塩分チャージタブレッツの値上げ・実質値上げ情報

塩分チャージタブレッツの値上げ・実質値上げ情報
メーカー カバヤ食品株式会社
商品名 塩分チャージタブレッツ
内容量 81g
参考小売価格 220円(税別)
原材料 砂糖、ブドウ糖、水飴、食塩、乳糖/クエン酸Na、クエン酸、乳化剤、塩化K、香料、フマル酸Na、着色料(ビタミンB₂)
栄養成分
1粒(3.0g)
エネルギー 11.3kcal
たんぱく質 0.00g
脂質 0.05g
炭水化物 2.75g
食塩相当量 0.119g
発売日 2009年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2010年5月~ 100g 200円
2011年5月~ 90g 200円
2023年3月~ 81g 220円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
100g→90g なし
90g→81g
200円→220円
近年、原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、合理化・効率化によるコストアップ吸収に努めてきたものの、企業努力のみによる解決が困難な状況になったため。

参考サイト
公式サイト カバヤ食品株式会社
2010年 100g 200円 日本食糧新聞
2011年 90g 200円 カバヤ食品 おかしカタログ
2023年 81g 220円に大幅値上げ カバヤ食品 ニュースリリース

塩分チャージタブレッツの値上げ解説

熱中症予防において、塩分摂取の重要性が叫ばれるようになるにつれ市場に出回り始めたのが塩分補給もできる飴やタブレット。

近年特に増えている“塩タブレット”の中でもトップクラスの売上と知名度を誇るのが、カバヤ食品の夏季限定商品である「塩分チャージタブレッツ」です。

「タブレット」ではなく「タブレッツ」なのね、モヤモヤするわ。

2009年、塩分チャージタブレッツが発売され、翌2010年5月に再登場した際の内容量は100gで、価格は税別200円。確認は取れていないものの、2009年発売時も100g入り200円だったと推測されます。

しかし2011年5月に発売された際に90gにステルス値上げ。思った以上に人気が出たことによって調子に乗ったか?

その後、塩分チャージタブレッツはカバヤ食品の主力商品のひとつとなり毎年夏季に発売されるも、10年以上にわたり内容量90g、税別200円にb変更は加えられませんでした。

しかし2023年3月から内容量を81gに減らし、かつ価格を税別220円に値上げすると発表。理由は原材料や包装資材、物流費の高騰を挙げています。もう聞き飽きたよ、そのセリフ…

内容量10%減、価格は10%値上げだから、実質20%の値上げと容赦ない。

また、90gまでパッケージ前面に明記していた内容量を、81gへのステルス値上げを機に削除したあたりに“いやらしさ”を感じざるを得ない。

ステルス値上げで内容量表記をやめた塩分チャージタブレッツ

この塩分チャージタブレッツに代表される塩タブレット、運動習慣の広まりも相まってか、様々なメーカーから販売されていますよね。

「塩分補給」を謳う商品であるため、実際にどのくらいの量の塩分が含まれているのか気になって調べてみたら、主要な商品のほとんどは1粒あたり0.1gほど。塩分チャージタブレッツなら0.119gだ。

一方、日本人が日常生活の中で塩タブレットがそのくらい必要かというと…そもそも塩分過多気味である日本人が普通の生活を送っている状況であれば、塩タブレットが必要になるケースはほとんどない。もちろん夏においても。

じゃあ夏場にスポーツをする場合はどうか? そうなると逆に塩タブレットでは補いきれないと思っておいたほうがいい。

夏場に限らず激しい運動をする場合、1リットル以上の汗をかくことは珍しくない。ランニングはもちろん、ある程度気温が上がってくればウォーキングでも500~1,000mlの汗をかくこともある。

ただ、この程度の発汗であれば、もともと塩分摂取量が多い日本人が追加で塩分を摂取する必要はなく、水分だけ摂っておけば十分。

一方、炎天下や冷房の効いていない体育館などでスポーツをした日にゃ、軽く2~3リットルの汗をかく。1リットルに含まれる塩分は2g前後とされるので、1粒につき0.1gの塩分しか含まれていない塩タブレット数個じゃ話にならん。

近年の夏の異常な暑さに加え熱中症に対する正しい理解が広がったことにより塩分の重要性が叫ばれ、結果として塩分チャージたブレッツをはじめとした塩タブレットがもてはやされる状況に。

でもね、通常の生活や軽い運動程度の発汗に塩タブレットは必要ない。それでなくても塩分を過剰に摂取しがちな日本人が安易に塩タブレットを食べた日にゃ、塩分過多を助長する結果になるよ。血圧爆上がりだよ。

一方、夏でもがっつりスポーツに取り組む人間にとって塩タブレット程度では明らかに塩分が足りない。本当に塩分が必要な人にとって1粒0.1gの塩分ってあまりにも少なすぎる。ほんと気休め、ほんと中途半端。

結局お菓子の延長線上にある商品なのよ。塩分をちょびっと入れて“付加価値”を高め、割高で売る商品。利益を追求する企業によって誇張される「塩分大事!」という宣伝文句に踊らされてるだけなんだろうなと。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧