ブルボン バタークッキーの実質値上げ情報

ブルボン バタークッキーの実質値上げ情報
メーカー 株式会社ブルボン
商品名 バタークッキー
内容量 10.1g×9枚(90.9g)
参考小売価格 190円(税別)
原材料 小麦粉、砂糖、ショートニング、マーガリン(乳成分を含む)、バター、ココナッツ、液全卵、加糖脱脂練乳、食塩、植物油脂/香料(乳由来)、膨脹剤、乳化剤(大豆由来)、着色料(カロテン)
栄養成分
1枚(10.1g)
エネルギー 52kcal
たんぱく質 0.6g
脂質 2.8g
炭水化物 6.3g
食塩相当量 0.07g
発売日 1984年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
~2008年3月 約10g×15枚
(約150g)
150円
2008年3月~ 7.5g×15枚
(112.5g)
150円
2013年10月~ 7.1g×15枚
(106.5g)
150円
2018年10月~ 10.1g×9枚
(90.9g)
150円
2022年7月~ 10.1g×9枚
(90.9g)
170円
2023年7月~ 10.1g×9枚
(90.9g)
190円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
約10g→7.5g 原材料価格の高騰。
7.5g→7.1g 円安や原材料価格の高騰、エネルギーコストの上昇に対応するため。
7.1g→10.1g
15枚→9枚
単身世帯や夫婦世帯の増加など、1世帯当たりの人数減少を背景とした食べきりサイズ商品や小分け商品へのニーズに対応するため、3枚ずつ3パックの分包装に。
150円→170円 世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。
170円→190円 世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。

参考サイト
公式サイト 株式会社ブルボン
2007年 約10g 15枚 コンビニ菓子日記
2008年 7.5gに実質値上げ 菓子男くんが行く!!
2013年 7.1gに実質値上げ 流通ニュース
2018年 10.1g 9枚 ブルボン ニュースリリース
2022年 170円に値上げ ブルボン ニュースリリース
2023年 190円に値上げ ブルボン ニュースリリース

ブルボン バタークッキーの値上げ解説

バターの風味香るシンプルなクッキーであるブルボンの「バタークッキー」が発売されたのは1984年。並んで売られていることが多いチョコチップクッキーが1975年発売なので、シンプルなお菓子のわりにバタークッキーの方が若いことになる。

同社のチョコチップクッキーに比べバタークッキーは古い情報が少なく、過去の内容量を探るのに苦慮。とりあえず判明した範囲では、2007年時点で1枚52kcalの15枚入りだったという点。

1枚52kcalというのは、奇しくも1枚10.1gである現在とまったく同じ。

たんぱく質や脂質、炭水化物などの栄養成分も現在とほぼ一緒であること、1枚7.5gにステルス値上げされた際のカロリーが39kcalである点を鑑みるに、2007年時点は1枚約10gであったことは想像に難くない。

しかし2008年頃にブルボンは様々なお菓子において「激減」と呼べるステルス値上げを実施しており、バタークッキーも例に漏れず豪快に小さくなり、1枚7.5gに。

8g前後を挟んで7.5gになった可能性もありますが、なにぶん情報が少なく確認できなかった。とりあえず2009~2010年には1枚7.5gになっていたのは間違いない。

その後2013年には、原材料やエネルギー価格の高騰などを理由に1枚7.1gに。15枚という枚数や税別150円は変わらなかったものの、2007年時点に比べ内容量は約3割減ったことになります。非情な対応ですね。

そして運命の2018年。

単身世帯や夫婦のみの世帯など、世帯人数の減少を背景とした小分け商品へのニーズに対応するため」という苦しい言い訳と共に、内容量を従来の7.1g×15枚から10.1g×9枚に変更。チョコチップクッキーも同じ措置が行われています。

小分けのニーズに対応するなら、7.1g×15枚のまま5枚入×3パックにすれば事足りるよね。なんでわざわざ1枚を大きくしたうえで枚数を9枚に減らす必要があるんだ?

答えは簡単、それっぽい理由を付けて量を減らしたかったから

7.1g×15枚時の内容量は計106.5g。一方10.1g×9枚は計90.9g。減少率は約15%に及ぶから、ブルボンはウハウハですよね。消費者のニーズに応えたという名目で自分たちの利益を優先させる典型的なクソ対応。

しかもね、同タイミングでもうひとつステルス値上げを行っているの。

ブルボン バタークッキーのバター比率を5%から3%に減らす

お分かりいただけたでしょうか? そう、バターの比率が5%から3%に減っているのです

実際原材料を見比べると、リニューアル前はバターのみの記載だったのに対し、リニューアル後はバターの前に「マーガリン」の文字が。

ブルボン バタークッキーはバターからマーガリンに変更

確かにバターの価格が高騰しているという報道はたびたび目にするよ。でも、内容量を15%も減らしたんだから、バター5%くらいは維持しろよと。こういったところに企業姿勢が透けて見える。

しかも2022年には、それまでの税別150円から170円に、2023年になると190円に値上げしているからね。

そもそも、バターよりマーガリンの方が前に表記してあるということは、マーガリンの比率の方が多いということ。であれば、それはもはや「バタークッキー」じゃなく「マーガリンクッキー」だよね。

それでなくてもショートニングの割合が多いのに…ブルボンのバタークッキーは植物油脂まみれですよ。…バターよりショートニングやマーガリンの方が多いのは、イトウ製菓のバタークッキーも同様だけど。

それなりにこだわったバタークッキーは、当然ながら原材料の一番最初に「バター」の文字が鎮座しているものだが…安物のバタークッキーにそれを期待するのは酷というものか。

ま、貧乏舌の持ち主である私からすれば、ブルボンやイトウ製菓のトランス脂肪酸満載バタークッキーでも十二分に美味しく感じるけどな。

安物でも満足できるんだから、貧乏って得だよね♪(涙)

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