ロッテ アーモンドチョコレートの実質値上げ情報
メーカー | 株式会社ロッテ |
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商品名 | アーモンドチョコレート |
内容量 | 86g |
参考小売価格 | 250円(税別) |
原材料 | 砂糖、ローストアーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂、ココアバター、乳糖、水あめ/乳化剤(大豆由来)、光沢剤、香料、増粘剤(アラビアガム) |
栄養成分 1箱(86g) |
エネルギー 500kcal たんぱく質 8.9g 脂質 33.3g 炭水化物 41.1g 食塩相当量 0.09g |
発売日 | 1983年11月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2001年2月時点 | 108g | 200円 |
2002年1月~ | 130g | 200円 |
2008年3月~ | 106g | 200円 |
2011年9月~ | 98g | 200円 |
2014年6月~ | 86g | 200円 |
2015年7月~ | 86g | 220円 |
2022年7月~ | 86g | 230円 |
2024年8月~ | 86g | 250円 |
2024年11月~ | 86g | 3.7~38.4% 値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2002年1月 108g→130g |
日頃の感謝を込めて超増量 |
2008年3月 130g→106g |
チョコレートの後味をさらにスッキリとさせ甘すぎないおいしさに仕上げた。厳選したアーモンドをカリッと香ばしく焼き上げ、チョコとナッツのベストバランスが楽しめる。 |
2011年9月 106g→98g |
なし |
2014年6月 98g→86g |
なし |
2015年7月 200円→220円 |
原材料価格の高騰が想定を超え、今後長期化が予想されるため。 |
2022年7月 220円→230円 |
近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
2024年8月 230円→250円 |
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ |
食品市場を取り巻く環境において、物流費や光熱費、原材料・包装資材の価格が依然として高く推移しており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
2001年 108g 200円 | ロッテ 商品紹介 |
2002年 130gへ実質値下げ | ロッテ ニュースリリース |
2008年 106gへ実質値上げ | 日本食糧新聞 |
2011年 内容量減で98g | ロッテ 商品カタログ |
2014年 86gへ実質値上げ | HUFFPOST |
2015年 220円に値上げ | PR TIMES |
2022年 230円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年8月 250円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年11月 3.7~38.4%値上げ | ロッテ ニュースリリース |
ロッテ アーモンドチョコレートの値上げ解説
「アーモンドチョコレート」と聞くとまず思い浮かぶのが明治とロッテ。ここではロッテのアーモンドチョコレートに焦点を当て値上げや内容量の減少といった規格変更について取り上げていきましょう。
1983年の発売時、ロッテのアーモンドチョコレートは「アーモンドボール」という商品名で価格は100円。1985年のCMを見るに、100円と200円のラインナップが確認できます。
200円版が現在のアーモンドチョコレートに近いパッケージサイズであることを考えると、発売時から2015年まで価格面での値上げは行われなかったことになります。
一方で内容量はまさに激動。2001年までは108gだった内容量は2002年1月に価格を据え置いたまま130gへと大増量。明治のアーモンドチョコレートも2003年頃に84gから一気に130gに増やしています。
この時期ガーナなども50gから75gに増やすなど、2000年初頭はチョコレートの内容量が軒並み増えるという現象が。その理由、カカオ豆価格の相場を見てもらうと分かりやすい。
出典:世界経済のネタ帳
現在1kgあたり2~3ドルで推移しているカカオ豆も、1980年代後半から2007年くらいまで1~2ドルくらいだったんですね。特に2001年頃は一時1ドルを割り込むなど底値になっている。だからチョコレートの値下げが相次いだと。
今ならどんなにカカオ豆の価格が下がっても値下げや実質値下げは行わないだろうな。やっても期間限定の「〇〇%増量」が関の山だろう。それだけ当時のメーカーには良心があったということか。
そして、このカカオ豆相場を見ても分かるように2007年頃から価格が急騰し、それを反映するように2008年には106gへと実質値下げ。その後は2011年に98g、2014年には86gになり現在に至ります。
しかしカカオ豆のチャートをよく見てみろ、2010年にピークを迎えているため2011年の実質値上げは理解できる。しかしその後相場は急落しているのよ。そして再び上昇したのを見計らってステルス値上げ。
しかも2015年には30年以上守り続けてきた税別200円という価格を220円に値上げしている。さらに2022年7月230円に値上げし、2024年8月には250円ですよ。
200円時代は128~148円ほどで買える機会も多かったが、現在は168~198円が実勢価格。ちょっと気取ったお高めのスーパーなどに以降ものなら228円とか238円だからね。アホくさ。
面白いのは2016年以降カカオ豆の相場が大きく値下がりしているものの、ロッテは価格の値下げはおろか内容量を増やすような実質値下げも行っていない点。これはロッテに限らずどのメーカーにも言えることだがな。
これが今の企業の姿勢。配当や優待という形で株主に還元することは考えても、従業員への還元は渋るし、ましてや消費者への還元なんて絶対に行わない。ほんと腹立たしい。
それでも大手の割高なお菓子を買う? 私は叩き売りレベルで値下げされていない限り買わない。あまり知られていないような中堅レベル・中小企業の割安なお菓子でも味に遜色ない商品は腐るほどあるからな。