あっさりショコラの値上げ・ステルス値上げ情報
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メーカー | カバヤ食品株式会社 |
商品名 | あっさりショコラ |
内容量 | 151g |
参考小売価格 | オープン価格 |
原材料 | 植物油脂(国内製造)、砂糖、カカオマス、全粉乳、乳清ミネラル加工食品、ココアバター/乳化剤(大豆由来)、香料 |
栄養成分 1粒(4.8g) |
エネルギー 29.6kcal たんぱく質 0.32g 脂質 2.28g 炭水化物 2.08g 食塩相当量 0.010g |
発売日 | 1995年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2004年時点 | 250g | 500円 |
2007年10月~ | 220g | 500円 |
2009年10月~ | 190g | 500円 |
2014年9月~ | 184g(39個) | 500円 |
2015年9月~ | 175g(37個) | 500円 |
2022年9月~ | 166g(35個) | オープン価格 |
2023年9月~ | 151g(32個) | オープン価格 |
2024年9月~ | 151g(32個) | オープン価格 20~30%値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2007年10月 250g→220g |
なし |
2009年10月 220g→190g |
なし |
2014年9月 190g→184g |
なし |
2015年9月 184g→175g |
なし |
2022年9月 175g→166g |
なし |
2023年9月 166g→151g |
なし |
2024年9月 20~30%値上げ |
近年の世界的なカカオ原料及び原油価格の上昇、人手不足等の影響により、原材料・人件費・物流費等のコストが大幅に上昇。自助努力だけではもはやコストを吸収出来ない厳しい状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | カバヤ食品株式会社 |
2004年 250g 500円 | カバヤ食品 商品情報 |
2007年 220gに実質値上げ | 日本食糧新聞 |
2009年 190gに実質値上げ | もぐナビ |
2014年 184gに実質値上げ | カバヤ食品 おかしカタログ |
2015年 175gに実質値上げ | Amazon |
2022年 166gに実質値上げ | カバヤ食品 商品情報 |
2023年 151gに実質値上げ | カバヤ食品 商品情報 |
2024年9月 20~30%値上げ | カバヤ ニュースリリース |
あっさりショコラの値上げ解説
カバヤの冬季限定一口チョコレートである「あっさりショコラ」。非常に口どけがよく、1995年の発売以降カバヤの看板商品のひとつとして定着した印象があります。
2004年時点でのあっさりショコラの内容量は250gで、価格は税別500円。同時期の同社の大袋一口チョコレート「ゴールドチョコレート」が290g入り500円だったため、あっさりショコラは“ちょっといいチョコ”という位置づけだったのだろう。
それでも250gで実勢価格198~298円ほどだったのだから、十分大容量といえる。
しかし2007年の登場時には220gに減らされており、2009年には190gにステルス値上げ。その後は2014年184g、2015年175g、2022年166gと小刻みに内容量を減らしています。
2023年3月にカバヤは大袋チョコレートのステルス値上げを行っており、あっさりショコラは151gへ減量。さらに2024年9月には20~30%の値上げだからね。酷いもんだ。
気になるのは2025年6月からカバヤが行う値上げ。
2025年6~8月にかけ10~16%値上げすると発表されており、対象商品に「あっさりショコラ いちご」が入っているものの、なぜか素の「あっさりショコラ」は入っていないんですよね。
2024年頃からカバヤは「ゴールドチョコレート」「フィンガーチョコレート」「小さなメロンパンクッキー」「国産果実のグミ」などなど、多くの商品を販売終了にしているだけに、もしかしたらあっさりショコラもいちごのみにしてしまうのかも。
このあたりは2025年8月に値上げする予定である「あっさりショコラ いちご」が発売されてから追記したいと思います。
他のチョコレートに比べすーっと溶けるくちどけと、甘さ控えめでくどすぎないチョコ感が売りのカバヤ「あっさりショコラ」。その理由を栄養成分から読み解いてみよう。
同社のゴールドチョコレート(販売終了)やピュアショコラ(販売終了)と栄養成分を比べてみると…
あっさりショコラ | ゴールドチョコレート | ピュアショコラ | |
---|---|---|---|
重量 | 4.8g | 5.0g | 5.3g |
エネルギー | 29.6kcal | 27.8kcal | 29.0kcal |
たんぱく質 | 0.32g | 0.35g | 0.37g |
脂質 | 2.28g | 1.65g | 1.87g |
炭水化物 | 2.08g | 2.89g | 2.93g |
食塩相当量 | 0.010g | 0.005g | 0.011g |
脂質たっぷり。
原材料を見てみると、ゴールドチョコレートやピュアショコラと違い、一番最初に「植物油脂」記載されている。一般的な安物チョコでも砂糖より植物油脂の方が多く使われている商品はなかなかお目にかかれない。
つまり、カカオマスやココアバターなどカカオ由来の脂質ではなく、安価かつ口どけよく仕上げるための常套手段「植物油脂」によってあっさりショコラの特徴的な滑らか食感が生まれているのだろう。
ちなみに、純チョコレートであるピュアショコラに植物油脂は使われていない。そんなピュアショコラは販売終了になってしまったがな。
一方で炭水化物(糖質)は少な目。甘さ控えめな印象はここから来ており、体型を気にする人にとっては「糖質控えめでヘルシー」と感じるかも。しかし脂質が多いことから最も軽い重量とは裏腹にカロリーは最も高い。
2、3粒食べれば十分という人であれば気にするレベルではないものの、私のようなお菓子大好き人間ともなると、口どけのよさと食べやすい口当たりから、食べ始めると10粒どころじゃ済まない。
1袋の半分くらいペロッと一気食い、1日あれば1袋余裕で完食ですよ。
「おいしいものは脂肪と糖でできている」とは「からだすこやか茶W」のキャッチコピーだが、あっさりショコラはまさにそれを体現するような商品だよな。
危険、マジ危険。
そんな植物油脂をたっぷり使った「チョコレートもどき」を地で行くあっさりショコラ、実はそのチョコレートもどきに輪をかける改悪を2024年に行っています。
それはなぜか? 「チョコレート」から「準チョコレート」に格下げしたからです。
滑らかな口どけとコストカットを両立する植物油脂使用のチョコレートに飼いならされた、私を含めた日本人から言わせれば、あっさりショコラは確かに美味しいと感じる。
比較的安い価格で買える植物油脂不使用の純チョコレートなんて、明治のミルクチョコレートくらい思い浮かばない。それほど日本のチョコレートは植物油脂に侵されているのだが、それでもほとんどのチョコレートは「チョコレート」の規格をクリアしている。
2024年に明治のきのこの山とたけのこの里が「チョコレート菓子」から「準チョコレート菓子」になった。しかしこれらはビスケットやクッキーを使用したチョコレート菓子なので、まだ理解も許容もできる。
しかし純粋にチョコレートのみを楽しむ一口チョコを準チョコレート化するとは…カバヤには40年以上にわたりチョコレートを製造・販売してきたプライドはないのか? 量をガンガン減らして値上げしてさらにこれ。消費者を完全に舐めてる。
ちなみに準チョコレート化はあっさりショコラのみならず、カバヤのすべてのチョコレートが対象。この改悪を消費者は受け入れるのかどうか?
少なくとも私の場合、かつて大好きだったフィンガーチョコレートをゴミにしてしまったカバヤの商品など未来永劫買うことはない。ステルス値上げ? 準チョコレート? 勝手にしろ。