亀田の柿の種 6袋詰の値上げ・実質値上げ情報

亀田の柿の種 6個装の値上げ・実質値上げ情報
メーカー 亀田製菓
商品名 亀田の柿の種 6袋詰
内容量 180g
参考小売価格 300円(税別)
原材料 うるち米粉、でん粉、ピーナッツ(ピーナッツ、植物油脂、食塩)、しょうゆ、砂糖、魚介エキス調味料、たん白加水分解物、こんぶエキス、食塩/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、ソルビトール、着色料(カラメル、パプリカ色素)、乳化剤、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・落花生・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
栄養成分
1袋(30g)
エネルギー 136kcal
たんぱく質 3.6g
脂質 4.2g
炭水化物 20.9g
食塩相当量 0.38g
発売日 1966年

年月日 内容量・数量 参考小売価格(税別)
1977年~ 300g 不明
2007年時点 260g 267円
2012年~ 230g 267円
2013年10月~ 210g 267円
2014年4月~ 210g 265円
2016年~ 200g 280円
2021年6月~ 190g 280円
2023年1月~ 180g 280円
2023年9月~ 180g 300円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
260g→230g なし
230g→210g 円安などの影響によりピーナツなどの原材料価格が高騰しているため。
210g→200g
265円→280円
ピーナッツがさらにおいしくなってリニューアル。
200g→190g なし
190g→180g 近時の原油価格高騰や世界的な穀物需要のひっ迫により、各種原材料やエネルギーコスト、物流費などが大幅に上昇。もはや企業努力の範囲内では吸収できない状況となったため。
280円→300円 米菓業界において、原材料価格に加え様々な側面からコストアップが続いており、企業努力によるコスト吸収が極めて困難な状況になったため、やむを得ず価格改定。

年月日 参考サイト
公式サイト 亀田製菓株式会社
2007年 260g時 亀田製菓 商品情報
2012年 230g時 亀田製菓 商品情報
2013年10月 210g 日本経済新聞
2016年1月 200g 亀田製菓 商品情報
2016年 値上げ 東洋経済オンライン
2021年 190gに実質値上げ ヨドバシカメラ
2023年1月 180gに実質値上げ 亀田製菓 ニュースリリース
2023年9月 300円に値上げ 亀田製菓 ニュースリリース

亀田の柿の種 スーパーフレッシュ6袋詰の値上げ解説

「柿の種のメーカーと言えば?」と問われれば、多くの人が挙げるであろう亀田製菓。亀田といえば柿の種、柿の種といえば亀田と言っても過言ではないほど「亀田の柿の種」は世に広く浸透しています。

亀田製菓が6パックに小分けしたピーナッツ入り柿の種を発売したのは1977年。当時の価格は不明ながら、パッケージから50g×6袋の計300gであったことが伺えます。

1977年当時の亀田の柿の種 300g

亀田の柿の種は比較的歴史がないが商品ということもあり、発売から価格や内容量がどういった推移を辿ったかまでは確認できないものの、2007年時点では内容量260g(1袋当たり43g)、価格は税別267円(税込280円)でした。

しかし2012年に230gへとステルス値上げし、2013年には円安による原材料価格の高騰などを理由に210gに減量。

そして2016年、内容量を200gへ減らしたうえ税別280円に値上げ。追い打ちをかけるように、2021年からはさらに10g減らして190gになっています。そして2023年1月30日からは180g、その7か月後となる2023年9月には300円に値上げですよ。

…300gの頃を考えるとすさまじい減りっぷりだよね。しかも値上げもしてるし。

安価な柿ピーを探せば「1g=1円」以下の商品がいくらでも見つかる昨今、実勢価格198~228円ほどで内容量180g…ピーナッツ入り柿の種としては明らかに高価な部類だよね。まあ安価な柿ピーより美味しいのは確かだが。

2012年からステルス値上げ(実質値上げ)によって内容量を順調に減らしていった亀田の柿の種 6袋詰。2012年の内容量260gに対し約31%減っている計算に。

ちなみに1個装あたりの内容量は2012年ステルス値上げ前の時点では43g、現在は30g。

一方で2016年には大胆な値上げにも踏み切っています。

希望小売価格はそれまでの税別265円から280円と15円の値上げに留まるものの、小売店との交渉や商談により店頭価格は158円から198円と、約40円も値上げされる結果に。

自社商品を安売りしたくないという亀田製菓のブランド戦略なんだろうが、一方で米菓NO.1の立場を利用し、小売店による自由な値決めの権利に圧力をかけたようにも見える。あくまでも印象としては…ですけどね。

我々消費者としては迷惑な事この上ない。

結果、今現在の亀田の柿の種の状況は2012年の実質値上げ前に比べ30%以上内容量が減っているにもかかわらず価格は20%以上高くなっている。こっそり内容量を減らすステルス値上げと実際の値上げのコンボである。

たった数年でここまでの値上げ…なかなか豪快ですね。

もう一つ忘れてはならないのが、「国民投票」と銘打って2019年に行われた柿の種とピーナッツの配合比率アンケート。

タレントのマツコ・デラックスさんをCMに起用し、「あたしは7:3がベスト」というフレーズにより印象操作を行った結果、それまでの柿の種6:ピーナッツ4の比率から柿の種7:ピーナッツ3にすることに成功。

比較的品質の高い亀田製菓のピーナッツと、国産米粉を使用しているとはいえただのせんべいである柿の種…どっちがコスト高かは言うまでもない。これも立派なステルス値上げですよね。

2009年時点での亀田製菓のインタビューでは「6対4を消費者の7割が支持している」と明言していることから、印象操作を巧みに使いポリシーを捻じ曲げてまでコスト削減にこだわったといったところか。

それでも亀田の柿の種を「適正価格」と見るか「調子に乗り過ぎ」と見るかはその人次第。しかし、個人的にはここまであからさまな利益追求をされると「意地でも買いたくない」という気分にさせられる。

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