ホワイトロリータの実質値上げ情報
メーカー | 株式会社ブルボン |
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商品名 | ホワイトロリータ |
内容量 | 7g×14本(98g) |
参考小売価格 | 190円(税別) |
原材料 | 小麦粉、砂糖、植物油脂、マーガリン(乳成分を含む)、乳糖、水飴、コーンスターチ、液全卵、脱脂粉乳、ぶどう糖、加糖脱脂練乳、食塩/乳化剤(大豆由来)、香料(乳由来)、膨脹剤、着色料(カロテン) |
栄養成分 1本(7.0g) |
エネルギー 38kcal たんぱく質 0.3g 脂質 2.1g 炭水化物 4.5g 食塩相当量 0.02g |
発売日 | 1965年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
~2008年6月 | 7.9g×17本 (134.3g) |
150円 |
2008年6月~ | 7g×16本 (112g) |
150円 |
2013年10月~ | 7g×15本 (105g) |
150円 |
2019年9月~ | 7g×14本 (98g) |
150円 |
2022年7月~ | 7g×14本 (98g) |
170円 |
2023年7月~ | 7g×14本 (98g) |
190円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
17本→16本 7.9g→7g |
原油価格の高騰や国際的需給バランスの変化などによる諸原材料価格の高騰に対処するため。 |
16本→15本 | 円安や原材料価格の高騰、エネルギーコストの上昇に対応するため。 |
15本→14本 | 各種原材料や燃料費、運送費などの値上がりが続き、自助努力のみのコスト吸収が困難であるとの判断に至ったため。 |
150円→170円 | 世界的な需要拡大や天候不順等に加え、世界情勢の混乱や不安定化により、穀物や油脂類、資材関係費、エネルギーコストが高騰。現状の価格設定による商品提供の継続が難しい状況に。 |
170円→190円 | 世界的な需要拡大や天候不順等に加え世界情勢の不安定化により、穀物や油脂類、エネルギーなどの価格が高騰。自助努力によるコスト削減だけで現状の価格設定による提供が難しい状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ブルボン |
~2008年 42kcal×17本 | コンビニ菓子日記 |
42kcal時 1本7.9g | eatsmart |
2008年 7g×16本に実質値上げ | 食@新製品 |
2013年 15本に実質値上げ | 流通ニュース |
2019年 14本に実質値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2022年 170円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
2023年 190円に値上げ | ブルボン ニュースリリース |
ホワイトロリータの値上げ解説
ルマンドやバームロール、チョコリエールなど複数展開されているブルボンの袋ビスケットシリーズの中において、最も歴史が古い商品が1965年発売の「ホワイトロリータ」。昭和の香りがプンプンする。
1965年の発売当初から2022年中頃まで150円という価格は変わっていないものの、当時の内容量までは不明。確認できる限りでは2008年以前は1本が7.9gで17本入、計134.3gだった模様です。
その後、原油価格や原材料価格の高騰を理由に、2008年に1本1本を小さくし7gとしたうえで、本数自体も1本減らし16本入へと実質値上げ。この時点で重量は112gまで激減しています。
2013年にはさらに1本減らして15本入となり、2019年にも実質値上げが行われ14本入の計98gとなり現在に至ります。
これにより2008年以前から約27%減ってしまったことになるが、実売価格90~100円と考えると決して高くはなかった。この時点では私のような貧乏人が購入の最低基準と考える「1g=1円」をどうにか維持している。
しかし2022年7月、長きにわたって守り続けてきた「税別150円」に終止符が打たれる。一気にやく13%値上げし、参考小売価格が170円になったのです。おかげで100円以下で売っている場面はめっきり減ったわ。
さらに2023年7月にも幅広い菓子類において8~25%にも及ぶ大幅な値上げを行った結果、ホワイトロリータは190円に。長年守ってきた150円という価格も、一度崩れてしまえば値上げに抵抗がなくなるんだろうな。
にしても「ホワイトロリータ」ってすごい名前だよね。黒い服を基調とする「ゴシック アンド ロリータ(ゴスロリ)」に対し、白を基調とするファッション的な印象を抱きかねない。
しかし、ホワイトロリータの「ロリータ」は、ベースのビスケット部分にねじりを加える機械の「ロータリー」が由来らしい。ファッション的な意味ではないし、ましてや一部の性的嗜好を表した言葉でもない。
それでもそこはかとなくエロい雰囲気を感じてしまうのは、昨今の色々な諸問題が背景にあるからか。
ホワイトロリータ…50年以上前に付けられた商品名だからいいようなものの、新商品にこんなネーミングにしようものなら、語源がなんであれ一部の“過剰に意識高い連中”からバッシングを浴びかねない。
ホワイトロリータにしろバームロールにしろ、普通のチョコ好きの私としては「チョコバージョンがあったらな~」と感じてしまう。バームロールには大袋版に存在した時期もあったが、ホワイトロリータは一貫して白い。ひたすら白い。
ただ、2009年1月に期間限定でこんな商品が発売されていたらしい。
…なんか色々と考えさせられるものがあるな。ピンクのロリータ…「やっぱロリータの王道はピンクだよね♪」とでも言わんばかりの見事な苺っぷり。倫理委員会で対応を協議されかねない事案ですよ。
…それはさておき、ストロベリーチョコも好きな私としては、これは素直に食べてみたかった。…いや、ピンクのロリータを食べたかったという意味じゃないよ、お菓子の「ストロベリーロリータ」を食べたかったって意味だからね。
これが販売されたのは2009年のみで、以降は一度も登場していないし、当然ながら普通のチョコバージョンや変わり種チョコバージョンも存在していない。とにかくホワイトにこだわりがあるらしい。
どうしてもチョコバージョンを食べたいのであれば、似たような存在であるフィンガーチョコあたりを買えばいいんだろうが、ホワイトロリータの上質な食感がフィンガーチョコにはないんだよねぇ…
そもそもカバヤのフィンガーチョコは凄まじいステルス値上げで、もはや選択肢にすら入らなくなっちゃったしな。
言葉にしづらいんだけど…ホワイトロリータのビスケットには適度なやわらかさとしっとり感があり、折れた時や噛んだ時の音や食感に上品さを感じる。対するフィンガーチョコはいたって平凡なザクザクビスケットだからね。
子供の頃から身近に存在し親しんできたホワイトロリータ。複数回の実質値上げにより量はずいぶんと減ってしまいましたし、ネーミングやパッケージの古臭さは如何ともしがたい。それでもその美味しさと魅力は不変。
だからこそのロングセラー商品なんだろうね。