ブランチュールのステルス値上げ情報
メーカー | 株式会社ブルボン |
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商品名 | ブランチュール |
内容量 | 7.8g×10個(78g) |
参考小売価格 | 220円(税別) |
原材料 | 砂糖、小麦粉、液卵白(卵を含む)、全粉乳、植物油脂、ショートニング、マーガリン、ココアバター、バター、ホエイパウダー(乳成分を含む)、乳糖、水飴、食塩、コーヒー/トレハロース、乳化剤(大豆由来)、着色料(カラメル)、膨脹剤、香料(乳由来) |
栄養成分 1個(7.8g) |
エネルギー 44kcal たんぱく質 0.5g 脂質 2.7g 炭水化物 4.4g 食塩相当量 0.03g |
発売日 | 1990年代 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
~2008年7月 | 8.3g×12個 (99.6g) |
200円 |
2008年7月~ | 7.8g×11個 (85.8g) |
200円 |
2018年9月~ | 7.8g×10個 (78g) |
200円 |
2022年5月~ | 7.8g×10個 (78g) |
210円 |
2023年4月~ | 7.8g×10個 (78g) |
220円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
8.3g→7.8g 12個→11個 |
原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。 |
11個→10個 | 各種原材料や燃料費、運送費などの値上がりが続き、自助努力のみのコスト吸収が困難であるとの判断に至ったため。 |
200円→210円 | 世界的な需要拡大や天候不順等により、穀物価格や油脂類の急激な価格高騰、ならびに資材関係費やエネルギーコストが上昇。今後も継続的にコスト上昇が見込まれることから価格改定。 |
210円→220円 | 世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ブルボン |
2008年 8.3g×12個 | Kcal手帳 |
2008年 7.8g 11個に実質値上げ | チョコ厨 |
2018年 10個に実質値上げ | 食@新製品 |
2022年 210円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2023年 220円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
ブランチュールの値上げ解説
アルフォート、ガトーレーズンと同じ「スイートセレクションシリーズ」にカテゴライズされているブルボンのお菓子「ブランチュール」。ホワイトチョコをラングドシャでサンドした逸品でございます。
発売された明確な時期は不明ながら、スイートセレクションの一角でブルボンきっての人気を誇るアルフォートが1994年、ガトーレーズンが1998年発売という点を鑑みるに、ブランチュールの発売は1990年代半ばと思われます。
価格に関しては、他のスイートセレクションと同じ税別220円。発売以来維持してきた税別200円を2022年に210円に値上げし、2023年には220円だよ。
一方で内容量は確認できる限り2回実質値上げが行われています。
少なくとも2007年時点でのブランチュールの内容量は、1個8.3gの12個入、計99.6gとなっていました。しかし2008年7月に原材料価格の高騰などを背景に1個を7.8gに小さくしたうえ、1個減らして11個入にするステルス値上げを実施。
同時期に同じスイートセレクションのアルフォートが11.3g×12枚から10.1g×11枚に、ガトーレーズンが19g×6個から17g×6個に減らされていることを考えれば、ブランチュールの容量減は必然ともいえる。
また、2018年9月にも1個減らす実質値上げを行い、現在は10個入となっています。つまりブランチュールは2008年以前に比べ0.5g分小さくなったし、量も2個減ったことになる。合計の減少率はおよそ22%といったところ。
スイートセレクションの3種を単純に目方だけで比較するなら、アルフォートが10.1g×10枚(101g)、ガトーレーズンが17g×5個(85g)なのに対し、ブランチュールは7.8g×10個(78g)と一番少ない。なんかちょっと損した気分?
ただ、ブランチュールには繊細なラングドシャの食感と、ラングドシャからはみ出るホワイトチョコが織りなす上品さがある。3種それぞれのキャラクターに明確な違いがあるため、どれが良いかは価値観によって異なってくるでしょう。
にしてもこのブランチュール、あの銘菓にそっくりだと思わない? そう、北海道の「白い恋人」です。
はみ出しているホワイトチョコといい、ラングドシャクッキーでサンドしている点といい、ほぼ丸パクリですよね。白い恋人の発売は1976年なので、パクったのはもちろんブランチュールの方。
六花亭のバターサンドをパクったガトーレーズンやレザンヌや、ヨックモックをパクったルーベラを見るに、ブルボンも結構えげつない商売しているよね。
しかし、世の中にはブランチュール以上に白い恋人をパクった商品が溢れている。セブンイレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」から販売されている「ホワイトチョコ ラングドシャ」もそのひとつ。
形はブランチュールそっくりだが、ラングドシャに焼目が付いていない分、より白い恋人に寄せている印象。ブランチュールと白い恋人の間を取ったような商品。
実際食べてみると、ブランチュールはラングドシャがある程度主張しているのに対し、セブンプレミアムのホワイトチョコ ラングドシャは白い恋人同様ホワイトチョコが主役で、目をつぶったら分からないレベル。もうほとんど白い恋人ですよ。
あ…この商品もブルボン製だった…。
他人のふんどしで相撲を取りつつも、利益をガッツリ確保するためにステルス値上げ。他ブランドの製造を請け負う時は丸パクリも辞さない。庶民に寄り添うみんなの味方、ブルボン、ブルボンでございます。
え?「そんな辛辣なこと書いているお前はどれを買うんだよ」だって?
人から貰うならどれでもいい、自分で買うならブランチュールかホワイトチョコ ラングドシャ。要はブルボン製以外買わない。白い恋人? 7割引にして出直してこい。貧乏人なめるなよ。
贈答用やおみやげであれば白い恋人を買わざるを得ないだろうが、自分で食べるなら味に遜色ないブルボンのブランチュールやOEM商品(他ブランド向け商品)で十分。それだけの質を備えながら実勢価格150~180円というあたりはさすがブルボン。
大量生産を背景に銘菓をパクって安く売るという点についてはアレだが、我々貧乏人にとっては非常にありがたい話である。