MOW(モウ)の値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
---|---|
商品名 | MOW(モウ) |
内容量 | 140ml |
参考小売価格 | 170円(税別) |
原材料 (バニラ) |
乳製品(国内製造、ニュージーランド製造)、水あめ、砂糖、加糖卵黄(卵黄、砂糖)、カラメルシロップ(砂糖、水あめ)/香料、(一部に卵・乳成分を含む) |
栄養成分 1カップ(140ml) |
エネルギー 221kcal たんぱく質 4.3g 脂質 10.1g 炭水化物 28.1g 食塩相当量 0.12g |
発売日 | 2003年3月 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2003年3月~ | 166ml | 100円 |
2004年2月~ | 150ml | 100円 |
2008年3月~ | 150ml | 120円 |
2015年4月~ | 140ml | 130円 |
2019年3月~ | 140ml | 140円 |
2022年6月~ | 140ml | 150円 |
2023年3月~ | 140ml | 160円 |
2024年9月~ | 140ml | 170円 |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
2004年2月 166ml→150ml |
よりミルク感をアップし、後味のキレをよくした。 |
2008年3月 100円→120円 |
乳原料の高騰や穀物類の不足、原油高等による資材価格の高騰に対し、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。 |
2015年4月 150ml→140ml 120円→130円 |
高級感のあるバニラの味を楽しめるようリニューアル。 |
2019年3月 130円→140円 |
物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
2022年6月 140円→150円 |
原料である輸入乳原料、油脂、チョコレート、砂糖等の世界的需要増加により原料価格が高騰。包装資材も高値で推移しており、企業努力によるコスト低減が限界を超える水準に至ったため。 |
2023年3月 150円→160円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
2024年9月 160円→170円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇していることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | 森永乳業株式会社 |
2003年 166ml 100円 | 森永乳業 ニュースリリース |
2004年 150mlへ実質値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2008年 120円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2015年 140ml 130円 | 森永乳業 ニュースリリース |
2019年 140円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年 150円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 160円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2024年 170円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
MOW(モウ)の値上げ解説
森永乳業のアイスの中でもトップクラスの人気を誇るMOW(モウ)。初めて見た時は「ふざけた名前のアイスだな」と思ったものだ。
モウは2015年まで長らく150mlだったこともあり、「モウ=150ml」という印象をお持ちの方も多いことでしょう。しかし2003年の発売時は166mlだったという事実が。私も調べていてちょっと意外だった。
2003年3月に登場したモウは内容量166mlで税別100円。しかしそれから1年後の2004年3月、価格を据え置いたまま150mlへとステルス値上げ。「ミルク感がアップした」という建前を添えて。
その後内容量に関しては2015年のリニューアルまで150mlが維持されるものの、価格は2008年に20%の値上げとなる120円へ。
そして「大幅なリニューアル」と森永乳業が胸を張る2015年には内容量を140mlに減らし、かつ130円に値上げするという鬼畜対応。
プレミアム感を前面に押し出すためかロゴまで刷新。事前のアンケートにより、消費者が感じるプレミアムアイスの条件として「価格の高さ」を挙げる人が一定数いたことも踏まえての値上げ&ステルス値上げか?
値段が高い、もしくは価格の割に量が少ないだけで美味しいと感じる味音痴も多いしな。「高くて量が少ないハーゲンダッツは美味しいに決まっている」と刷り込まれている消費者は枚挙にいとまがない。
お馴染みの可愛らしいロゴは、殺傷力がありそうなシャープなものに。確かに以前のロゴは可愛らしい一方で、高級感やプレミアム感は皆無だが…
プレミアム感を押し付けてきたMOWはその後も値上げを行い、2019年に140円、2022年150円、2023年160円、2024年9月には170円に。近年の単品アイスは足並みをそろえるように170円になっている。カルテルというか便乗値上げというか…
モウの最大の強みは質と量、価格のバランスが良い点。
価格はエッセル スーパーカップや爽、チョコモナカジャンボなど有名メーカーのアイスと同額ながら、「種類別アイスクリーム」となる乳脂肪分8.0%が濃厚さとコクを生み出し、かつ内容量は140mlと決して少なくない。
すべてが高いバランスで成り立っているのがモウなのです。価格、内容量、質をトータルで見た場合、モウがベストだと考える人も多数存在するほど。
実際、種類別アイスクリームでMOWに匹敵するほどコストパフォーマンスに優れる商品というのはそうそう見当たらない。同じモリナガグループである森永製菓のバニラモナカジャンボ(150ml・170円)くらいか。
あ、トップバリュの1Lや2Lの大容量バニラアイスはMOWより乳脂肪分が多くて、かつ圧倒的に安いか…まああれはちょっと反則だけどね。
発売時166mlで100円だったMOWも、いまや140ml・170円とずいぶん高くなった。ただ、大手メーカーが足並みを揃えて値上げしていることもあってMOWは相対的に高いコストパフォーマンスを維持おり、お得感は十分。
しかし…日本企業の右へ倣え根性って本当にクソだな。