ハーゲンダッツ ミニカップの値上げ情報
メーカー | ハーゲンダッツ・ジャパン株式会社 |
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商品名 | ハーゲンダッツ ミニカップ |
内容量 | 110ml |
希望小売価格 | 325円(税別) |
原材料 (バニラ) |
クリーム(生乳(北海道))、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料、(一部に乳成分・卵を含む) |
栄養成分 1カップ(110ml) |
エネルギー 244kcal たんぱく質 4.6g 脂質 16.3g 炭水化物 19.9g 食塩相当量 0.1g |
発売日 | 1985年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2000年2月時点 | 120ml | 250円 |
2008年6月~ | 120ml | 270円 |
2014年4月~ | 120ml | 263円 |
2014年7月~ | 110ml | 263円 |
2015年3月~ | 110ml | 272円 |
2019年6月~ | 110ml | 295円 |
2023年4月~ | 110ml | 325円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
250円→270円 | 主原料である牛乳、卵黄、砂糖の価格上昇や、原油高による資材価格の高騰に対応するため。 |
270円→263円 120ml→110ml |
2014年4月より希望小売価格を改定し、これに伴い通年商品の商品規格を変更。 |
263円→272円 | 乳原料および副原料の需要逼迫や価格の高騰、包装資材価格やエネルギーコストなどの上昇により品質の維持が困難に。企業努力だけではコストアップの吸収は極めて困難であるため。 |
272円→295円 | 原材料価格などさまざまなコストの上昇により品質の維持が困難に。企業努力だけではコストアップの吸収は極めて困難であるため。 |
295円→325円 | エネルギーコストの上昇や急激な円安を背景にした原材料価格や包装資材の高騰に加え、物流コストの上昇も進み、企業努力だけでコストアップ吸収は極めて困難と判断し価格改定。 |
参考サイト | |
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公式サイト | ハーゲンダッツ |
2000年 120ml 250円 | ハーゲンダッツ ラインアップ |
2008年 270円に値上げ | ライブドアニュース |
2014年 110ml 263円に実質値上げ | ハーゲンダッツ ニュースリリース |
2015年 272円に値上げ | ハーゲンダッツ ニュースリリース |
2019年 295円に値上げ | ハーゲンダッツ ニュースリリース |
2023年 325円に値上げ | ハーゲンダッツ ニュースリリース |
ハーゲンダッツ ミニカップの値上げ解説
かつて日本の代表的な高級アイスとしてレディーボーデンが君臨していました。そんな状況を一変させたのがハーゲンダッツの登場で、その中でも定番中の定番といえばやはり「ミニカップ」ですよね。
濃厚かつ深いコクにより確かな特別感があるハーゲンダッツも、現在のミニカップの価格は110ml入りで税別325円と恐ろしく高価。昔はもうちょっと安かった記憶が…というわけで、ハーゲンダッツ ミニカップの値上げの歴史を見てみましょう。
色々と調べてみると、2000年時点で内容量120ml入り、価格は税別250円だったことが確認できます。現在に比べ10ml量が多く、75円安かったことになる。
状況が変わったのは2008年、原材料や資材価格の高騰を理由に270円に値上げします。同時期、森永乳業やロッテなど日本メーカーの1個売りアイスの多くが100円から120円に値上げされたことを考えれば致し方ないのかなと。
2014年になると、内容量をそれまでの120mlから110mlへ減らすかわりに、価格を270円から263円に小幅値下げ。ただ、内容量の減少幅が約8.3%なのに対し値下げ幅は約2.6%なので実質値上げといって差し支えない。
その後も値上げは続き、2015年に272円、2019年295円、2023年には325円へと大幅値上げ。「原材料価格などの高騰を企業努力で吸収するのは極めて困難」と、判を押したような理由付け。
原材料価格が上昇する傾向にあるのは確かなんだろうが、そのコスト以上の値上げ幅を設定しているのは間違いない。素直に「もっと儲けたい」と言ったらどうだ?
ただ、ハーゲンダッツは値上げや実質値上げを行う際、必ず公表する点は素晴らしいと感じる。日本メーカーはリニューアルと称して内容量を減らしたり値上げしたりすることはざらで、何の発表も改良もないままこっそり値上げすることも多いからね。
とはいえ…ハーゲンダッツ高すぎないか?
ハーゲンダッツにその座を奪われたレディーボーデンに目を向けると、レディーボーデンのミニカップは120ml入りで参考小売価格180円くらいだからね。ハーゲンダッツのミニカップは2倍近い価格ということになる。
一方で濃厚さやコクに直結する乳脂肪分は、ハーゲンダッツの15.0%に対しレディーボーデンは14.0%と肉薄。数字だけ見るとハーゲンダッツのミニカップは「ぼったくり」と言わざるを得ないんだよね。
でも実際に食べ比べてみると、たった1.0%の差とは思えないほど濃厚さが違うんですよね。ハーゲンダッツを食べた後にレディーボーデンを食べようものなら、「あれ? レディーボーデンはラクトアイスですか?」と問いたくなるほど。
ま、レディーボーデンにはいまだ「高級アイス」という印象があるためハードルが高くなっている感は否めず、そのブランドといかにも濃厚そうな黄色い色から想像する味と、実際に食べた際に感じる味に落差があるんですよね。
ハーゲンダッツが美味しいのは間違いない。プレミアムアイスと言われても納得できるだけの濃厚さとコクがある…が、個人的にはたった110mlの内容量に対し税込み350円も出す気には到底ならない。実勢価格では250円くらいだけど、それも無理。
私のようなコストパフォーマンスばかりを追求する人間としては、比較的濃厚なアイスを食べたいのであればMOWやバニラモナカジャンボあたりが価格と質のバランスが取れていて満足度が高いかな。貧乏舌だしな。