ガリガリ君 ソーダの値上げ・実質値上げ情報

ガリガリ君 ソーダの値上げ・実質値上げ情報
メーカー 赤城乳業株式会社
商品名 ガリガリ君 ソーダ(棒)
内容量 105ml
参考小売価格 70円(税別)
原材料 異性化液糖、砂糖、りんご果汁、ぶどう糖、ライム果汁、水あめ、リキュール、食塩/香料、安定剤(ペクチン)、酸味料、着色料(スピルリナ青、クチナシ、紅花黄)
栄養成分
1本(105ml)
エネルギー 64kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 16.9g
食塩相当量 0.04g
発売日 1981年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1981年~ 不明 50円
1991年~ 不明 60円
2000年11月時点 120ml 60円
2007年頃 113ml 60円
2015年5月~ 110ml 60円
2016年4月~ 110ml 70円
2020年~ 105ml 70円
2024年3月~ 105ml 80円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
50円→60円 不明
120ml→113ml なし
113ml→110ml なし
60円→70円 世界的な食品需要の変化や物流費・原材料などの需要逼迫と価格高騰に加え、人手不足による人件費高騰が顕著で、自社企業努力でのコスト削減が限界を超えたため。
110ml→105ml なし
70円→80円 原材料やスティック、容器包装、物流費、人件費、エネルギーコストといった製造流通に関わるコストの上昇が続いており、企業努力で吸収することが極めて困難な状況と判断。

参考サイト
公式サイト 赤城乳業株式会社
過去の価格参照 ニッポン・ロングセラー考
2000年 120ml 60円 赤城乳業 商品リスト
2007年 113mlに実質値上げ 赤城乳業 商品一覧
2015年 110mlに実質値上げ 赤城乳業 商品一覧
2016年 70円に値上げ 赤城乳業 新着情報
2020年 すでに105ml 赤城乳業 商品情報
2024年 80円に値上げ 赤城乳業 新着情報

ガリガリ君 ソーダ(棒)の値上げ解説

購入しやすい価格、親しみやすいキャラクターなども相まって「国民的アイス」と言っても過言ではないであろう、赤城乳業の「ガリガリ君」。そんなガリガリ君のド定番といえばやっぱりソーダですよね。

ガリガリ君が発売されたのは1981年と思ったより古くはない。ガリガリ君は永遠の小学生(2000年までは中学3年生設定)だが、同じく永遠の小学生であるのび太君のほうがお兄さんということになる。ドラえもん連載開始は1969年だからね。

1981年にガリガリ君が発売された時の価格は50円。消費税など存在しなかった時代であるため、100円で2本買えたことになる。内容量は分からない。

しかし1991年に60円へと値上げ。1989年に消費税が導入されたため税込価格は62円。値上げの理由は定かではないものの、1990年に他メーカーが大規模な値上げに踏み切り、1年遅れでガリガリ君を値上げしたとの情報も。

内容量と価格を確認できたのは2000年以降となり、2000年当時の内容量は120ml、価格は依然として税別60円を維持していました。

2007年頃になると、価格を据え置いたままこっそりと113mlに実質値上げ。また2015年にも110mlに減量していますが、これら内容量減に対するアナウンスは一切存在しません。まさにステルス値上げ。

そして運命(?)の2016年4月。テレビCMにおいて会長や社長、従業員総出でおわびする光景が記憶に焼き付いている人も多いことでしょう。値上げしたにもかかわらず日本中から賞賛を受けた例のCMです。

ここで価格は税抜60円から70円へと約17%の値上げが行われました。このCMによって「赤城乳業って誠実な会社だなー」と感じた人も多いことでしょう。

2024年3月には80円へ値上げするとアナウンス。しかし今回CMは流さないらしい。物価が落ち着きだした2023年の年末に値上げ発表…なんか「今値上げしておかないと!!」っていう駆け込み値上げ感満載だよね。

赤城乳業は2016年の値上げCMで賞賛されたものの、価格を据え置いたまま内容量を減らす実質値上げに関しては“こっそりひっそり”が信条。しれっと内容量を減らして知らん顔という不誠実さの方が目立つけどな。

実際、2020年頃に行われた110mlから105mlに内容量を減らすステルス値上げの際も発表はありませんでした。まあ、毎度毎度もっともらしい理由を並べてちまちま値上げや実質値上げされるのも、それはそれで腹立ってくるが。

余談になるが、一見「お徳用」に見えるガリガリ君 ソーダ<マルチ>。ちょっと小さめのガリガリ君 ソーダが7本入っている箱売りのアレ、実際はお徳用とは程遠い割高仕様なので気を付けてください。

というのも、1本売りであるガリガリ君 ソーダは内容量105mlに対し価格は税別70円なので、1mlあたりの単価は約0.67円。それに対しマルチパックは内容量441mlで税別400円なので、1mlあたりの単価は約0.91円となりむしろ割高。

私が住んでいる周辺のスーパーの話をすれば、1本売りのガリガリ君 ソーダは実勢価格で税込50円前後で買える。一方、マルチパックは250~300円くらい。

この価格を当てはめると、1本105mlのガリガリ君単品を4本買うとすれば200円前後で内容量は計420ml。一方マルチパックは441mlの内容量で250~300円。どちらの方がお得かは一目瞭然ですよね。

このあたりの価格設定は小売店によって異なる点でしょうが、そもそのも希望小売価格からして単品の方がコストパフォーマンスに優れるのですから、多くのケースでマルチパックの方が高いことは想像に難くないかと。

故に、少しでもお得にガリガリ君を食べたいのであれば単品購入がおすすめ。

ただ、こういった極めて貧乏くさい話を人前でしようものなら「こいつドケチだな」と思われる可能性が高いので、心の中だけに留めておこう。

もうひとつ付け加えておくと、ガリガリ君やBLACKなど赤城乳業はリーズナブルで満足できる量のアイスを提供してくれているイメージがあるが、この点に関してはフタバ食品の方がリードしている。

ノベルティ(1本売り)のガリガリ君だけは高いコスパを堅持しているものの、それ以外の赤城乳業のアイスは知名度がある分ブランド料が乗っかっている印象。

…ほんとケチ臭い話なんだけどね。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧