ピュアラルグミの値上げ・ステルス値上げ情報

ピュアラルグミの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー カバヤ食品株式会社
商品名 ピュアラルグミ
内容量 58g
参考小売価格 150円(税別)
原材料
(りんご)
砂糖(外国製造、国内製造)、水飴、濃縮りんご果汁、マルトース、ゼラチン、蜂蜜、植物油脂/ソルビトール、トレハロース、酸味料、加工でん粉、乳酸カルシウム、ゲル化剤(アルギン酸Na、ペクチン)、香料、マンニトール、ベニバナ黄色素、光沢剤、(一部に小麦・ゼラチン・りんごを含む)
栄養成分
1袋(58g)
エネルギー 187kcal
たんぱく質 1.2g
脂質 0.2g
炭水化物 47.1g
食塩相当量 0.14g
発売日 2004年9月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2004年9月~ 60g 100円
2007年~ 55g 100円
2008年~ 50g 100円
2018年2月~ 45g 100円
2020年3月~ 58g 130円
2023年3月~ 58g 140円
2024年3月~ 58g 150円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年
60g→55g
リニューアル
2008年
55g→50g
リニューアル
2018年2月
50g→45g
リニューアル
2020年3月
45g→58g
100円→130円
やわらかキープ新製法により「やわらかなおいしさ」をより長く楽しめるようになった。また「もっと食べたい」という声に応え、内容量・価格設定を見直しした。
2023年3月
130円→140円
近年、原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、合理化・効率化によるコストアップ吸収に努めてきたものの、企業努力のみによる解決が困難な状況になったため。
2024年3月
140円→150円
近年の世界的な需要拡大や原油価格の上昇、人手不足等の影響により、原材料・人件費・物流費等のコストが大幅に上昇。自助努力だけではもはやコストを吸収出来ない厳しい状況に。

参考サイト
公式サイト カバヤ食品株式会社
2004年 60g 100円 カバヤ食品 商品情報
2007年 55gに実質値上げ カバヤ食品 おかしカタログ
2008年 50gに実質値上げ 日本食糧新聞
2018年 45gに実質値上げ yodobashi.com
2020年 58g 130円 PR TIMES
2023年 140円に値上げ カバヤ食品 ニュースリリース
2024年3月 150円に値上げ カバヤ ニュースリリース

ピュアラルグミの値上げ解説

独特の食感が特徴的なカバヤ食品の人気商品である「ピュアラルグミ」が発売されたのは2004年。当時の内容量は60g、価格は税別100円でした。

しかし2007年になると、価格を据え置いたまま55gへとステルス値上げし、翌2008年には50gに。その後約10年間は50g・100円を維持するも、2018年にはさらに5g減って45gになります。

大きな変化があったのは2020年。

それまで3度にわたって内容量を減らしつつ税別100円を維持していたピュアラルグミですが、2020年に行われた大幅リニューアルにより、内容量を58gに増やす一方で価格を130円に値上げします。

内容量45gから58gというと、増量率は28.9%。100円から130円への値上げ率は30%だから、厳密には「実質値上げ」となるのでしょうが、まあこのくらいなら許容範囲かと。(偉そう)

その後2023年3月に140円、2024年3月には150円へと値上げ。2004年の発売時は60g入り100円だったピュアラルグミも現在は58gで150円…容赦ない値上げだねぇ…

このピュアラルグミ、「グミ」と謳ってはいるものの、グミっぽいのは色の付いているゼリー部分のみであり、大部分を占める白い部分はほぼマシュマロって感じ。これが「そとフワ」の所以であり、ピュアラルグミの特徴でもある。

いや「ピュアラルグミ」じゃなくて「ピュアラルグミ入りマシュマロ」だよね!?

でもね、この“グミ入りマシュマロ”になったのは2016年頃の話であり、それ以前はもっと果実感を前面に押し出した商品であり、“濃厚なゼリーが閉じ込められたグミ”という趣だった。

もちろん見た目も全然違っていた。

発売から数年は「外はさっくり、中はぷにゅ」、2013年頃からぷるっぷるの食感と変化しているものの、マシュマロ感丸出しである現在のピュアラルグミとは違い、2層仕立ての一般的な半透明グミだったのです。

昔のピュアラルグミは普通のグミだった

「ピュアラル(ピュア&ナチュラル)」という商品名が示すように、「自然の果実感やフルーツ感を楽しめる商品」だったはずなのだが、2017年頃からフルーツ感や果実感そっちのけで食感重視の白濁した奇妙な見た目に。

以前の果実感を重視したピュアラルグミと、現在のマシュマロっぽい食感のピュアラルグミ…どっちが美味しいかは各々の味覚に任せるが、豪快に路線変更した結果、当初のコンセプトから完全に逸脱してしまったのは間違いない。

ある程度濃厚なゼリーをグミで覆った商品は複数存在するうえ、売りの果実感も明治の果汁グミあたりに比べると弱い…そんな葛藤の末このグミ入りマシュマロに行きついたのかもしれない。

だったら商品名も変えりゃいいのに…

とはいえ、現在のピュアラルグミの食感は唯一無二であり、特徴的なふわふわムニムニ感とグミのコラボは確かにクセになる。路線変更が上手くいった例なのではないでしょうか。

でも商品名にはそぐわん。この大雑把さが“カバヤ”って感じ。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧