ミニビットアソートFSのステルス値上げ情報
メーカー | 株式会社ブルボン |
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商品名 | ミニビットアソートFS |
内容量 | 139g |
参考小売価格 | 400円(税別) |
原材料 <ミルク> |
砂糖、全粉乳、カカオマス、植物油脂、ココアバター、乳糖、バターオイル/乳化剤(大豆由来)、香料(アーモンド由来) |
栄養成分 1個(9.1g) |
エネルギー 52kcal たんぱく質 0.7g 脂質 3.4g 炭水化物 4.8g 食塩相当量 0.01g |
発売日 | 2003年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2003年~ | 230g | 400円 |
2007年9月~ | 200g | 400円 |
2008年8月~ | 180g | 400円 |
2010年3月~ | 200g | 400円 |
2013年~ | 191g | 400円 |
2014年9月~ | 173g | 400円 |
2020年5月~ | 165g | 400円 |
2023年3月~ | 139g | 400円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
230g→200g | リニューアル |
200g→180g | リニューアル |
180g→200g | 内容量を10%増量。 |
200g→191g | リニューアル |
191g→173g | リニューアル |
173g→165g | 各種原材料および運送費の値上がりが継続しており、自助努力のみではコストを吸収することが困難であると判断したため。 |
165g→139g | 世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ブルボン |
2007年 230g 400円 | もぐナビ |
2007年 200gに実質値上げ | 食@新製品 |
2008年 180gに実質値上げ | 食@新製品 |
2010年 200gに実質値下げ | 食@新製品 |
2013年 191gに実質値上げ | Amazon |
2014年 173gに実質値上げ | パッケージ画像 |
2020年 165gに実質値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2023年 139gに実質値上げ | ブルボン ニュースリリース |
ミニビットアソートFSの値上げ解説
一袋で「ミルク」「アーモンド」「ウエハース」「ストロベリー」「クリスピー(クランチ)」の5つのチョコが楽しめるブルボンの「ミニビットアソートFS」。一工夫加えたチョコが食べたい人にはうってつけの商品といえるでしょう。
ブルボンのビット自体は少なくとも1980年代には登場していたものの、「ミニビットアソートFS」が発売されたのは2003年頃と見られます。当時の内容量は230gで、価格は税別400円となっていました。
実売価格200~250円と考えると、結構なお得感がある。
しかし2007年に200g、2008年には180gへと立て続けに実質値上げを行います。あっという間に50g減とは、ブルボン様も容赦ない。
そんなミニビットアソートFSに嫌気を感じていた2010年、「10%増量」を謳い文句に内容量を200gに。パッケージに10%増量と記載されていたこともあり期間限定なのかと思いきや、その後数年にわたって200gを維持。
その後2013年に191gに減量し、2014年には10%増量前を下回る173gに。
そして2020年、原材料や運送費の値上がりを理由にステルス値上げを行い、内容量は165gにまで減少。さらに2023年3月には一気に26gも減らし139gに。個数的には19個入りが16個入りになる計算。ずいぶん減ったものだ。
ところでこのミニビット、ある有名チョコを連想させるよね。そう、チロルチョコ。
30円の単品売りビットはネスレ キットカットのように真ん中に溝が入って2分割できる形である一方、ミニビットアソートFSは溝がなく、しかもチョコの中にウエハースやクランチが入っている点がチロルチョコを思い浮かばせる。
「どっちがお得なのかな~?」と考えるのがゲスい私の仕様。ということで、いつも通りのゲス計算を行ってみることに。
チロルチョコは希望小売価格20円で、ベーシックなコーヒーヌガーやミルクの重量は11gほど。一方のミニビットアソートFSは5種あり、それぞれ「9.1g、9.1g、9.1g、8.1g、7.3g」となっているため、平均は約8.5gの16個入で400円。
8.5g×16個で計算すると136gとなり、公表されている内容量139gに比べ3gほど少ないが、139gというのは包装紙込みの重量なので、ここでは136gで算出する。
このまま希望小売価格ベースで単純計算すると、チロルチョコは1g当たり1.82円。一方のミニビットアソートFSは2.94円と、明らかにミニビットアソートFSの方が割高。
だからといって「チロルチョコひゃっほう♪」などと浮かれて大人買いしてはならない。なぜならこれはあくまでも希望小売価格ベースだから。
世に売られているチロルチョコを見てみろ。20円のチロルチョコが10円とか12円とかで売られているのを見たことがあるか? いいや、ない。コンビニはもちろん、スーパーでも18~19円が関の山なのだ。
一方、ミニビットアソートFSはスーパーなどの特売時であれば半額の198円ということもありますし、特売でなくても238~278円くらいで売られていることが多い。
つまり、ほとんど割引されないチロルチョコを単品で複数買うくらいなら、ミニビットアソートFSを買った方がお得…なのか? 19個入りだった頃ならまだしも、16個になってしまった今となってはなんとも言えんな。
ただ、チロルチョコにもアソート的な「チロルチョコ バラエティパック(176g)」というものが存在。このチロルチョコ バラエティパックを200~250円くらいで買えるようであれば話は変わってくる。
私の実感としては、スーパーなどの小売店においてチロルチョコ バラエティパックよりミニビットアソートFSの方が見かける機会が多いし、チロルチョコ バラエティパックが売っていたとしても値引きが渋い印象。
企業の規模としてはブルボンの方が圧倒しているものの、ビットとチロルチョコを比較した場合、ブランド力・知名度はチロルチョコの方がはるかに上。
そうはいってもブルボンのお菓子のクオリティは折り紙付きであり、ビットの方が美味しいと感じている人も多いことでしょう。
また、ミニビットアソートFSはチロルチョコ バラエティパックに比べ“変わり種”がなく安定感抜群のラインナップなのもポイント。
チロルチョコ バラエティパックはビスケットが一番多く入っているうえに、きなこもちやストロベリーゼリーなど好みが分かれるフレーバーが入っていますからね。そこへいくとミニビットは本当にそつがない。
「チロルチョコ バラエティパック」の名が示す通り、変化球も含めて愛でることができるならチロルチョコも選択肢に入るが、個人的には同じレベルの単価で売られているようであれば、ミニビットアソートFSを手に取るだろう。
…本当のことを言うと、度重なるステルス値上げで激減した結果、1g=1円以下になることはないであろうミニビットアソートFSを私が買うことはないんだけどね。「どっちか買え」と迫られればミニビットアソートFSを選ぶという話。