フィンガーチョコレートの値上げ・実質値上げ情報

フィンガーチョコレートの値上げ・実質値上げ情報
メーカー カバヤ食品株式会社
商品名 フィンガーチョコレート
内容量 98g
参考小売価格 オープン価格
原材料 ビスケット(小麦・卵を含む)、カカオマス、砂糖、植物油脂、全粉乳/乳化剤(大豆由来)、膨脹剤、香料
栄養成分
1本(3.5g)
エネルギー 17.9kcal
たんぱく質 0.23g
脂質 0.85g
炭水化物 2.32g
食塩相当量 0.014g
発売日 1969年

大袋
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2005年時点 240g 500円
2007年時点 230g 500円
2008年~ 200g 500円
2009年~ 180g 500円
2011年5月頃~ 173g 500円
2016年~ 164g NPP
2018年9月~ 109g NPP
2022年7月~ 106g オープン価格
2023年3月~ 98g オープン価格
2024年3月~ 98g オープン価格
4~12%値上げ

小袋
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2005年9月~ 84g 150円
2007年時点 80g 150円
2008年~ 70g 150円
2009年~ 63g 150円
2011年5月頃~ 60g 150円
2016年~ 52g NPP
2018年9月~ 販売終了

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年時点
240g→230g
リニューアル
2008年
230g→200g
なし
2009年
200g→180g
なし
2011年5月頃
180g→173g
なし
2016年
173g→164g
500円→NPP
なし
2018年9月
164g→109g
なし
2022年7月
109g→106g
なし
2023年3月
106g→98g
なし
2024年3月
4~12%値上げ
近年の世界的な需要拡大や原油価格の上昇、人手不足等の影響により、原材料・人件費・物流費等のコストが大幅に上昇。自助努力だけではもはやコストを吸収出来ない厳しい状況に。

参考サイト
公式サイト カバヤ食品株式会社
2005年 240g 500円 カバヤ食品 商品情報
2007年 230gに実質値上げ カバヤ食品 おかしカタログ
2008年 200gに実質値上げ もぐナビ
2009年 180gに実質値上げ もぐナビ
2011年 173gに実質値上げ カバヤ食品 おかしカタログ
2016年 164gに実質値上げ カバヤ食品 おかしカタログ
2018年 109gに大幅実質値上げ カバヤ食品 商品情報
2022年 106gに実質値上げ カバヤ食品 商品情報
2023年 98gに実質値上げ カバヤ食品 商品情報
2024年3月 4~12%値上げ カバヤ ニュースリリース

フィンガーチョコレートの値上げ解説

私はフィンガーチョコレートが大好きだった。

いや、厳密には今でも大好きといえるでしょう、味に関しては。しかし実勢価格はほとんど変わらないのに、“半減”どころではないステルス値上げっぷりに辟易し、完全に視界から消え去ってしまった。

そんなフィンガーチョコレート、元々は森永製菓が発売し、カバヤ食品が追随した形だったものの、森永製菓が終売したことで大手菓子メーカー製のフィンガーチョコレートはカバヤ食品のみと言って差し支えない状況。

2005年時点のカバヤ フィンガーチョコレートは内容量240gで、希望小売価格は税別500円でした。また、2005年には小袋版が84g入り150円で発売開始しています。実勢価格は100円ほどだろう。

しかし2007年時点では230gに減らされている。でもまあこのくらいならまだ許容範囲だよね。そこから始まる鬼畜の如きステルス値上げを思えばな。

2008年になると一気に30g減らされ200g入りに。この頃はリーマンショック前で原油価格や穀物価格などが急騰していた時期とあり、カバヤ食品のみならず値上げやステルス値上げが相次いだ時期なので、それに倣った格好なのでしょう。

翌2009年には180gに減らし、2011年173g、2016年には164gにステルス値上げ。またこのタイミングで希望小売価格500円からNPP(ノープリントプライス)に変更…要は希望小売価格を明示しないようにしたってことだな。

そして運命の2018年、それまでの164gから一気に55g減らして109gに激減させます。約34%の減量って狂気の沙汰だよな。

常識的に考えればこれだけ内容量を減らしたのだから、ある程度の値下げや出荷価格引き下げがありそうなものですが、NPPだからそれが見えてこない。参考小売価格は250~300円ほどという情報もあるが…

ただ、内容量が200gを超えていた時から安ければ198円くらいで買えたフィンガーチョコレート、109gに激減してからも安くて198円は変わらず。

さらに2022年106gに減らし、2023年には98gと、とうとう100g切っちゃったよ。でも“安くても198円”は変わらず。2007年まで240gも入っていたフィンガーチョコレートも今や98gですよ。実勢価格は変わらないまま内容量減少率59%ですよ。

また、カバヤ食品は値上げやステルス値上げを公表しない点も腹立たしい。

さすがに世の中が許さないと思ったのか、2023年2月の値上げ・内容量変更に関しては公表したものの、それまでは内容量を減らしても知らん顔。しかもそこに98gへとステルス値上げしたフィンガーチョコレートは含まれていなかったしな。

これだけ内容量を減らしまくっているにもかかわらず、それに対するニュースリリースはなし…売上高200億円を超える企業の姿勢とは思えない。

誰が買うかこんなもん。消費者なめるのもいい加減にしろよカバヤ。

しかし2024年3月に行われた値上げではフィンガーチョコレートもしっかり記載されていた。まあ、だからどうしたという話だよね、ある程度の規模以上の企業であれば値上げを公表するのは当たり前だからね。

私はフィンガーチョコレートが大好きだった。

いや、厳密には今でも大好きといえるでしょう、味に関しては。しかしカバヤ食品のフィンガーチョコレートを購入することは未来永劫ないだろう。賞味期限間近などの理由で50円くらいで売られていれば別だが。

1990年代は「ゴールドチョコレート」「アーモンドチョコレート」と並び、カバヤの“3本柱”として君臨したフィンガーチョコレートも、いまや売っているのを見かける機会すら少なくなるほど存在感がなくなってしまった。

フィンガーチョコレートのこれまでの内容量推移を見れば、まあ納得だよね。

そんなフィンガーチョコレートも、2024年10月頃に公式サイトから姿を消してしまった。カカオ豆高騰のあおりを受けてかゴールドチョコレートも販売終了になってしまったし、「大丈夫か、カバヤ?」という印象。

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