アルフォート ミニチョコレートの実質値上げ情報
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メーカー | 株式会社ブルボン |
商品名 | アルフォート ミニチョコレート |
内容量 | 55g(12個) |
参考小売価格 | 180円(税別) |
原材料 | 砂糖、小麦粉、全粉乳、カカオマス、ショートニング、小麦全粒粉、植物油脂、ココアバター、小麦ふすま、食塩/加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、膨脹剤、香料 |
栄養成分 12個(55g) |
エネルギー 288kcal たんぱく質 4.6g 脂質 15.7g 炭水化物 33.2g 食塩相当量 0.2g |
発売日 | 2003年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2003年~ | 67g | 100円 |
2007年頃~ | 63g | 100円 |
2014年9月~ | 59g | 100円 |
2022年6月~ | 59g | 110円 |
2023年6月~ | 59g | 120円 |
2024年6月~ | 59g | 130円 |
2024年10月~ | 55g | 140円 |
2025年4月~ | 55g | 180円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2007年頃 67g→63g |
なし |
2014年9月 63g→59g |
チョコレートに使用しているカカオの種類を見直し、ビスケットとのバランスを高め、よりおいしく仕上げた。 |
2022年6月 100円→110円 |
世界的な需要拡大や天候不順等により、穀物価格や油脂類の急激な価格高騰、ならびに資材関係費やエネルギーコストが上昇。今後も継続的にコスト上昇が見込まれることから価格改定。 |
2023年6月 110円→120円 |
世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。 |
2024年6月 120円→130円 |
世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、カカオ豆等の原料価格の上昇および資材関係費やエネルギーコストが高止まり。一部商品で価格改定ならびに内容量変更。 |
2024年10月 59g→55g 130円→140円 |
世界的な需要拡大や天候不順等に加え不安定な世界情勢の長期化により、カカオ豆等の原料価格の上昇および資材関係費やエネルギーコストなどの諸経費も高止まりしているため。 |
2025年4月 140円→180円 |
世界的な需要拡大や天候不順等に加え不安定な世界情勢の長期化により、カカオ豆等の原料価格の上昇および資材関係費やエネルギーコストなどの諸経費も高止まりしているため。(ほぼコピペ) |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ブルボン |
2006年 67g | お菓子の菓子爺 |
2007年 63gに実質値上げ | Love Choco |
2014年 59gに実質値上げ | ブルボン 商品情報 |
2022年 110円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2023年 120円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2024年6月 130円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2024年10月 55g 140円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2025年4月 180円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
アルフォート ミニチョコレートの値上げ解説
アルフォートが発売されたのは1994年。それから遅れること9年、満を持して登場したのが税別100円の「アルフォート ミニチョコレート」です。
当時1枚11.3gだった通常のアルフォートに対し、2003年発売時のアルフォート ミニチョコレートは1個約5.6gと半分の大きさ。食べやすいサイズ、購入しやすい価格などから現在はアルフォートシリーズの主力に。
通常サイズのアルフォートとアルフォート ミニチョコレートの大きさを比較するとこんな感じ。
アルフォート ミニチョコレートは2003年の発売以来12個入を守っています。ちなみに通常サイズのアルフォートは単位は「枚」で統一しているのに対し、アルフォート ミニチョコレートは「個」らしい。大きさの問題…なのか?
発売当時のアルフォート ミニチョコレートの内容量は12個で67g。前述したように1個あたり約5.6gということになりますね。
しかし2007年頃に63gへと実質値上げが行われます。
そして2014年9月には1個当たりの重量をさらに減らし、内容量は12個で59gになり、価格に関しても発売以来守ってきた「税別100円」に別れを告げ、2022年110円、2023年120円、2024年6月130円に値上げしています。
それから4か月後の2024年10月には140円に値上げしたうえ、それまでの内容量59gから55gへとステルス値上げ。個数的には12個のままだから、1個1個が小さくなったことを意味する。
「カカオ豆の高騰が続く中において10円の値上げに抑えた良心的な商品」かと思いきや、しっかり量も減らしているという質の悪さ。減少幅は1個あたり0.3~0.4g程度であるため、気付かない人も多いことだろう。
さらに2025年4月には一気に40円も値上げして参考小売価格は180円に。いくらカカオ豆が高騰しているからとはいえ、値上げ率28.6%はさすがにえげつない。
現在アルフォートのレギュラー商品は主に3つ。ここで紹介している「アルフォート ミニチョコレート」に加え、アルフォートの元祖といえる220円の袋入り「アルフォート」、そして大容量版の「アルフォートFS(ファミリーサイズ)」です。
常識的に考えると、同じブランドであれば大容量になるほど1個当たりの単価は下がる傾向にあるため、裏を返せば最も内容量が少ないアルフォート ミニチョコレートは割高になる…はずなのですが、アルフォートに関してはそれに当てはまらないことも多かった。
220円の袋入りアルフォートのページでも触れていますが、希望小売価格ベースで計算すると、220円で内容量90.9g(9枚)のアルフォートの1g当たりの単価は2.42円、400円・147gのファミリーサイズは1g当たり2.72円なのに対し、180円・55gのミニチョコレートは3.27円と最も割高。
それはアルフォート ミニチョコレートが140円だった頃から変わらないものの、アルフォート ミニチョコレートは小売店での割引率が高い傾向にある。
そのためドラッグストアやスーパーの特売、激安系のディスカウントストアなどでは78~88円で売られていることもあり、コロナ禍前までは「最もコスパに優れるアルフォート」だったのは間違いない。それも140円の頃までの話だが。
220円・9個入りのアルフォートは値引きが渋い傾向にあり、値引き率が高いアルフォート ミニチョコレートも大幅値上げで魅力ダウン。となると、同じく値引き率高めのアルフォートFSがもっともお得ということになるか。
アルフォートFSなら職場などで配ったり置き菓子として活用したりできるし、一つひとつの大きさがミニチョコレートの2倍超ということもあり食べ応えも十分。
ただ、手軽かつ気軽にちょこっと食べたいという時はやっぱりミニチョコレートになるんだろうね。価格的に手軽感は失せてしまったが。
それにしてもこのアルフォート、チョコリエールやチョコアンドコーヒービスケットなどにも言えることだが、チョコにビスケットやクッキーを組み合わせた商品においてブルボンの右に出るメーカーは存在しないのではないかと感じさせるほど見事な調和を実現している。
ただねぇ…アルフォート ミニチョコレートは大きさも価格も手ごろという点が消費者に受け人気になったはず。しかし現在の価格と内容量ではお世辞にも「コスパが良い」とは言えない。
単純にチョコレートとビスケットを組み合わせたお菓子を食べたいのであれば、同じブルボンのチョコリエールやチョコ&コーヒービスケットの方がはるかにコスパに優れる。
とはいえ、板チョコレベルのしっかりしたチョコレートとビスケットの組み合わせから生まれる食感はアルフォートにしかない。チョコリエールやチョコ&コーヒービスケットにはない、アルフォートの強みなのだ。
アルフォートの食感と味に魅了された人は、値上げされてもステルス値上げされても、やっぱりアルフォート指名買いなんだろうねぇ。