし、2022年7月には230円値上げしています。
なんだろうね、このカルテルレベルの同調的便乗値上げ。カロリーやカカオポリフェノールの減りっぷりを見ると切なくなる。
興味深いのは、2014年に86gへと実質値上げされた素のアーモンドチョコレートに対し、クリスプの実質値上げは見送られたこと。それにより内容量は逆転しクリスプの方が多い状況に。
まあ単純に考えて世界的に需要が拡大しているチョコレートよりモルトパフの方がコストがかからないだろう。そのあたりを反映した結果クリスプの方が多くなった…といったところか。
その割にガーナ(50g)よりクランキーチョコレート(45g)の方が量が少ないんだけどね。クランキーはブランドとして確立されているから安易に逆転させるようなことはしないという方針なのかな?
そう思っていたら、2023年9月にアーモンドチョコレート<クリスプ>のみ80gにステルス値上げ。この時素のアーモンドチョコレートの値上げやステルス値上げは見送られたから、結局クリスプの方が少なくなったことに。
さらに2024年8月には250円に値上げ。
現在大手メーカーの中でクリスプを練り込んだアーモンドチョコレートを販売しているのはロッテのみ。唯一無二の存在であるなら、相次ぐ値上げによって著しくコストパフォーマンスが低下した80g・250円という仕様も致し方なし…なのか?
ちなみに素のロッテ アーモンドチョコレート1箱に入っている個数は21。一方でクリスプは20個。1個あたりの重量は素のアーモンドチョコレートが約4.1g、クリスプは4.0g…空気を含むクリスプが練り込まれている分1個あたりの重量は軽くなるということか。
実勢価格はどんなに安くても148~168円くらいで通常は198~228円ほど。80gという内容量を考えると高いと感じるが、安い店で素焼きアーモンドを1kg買っても1,500円くらいするため、1gあたりの単価で考えるとそう割高ではないのかも。
まあチョコレートに関しては場合によっては1gあたり1円ほどで買えるから、やっぱり割高だけどね。…ついついそんなことを考えてしまう私の心の貧しさが恐ろしい。