あっさりショコラ いちごの値上げ・実質値上げ情報

あっさりショコラ いちごの値上げ・実質値上げ情報
メーカー カバヤ食品株式会社
商品名 あっさりショコラ いちご
内容量 142g
参考小売価格 オープン価格
原材料 砂糖(国内製造、外国製造)、植物油脂、カカオマス、全粉乳、ココアバター、乾燥いちごパウダー、乳清ミネラル加工食品/乳化剤(大豆由来)、香料、アカビート色素、酸味料
栄養成分
1粒(4.8g)
エネルギー 29.7kcal
たんぱく質 0.28g
脂質 2.29g
炭水化物 2.12g
食塩相当量 0.009g
発売日 不明(ミルクは1995年)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2004年時点 220g 500円
2007年10月~ 205g 500円
2009年10月~ 180g 500円
2014年9月~ 175g(37個) 500円
2015年9月~ 165g(35個) 500円
2022年9月~ 156g(33個) オープン価格
2023年9月~ 142g(30個) オープン価格
2024年9月~ 142g(30個) オープン価格
20~30%値上げ
2025年8月~ 142g(30個) オープン価格
10~16%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年10月
220g→205g
なし
2009年10月
205g→180g
なし
2014年9月
180g→175g
なし
2015年9月
175g→165g
なし
2022年9月
165g→156g
なし
2023年9月
156g→142g
なし
2024年9月
20~30%値上げ
近年の世界的なカカオ原料及び原油価格の上昇、人手不足等の影響により、原材料・人件費・物流費等のコストが大幅に上昇。自助努力だけではもはやコストを吸収出来ない厳しい状況に。
2025年8月
10~16%値上げ
エネルギー費や物流費・人件費の高騰といったコスト上昇の継続、また資材価格や食品原料価格の高騰などが続き、これらコスト上昇は今度も続くことが予想されるため出荷価格を改定。

参考サイト
公式サイト カバヤ食品株式会社
2004年 220g 500円 カバヤ食品 商品情報
2007年 205gに実質値上げ 日本食糧新聞
2009年 180gに実質値上げ 何となく主婦
2014年 175gに実質値上げ カバヤ食品 おかしカタログ
2015年 165gに実質値上げ もぐナビ
2022年 156gに実質値上げ カバヤ食品 商品情報
2023年 142gに実質値上げ カバヤ食品 商品情報
2024年9月 20~30%値上げ カバヤ ニュースリリース
2025年8月 10~16%値上げ カバヤ ニュースリリース

あっさりショコラ いちごの値上げ解説

毎年9月頃からお目見えするカバヤの人気商品「あっさりショコラ」の苺味バージョンである「あっさりショコラ いちご」。私のようなチョコレートや苺チョコに目がない人間にとってはたまらん商品である。

過去の内容量や価格に目を向けてみると、2004年時点で内容量220g、税別500円だったことが確認できます。

同時期の通常版あっさりショコラが250g・500円、カバヤの定番一口チョコレートであるゴールドチョコレートが290g・500円だったことを考えると、あっさりショコラ いちごは結構な割高商品だったことになるかと。

2007年、それまでの220gから205gにステルス値上げ。通常のミルク味あっさりショコラは250gから220gへと大幅に減ったことから、ここでミルクといちごの内容量差はぐっと縮まったことになります。

2009年秋の発売時から180gに大幅減。

その後5年間は180gを維持するも、2014年に175g、2015年165gと相次いでステルス値上げを行い、2022年秋の登場時156g、2023年秋発売時には142gへと減量。

価格面では、2022年にオープン価格化し価格を曖昧にしつつ、2024年に20~30%、2025年8月からはさらに10~16%値上げする。

2007年まで70gもの差があったゴールドチョコレートとあっさりショコラ いちご。しかし現在のゴールドチョコレートが133g、あっさりショコラ いちごが142gと、信じられないことにあっさりショコラ いちごの方が多いという逆転現象が。

2007年までのゴールドチョコレートが良心的だったのか、元々あっさりショコラ いちごがぼったくり商品だったのか…

余談だが、カバヤ食品は2020年に「あまおう苺チョコレート」なる商品を発売したんですよね。これがまたあっさりショコラ いちごとキャラ丸被りなのよ。

あっさりショコラ いちごとあまおう苺チョコレート

内容量こそあまおう苺チョコレートのほうが20gほど少ないものの、1粒あたりの重量4.8gは同一だし、苺チョコとミルクチョコの配分や配置も一緒だし、形も全く同じ。

調べてみると、9月~2月くらいまでの期間限定であるあっさりショコラ いちごに対し、あまおう苺チョコレートは2月~9月までの期間限定らしい。同じ製造所で作っていることから、同じ機械を使いまわす作戦なのだろう。

要は、あまおう苺チョコレートはあっさりショコラ いちごが販売終了になった後の「カバヤの苺チョコ食いてぇ」という需要を取り込むための商品ということになる。

ただ、栄養成分にははっきりとした違いがある。あっさりショコラ いちごのほうが植物油脂をたっぷり使っていることから、口どけのよさとカロリーはあっさりショコラ いちごが上。

なんてったって2020年頃まで原材料の一番最初が植物油脂だったからね。一般的にチョコレートは高カカオならカカオマス、ミルクチョコや安物チョコなら砂糖が最初に記載されている。原材料は多く使用されている順に記載するのだ。

現在は砂糖が一番最初に来ているものの、栄養成分的にほとんど変わっていないことを鑑みるに、現在も植物油脂の使用量はほとんど変わっていないのだろう。ちなみに通常のあっさりショコラ ミルクは植物油脂が最初に記載されている。

あっさりショコラの口どけのよさに加え、苺のフレーバーが合わさった「あっさりショコラ いちご」は確かに美味しい。でもその口どけを生み出すのが大量の植物油脂であることを考えると…なんかねぇ…

もう一つの注目点として、2024年からあっさりショコラ…どころか、カバヤの一口チョコレートはすべて「チョコレート」から「準チョコレート」に格下げしている。要はカカオ分が少なく混ぜ物が多い“チョコもどき”になったということ。

準チョコレートに格下げされたあっさりショコラ

ブラックサンダーやチロルチョコのような、チョコレート以外の菓子も使用したものであればまだしも、チョコレートの塊である一口チョコで準チョコレートというのは…100均などに売っている“安かろう悪かろうチョコ”と同じレベルだからね。

カカオ豆が高騰しているのは間違いないものの、長きにわたりチョコレート菓子を製造・販売しているカバヤがそれをやってしまうとは…近年カバヤにおいて販売終了となる商品が多い点から見ても、「大丈夫か?」って感じ。

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