パイの実のステルス値上げ情報

パイの実のステルス値上げ情報
メーカー 株式会社ロッテ
商品名 パイの実
内容量 73g
参考小売価格 190円(税別)
原材料 小麦粉、マーガリン、砂糖、植物油脂、カカオマス、麦芽糖、乳糖、全粉乳、ホエイパウダー、食塩/乳化剤(大豆由来)、香料
栄養成分
1箱(73g)
エネルギー 396kcal
たんぱく質 4.5g
脂質 22.8g
炭水化物 43.1g
食塩相当量 0.5g
発売日 1979年9月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2000年3月時点 81g 150円
2007年4月頃 79g 150円
2008年4月~ 73g 150円
2022年9月~ 73g 170円
2024年8月~ 73g 190円

参考サイト
公式サイト 株式会社ロッテ
2000年 81g 150円 ロッテ 商品紹介
2007年 79gへ実質値上げ ロッテ 商品カタログ
2008年 73gへ実質値上げ ロッテ 商品カタログ
2022年 170円に値上げ ロッテ ニュースリリース
2024年 190円に値上げ ロッテ ニュースリリース

パイの実の値上げ解説

サクサクのパイ生地の中に甘いチョコレートが注入されているロッテのパイの実。1979年発売と比較的長い歴史が物語るように、高い人気と確かな美味しさを併せ持つロッテの傑作といえます。

ただ、ここ20年くらい様々なお菓子が価格を据え置いたまま内容量を減らす「実質値上げ(ステルス値上げ)」によって大きく量を減らしていることから、人気のパイの実もかなり減っていることが予想される…と思いきや、実はそうでもない。

確認できる2000年時点での箱入りパイの実の内容量は81gで、ここから行われた実質値上げは2回。価格は1979年の発売から一貫して150円を堅持していました。

1回目の実質値上げは2007年。これまでの81gから79gへと減らされています。とはいえその量は2g、減少率にして約2.5%ですから可愛いもの。中には一気に20%以上減らす商品もあるからね。ガーナエクセレントとか。

そして次なるステルス値上げは翌2008年。79gに減らしても目立った悪影響は見られなかったのか、たった1年でさらなる内容量減に踏み切り73gへ。そして現在に至ります。

また、価格に関しても2022年9月に、それまでの税別150円から170円に値上げし、2024年8月にはさらに20円値上げして190円に。「最近パイの実高くね?」と感じているあたな、その感覚は正しいぞ。

ここ20年で減らされた量は約1割。他のお菓子に比べればかなり緩やかといえるでしょう。だからとって得に割高感のある商品というわけではないことから、同じくあまり減らされていないクランキーと並んでロッテの“良心”を感じるほど。

値段は結構上がったけど、直近20年で26.7%の値上げ幅はましな方か。

穿った見方をすれば純粋なチョコレートに比べ、こういったチョコ菓子は原価が安いんだろうね。初期の開発費と、製造にあたり複雑な工程をまかなえる設備投資さえ済んでしまえば、後は高利益をもたらしてくれる…的な。

もちろん人気が出ることが大前提で、それが大変なのは間違いないが。

ただ、良心的な箱入りパイの実に対し、パイの実シェアパックの酷さときたら…2000年頃の内容量は290g。しかしそれだけ大容量だったファミリーパックが今じゃ124gとスッカスカだからね。

箱入りパイの実の実勢価格128~168円程度。「1g=1円以下」がお菓子を買う最低限の目安である私としては決して安いとは言えないものの、味と量を考えれば許容範囲なのかなと。買わないけどね。

記事を書いていたらパイの実食べたくなってきた。だれか私に恵んでくれないかな?(クズ)

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