明治 ミルクチョコレートの値上げ情報

明治 ミルクチョコレートの値上げ情報
メーカー 明治
商品名 ミルクチョコレート
内容量 50g
参考小売価格 168円(税別)
原材料 砂糖、カカオマス、全粉乳、ココアバター/レシチン、香料、(一部に乳成分・大豆を含む)
栄養成分
1枚(50g)
エネルギー 283kcal
たんぱく質 3.8g
脂質 18.4g
炭水化物 26.7g
食塩相当量 0.065g
発売日 1926年9月

年月日 内容量・数量 参考小売価格(税別)
1999年時点 50g 100円
2003年~ 70g 100円
2008年2月~ 65g 115円
2009年8月~ 58g 100円
2012年~ 55g 100円
2014年7月~ 50g 100円
2015年7月~ 50g 110円
2016年9月~ 50g 111円
2022年5月~ 50g 120円
2023年4月~ 50g 130円
2024年6月~ 50g 145円
2024年10月~ 50g 168円

参考サイト
公式サイト 株式会社明治
1999年 50g 100円 明治 チョコレートカタログ
2003年 70gに実質値下げ 明治 商品カタログ
2008年 65g 115円に値上げ 東洋経済オンライン
2009年 58g 100円 明治 プレスリリース
2012年 55gに実質値上げ 明治 商品情報
2014年 50gに実質値上げ 日本経済新聞
2015年 110円に値上げ 明治 プレスリリース
2016年 50g 111円 明治 プレスリリース
2022年 120円に値上げ 明治 プレスリリース
2023年 130円に値上げ 明治 プレスリリース
2024年6月 145円に値上げ 明治 プレスリリース
2024年10月 168円に値上げ 明治 プレスリリース

明治 ミルクチョコレート値上げの解説

明治の主力商品である「ミルクチョコレート」は戦前から続く歴史ある商品。

2000年以前の内容量や価格がどう推移してきたかは不明ながら、2000年以降に目を向けると、2003年頃に50gから70gへ増量されています。価格は100円で据え置きだったため、感動的なまでの“実質値下げ”ということになる。

今じゃ考えられんよ…

しかし2008年になると、原材料価格の高騰などを理由に内容量を65gに減らしたうえで、価格も税別100円から115円に値上げ。確かにリーマンショック前は穀物や原油など様々な商品の価格が高騰していたが…それにしても容赦ない、

翌2009年には内容量を58gに減らす一方、価格を15円値下げして再び100円に。内容量は約11%減、価格は約13%値下げとなるので、一応の実質値下げ。リーマンショックで商品価格が暴落したことを受けての措置か。

しかし良心的な対応はここまで。

2014年、内容量を現在まで続く50gにステルス値上げ。ここまで減ると、2009年に価格を100円に値下げしたのは将来的な実質値上げを想定し“減量しろ”を確保するためだったのではと感じるほど。

内容量を50gにまで減らし、「さすがにこれ以上減らすわけにはいかない」と判断したのか、その後は値上げの舵を切る。

2015年に110円に値上げしたのを皮切りに、2022年120円、2023年130円、2024年6月145円、そして2024年10月には168円に値上げ。

あんなペラペラの板チョコにもかかわらず、値段はガンガン上がっていくよ…

地ならしとして2009年に値段と内容量を減らし消費者の顔色を伺う。その後は内容量を50gに減らし、ステルス値上げが限界と見るや、今度は価格を上げる、上げる、上げる。えげつないですね~。

話は変わるが、近年の明治はこのミルクチョコレートを「ピュアチョコレート」と表現する。

「植物油脂を使い安価かつ滑らかに仕上げたまがい物のチョコレートを『ピュアチョコレート』と標榜するとは」と思いながら明治のミルクチョコレートの原材料を確認したら、植物油脂は使われていなかった。

日本の菓子メーカーが製造・販売するチョコレートは口どけ滑らかで文句なく美味しいし、価格も安い。しかしその口どけと安さはカカオバター以外の「植物油脂」の存在によってもたらされていることがほとんど。

高価なカカオバターの代わりとして安価で扱いやすい植物油脂で“水増し”するわけだ。ロッテのガーナはもちろん、歴史ある森永製菓のミルクチョコレートにも植物油脂が使われている。

そのため、ロッテや森永の板チョコと同じ内容量と価格である明治のミルクチョコレートにも当然植物油脂が使われている…と思っていたのですが、明治のミルクチョコレートには使用されていなかった。だから「ピュアチョコレート」なのね。

ただし、チョコレートにこだわりがある明治とはいえ、植物油脂が使われていないのはミルクチョコレート以外に「ザ・チョコレート」と「チョコレート効果」くらい。意外だがブラックチョコレートにも植物油脂は使われている。

ザ・チョコレートとチョコレート効果は比較的高価な部類に入るチョコレート。しかし安価な板チョコであるミルクチョコレートに植物油脂を使わないあたりに、看板商品であるミルクチョコレートに対する明治のプライドを感じ取れる。

とはいえ50gで実勢価格130~140円くらいか…イケアに行けばカカオ分60%くらいの“ピュアチョコレート”が100g入り150~200円くらいで売っているんだよね…

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