バームロールの実質値上げ情報

バームロールの実質値上げ情報
メーカー 株式会社ブルボン
商品名 バームロール
内容量 13g×7本(91g)
参考小売価格 190円(税別)
原材料 小麦粉、マーガリン、液全卵、砂糖、植物油脂、ぶどう糖、脱脂粉乳、還元水飴、乳糖、異性化液糖、ホエイパウダー(乳成分を含む)、洋酒/ソルビトール、酒精、カゼインナトリウム(乳由来)、乳化剤(大豆由来)、膨脹剤、香料、着色料(カロテン)
栄養成分
1本(13g)
エネルギー 68kcal
たんぱく質 0.7g
脂質 4.1g
炭水化物 7.0g
食塩相当量 0.06g
発売日 1978年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1978年~ 10本 200円?
~2008年6月 14.4g×9本
(129.6g)
150円
2008年6月~ 13g×8本
(104g)
150円
2019年9月~ 13g×7本
(91g)
150円
2022年7月~ 13g×7本
(91g)
170円
2023年7月~ 13g×7本
(91g)
190円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
9本→8本
14.4g→13g
原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。
8本→7本 各種原材料や燃料費、運送費などの値上がりが続き、自助努力のみのコスト吸収が困難であるとの判断に至ったため。
150円→170円 世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。
170円→190円 世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。

参考サイト
公式サイト 株式会社ブルボン
1978年 10本 ブルボン 沿革
~2008年 1本73kcal×9本 コンビニ菓子日記
73kcal時 14.4g eatsmart
2008年 13g×8本に実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2019年 7本に実質値上げ ブルボン ニュースリリース
2022年 170円に値上げ ブルボン ニュースリリース
2023年 190円に値上げ ブルボン ニュースリリース

バームロールの値上げ解説

ブルボンの定番お菓子のひとつである「バームロール」。ルマンドやホワイトロリータ同様、「食べたことない」という人はほとんどいないと思われ、昭和の香りが残る銘菓のひとつといって差し支えない商品。

バームロールの発売は、ルマンドやチョコリエールにほど近い1978年。当時のパッケージを見るに10本入だったことが伺えます。その頃の定価は200円だったとの情報もあり、当時の物価状況を鑑みるにそれほど安価な商品ではなかったと推測。

1978年発売当時のバームロール

価格や内容量が判明している範囲では、2008年6月まで1本14.4gで9本入の計129.6g、価格は税別150円だったことが確認できます。

14.4g時の情報は少ないながら、複数のサイトにおいて確認できますし、カロリー的にも2008年6月以降1本13gのバームロールが67kcalなのに対し、2008年以前は73kcalとなっているので整合性は取れるかと。

その2008年6月、1本の重量が14.4gから13gに減らされたうえ、本数もそれまでの9本入から8本入に。1袋計129.6gから104gへの激減は減少率は約20%ですよ、容赦ない。

その後は10年以上にわたって13g×8本を維持するも、2019年になると原材料や燃料費の高騰を理由に7本入へとステルス値上げし現在に至っています。

時を同じくして同じ袋ビスケットシリーズであるルマンドやホワイトロリータも1本減らされているが、これらに比べバームロールは本数こそ少ないものの1本1本にボリュームがあるタイプのお菓子なので、1本減のインパクトは大きい。

一方、価格に関しては長い間150円を維持してきたものの、2022年に原材料価格やエネルギーコストの上昇を理由に170円へと値上げ。翌2023年には190円に。

2回の実質値上げと2回の値上げにより2008年以前に比べかなりコスパが悪くなったとはいえ、バームロールの美味しさは不変よね。しっとりとした小さめのロールケーキをホワイトチョコでコーティングした佇まいと味わいには上品さが漂う。

個人的には普通のチョコバージョンも欲しいところだけどね。

ちなみに、「バームロール」という商品名からバウムクーヘンをイメージしがちだけど、食感などはバウムクーヘンとは明らかに違う。メーカーも「ミニロールケーキをホワイトクリームで包んだ」と明言している。

だからといって薄いスポンジケーキを巻く一般的なロールケーキとも異なる…極薄の生地を巻いてため、切り口の印象は極めて小さいバウムクーヘンにも見えるが…

ま、そんな理屈はさておき、ブルボンの袋ビスケットシリーズは外れがないね。個人的にはチョコリエールが一番好きだけど、たまに人から貰ったバームロールを食べると「うま~」ってなる。

同シリーズはどれも40年以上の歴史があるだけに安定感と安心感は別格ですし、スーパーなどでの実勢価格128~158円ほどと手軽なのも大きな武器。それだけに、ついつい手に取って買ってしまう人も多いのではないでしょうか。

しかしな、こいつら例外なくカロリーは高いからな。

お求めやすい価格、ちょうどいいサイズということもあり気軽に買ってしまいがちだし、封を開けるや否やペロッと食べきってしまう事案が多発。バームロール? 1袋7本など5分で食べきるわ。1本あたり2口だ。

で、カロリーは計500kcal前後なり。恐ろしい…

チョコパイなんかにも言えることなんだけど、こういった小さい洋菓子って美味しく食べるにはそれなりに大きく頬張る必要があるため、一瞬で消え去るんですよね。スナック菓子などのように“チマチマ”ができない。

カロリーが高いこともあってゆっくり味わいたいところだけど、それができないジレンマ。そして確実に脂肪に置き換わる…罪作りな食べ物だわ。

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