チョコリエールのステルス値上げ情報
メーカー | 株式会社ブルボン |
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商品名 | チョコリエール |
内容量 | 2本×7袋(14本・110.6g) |
参考小売価格 | 190円(税別) |
原材料 | 小麦粉、砂糖、ショートニング、植物油脂、全粉乳、小麦全粒粉、カカオマス、ココアパウダー、食塩、脱脂小麦胚芽/膨脹剤、乳化剤(大豆由来)、香料、着色料(アナトー) |
栄養成分 2本1袋(15.8g) |
エネルギー 84kcal たんぱく質 1.1g 脂質 4.6g 炭水化物 9.7g 食塩相当量 0.1g |
発売日 | 1977年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1977年~ | 2本×10袋? | 200円? |
~2008年6月 | 17.5g×8袋 (16本・140g) |
150円 |
2008年6月~ | 17.5g×7袋 (14本・122.5g) |
150円 |
2013年10月~ | 15.8g×7袋 (14本・110.6g) |
150円 |
2022年7月~ | 15.8g×7袋 (14本・110.6g) |
170円 |
2023年7月~ | 15.8g×7袋 (14本・110.6g) |
190円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
16本→14本 | 原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。 |
17.5g→15.8g | 円安や原材料価格の高騰、エネルギーコストの上昇に対応するため。 |
150円→170円 | 世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。 |
170円→190円 | 世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ブルボン |
1977年 18~20本 | ブルボン 沿革 |
~2008年 17.5g×8袋 | エンゲル係数増大化生活 |
2008年 7袋(14本)に実質値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2013年 1袋15.8gに実質値上げ | 流通ニュース |
2022年 170円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2023年 190円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
チョコリエールの値上げ解説
私はチョコリエールが好きだ。…というよりは、「好きだった」と言ったほうが正しいか。
チョコリエールが発売された1977年当初のパッケージを見ると、2本入りの袋が9~10袋入っていることが確認できます。同時期のバームロールも10本入(現在7本)だったことを鑑みるに、チョコリエールが9~10袋入でも不思議はない。
ただ、ルマンドに代表される当時の袋入りビスケットシリーズの希望小売価格は200円だったらしいので、170円の現在より内容量が多くても当たり前。
で、チョコリエールの内容量を確認できる最古のものを探してみると…ブルボンは2015年くらいまで、具体的な重量や栄養成分を公式サイト上で公表しない“消費者意識に欠ける企業”だったようで、古い情報を探すのに苦労しました。
確認できる限りでは、2008年7月までチョコリエールは2本1袋の重量17.5g×8袋で計140gという内容量でした。
しかし、2008年6月に原油価格や原材料価格の高騰を理由に1袋減らすステルス値上げ(実質値上げ)を行います。8袋入が7袋入になるって結構なインパクトよね。
また、2013年には同様の理由により、1袋に入っている2本の重量が15.8gに。「チョコリエールずいぶん短くなったんじゃね?」と感じているあなた、その印象は間違っていませんよ。
古いチョコリエールが手元にないため、長かった時代のものと現在のものを直接比べることはできませんが、昔と現在のパッケージ画像を見比べると、どのくらい短くなったかが見て取れます。
左が1袋17.5g×8袋だった頃、右が現在のチョコリエール。こうやって見比べるだけでも1本1本の長さの違いが確認できます。パッケージにプリントされているチョコリエールの長さはそのままである点にブルボンの悪意を感じる。
しかし、2008年まで140g入りだったものが現在は110.6gですよ。ステルス値上げが相次ぐ菓子業界の中では比較的ましなレベルではあるんだけどね…
ただ、2022年には長きにわたって守り続けてきた「税別150円」という価格を一気に170円に値上げ。さらに2023年7月には190円…がっかりだよ…
私はチョコリエールが大好きだった。
歩いて5分程度のところにあったディスカウントストアでは実売価格80~90円だったため、行くたびに買っていた。「チョコ&コーヒービスケット」然り、ブルボンのこれ系の菓子はチョコレートとビスケットの相性が抜群なんですよね。
しかし、いつも通りチョコリエールを買って、いつも通りもそもそと食べていたある日、7袋に減っていることに気付き、そこから全く買わなくなりました。大好きだっただけに裏切られたような気分になったのでしょうね。
そして最近、別のディスカウントストアにおいて68円くらいで売られているのを見かけたため、10年ぶりくらいに買ってみたのだが…その短さに驚いたね。もう私の知っているチョコリエールではないと痛感。しかも170円に値上げだからね。
内容量110.6gに対し実勢価格は128~158円ほどというのは決して高くなく、味の良さも考慮すればむしろコストパフォーマンスに優れる良い商品だとは思う。値上げや実質値上げされたとはいえ、他の菓子に比べれば減少幅も抑えていると感じる。
でもね…頭では良い商品だと分かっていても、あの頃の情熱はもう戻ってこないのだ。さようなら、チョコリエール。(アホ)
…そうは言っても叩き売られていりゃ買うけどね。(クズ)