パピコの値上げ情報

グリコ パピコの値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 パピコ
内容量 80ml×2本
参考小売価格(税別) 180円(チョココーヒーは190円)
原材料
(チョココーヒー)
乳製品(国内製造、外国製造)、砂糖、果糖ぶどう糖液糖、生チョコレート、水あめ、植物油脂、コーヒー/安定剤(増粘多糖類、ゼラチン、寒天)、乳化剤、香料、(一部に乳成分・ゼラチンを含む)
栄養成分
1本(80ml)
エネルギー 100kcal
たんぱく質 1.7g
脂質 3.8g
炭水化物 14.8g
食塩相当量 0.088g
発売日 1974年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1974年~ 不明 60円
1984年頃~ 不明 120円
1997年時点 80ml×2本 100円
2008年3月~ 80ml×2本 120円
2015年3月~ 80ml×2本 130円
2019年3月~ 80ml×2本 140円
2022年9月~ 80ml×2本 150円
2023年3月~ 80ml×2本 160円
2024年6月~ 80ml×2本 170円
2025年3月~ 80ml×2本 180円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2008年3月
100円→120円
原油価格の高騰により原材料、梱包資材などの副原料や輸送費が上昇しているため。
2015年3月
120円→130円
製品の主原材料である乳製品、チョコレート、油脂、包装資材価格の上昇は企業努力の範囲を超え、製品価格の維持が難しい状況となったため。
2019年3月
130円→140円
原材料価格や物流コストが軒並み上昇する中、コスト吸収が極めて困難な状況に達し、今後も商品の高い品質を維持するため。
2022年9月
140円→150円
原材料価格は軒並み上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況となったため。
2023年3月
150円→160円
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
2024年6月
160円→170円
多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇などコストアップ要因は今後も継続することが予想され、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況になっているため。
2025年3月
170円→180円
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
1997年 160ml 100円 日本食量新聞
2008年 120円に値上げ 首都大学東京生活協同組合
2015年 130円に値上げ グリコ プレスリリース
2019年 140円に値上げ グリコ プレスリリース
2022年 150円に値上げ グリコ ニュースリリース
2023年 160円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年6月 170円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2025年3月 180円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

グリコ パピコの値上げ解説

グリコの「パピコ」といえば、子供の頃は食べた記憶があるけど、大人になってからはとんとご無沙汰している…個人的にはそんな印象がある商品。

1974年の発売から一貫しているボトル型(チューブ型?)の容器はいかにも前時代的であり、現代的なロッテのクーリッシュとは対照的…だが、それこそがパピコのアイデンティティーと言っても過言ではないでしょう。

パピコの発売時の価格は60円で内容量は不明。昔のCMを見るに、1984年頃は乳酸ホワイトが80円、チョココーヒーが120円という時期があったものの、後に100円に落ち着いた模様。

グリコ パピコ、1984年頃120円だった

詳細が確認できる範囲では1997年時点で内容量80ml×2本の計160ml、価格は税別100円でした。内容量は現在も160mlなので、少なくとも20年以上にわたって量自体は変わっていないことに。

グリコ パピコ、60円から100円に

「パピコ昔に比べて小さくなったよな~」と感じているおっさん、多分それ勘違い。大人になり自分の体が大きくなった結果、相対的にパピコが小さくなっただけというオチだと思われる。

ただ、2005年の日本食糧新聞にはリニューアルしたパピコが60ml×2個入りで100円という記述が存在する。ごく短期間120mlの時期があったのか、それとも日本食糧新聞の誤植なのか…どちらにせよ昔に比べ現在の量が少ないということはない。

一方で価格は確実に上がっており、2008年に20%の値上げとなる120円になり、2015年に130円、2019年140円、2022年150円、2023年160円、2024年170円、2025年3月には180円へと値上げ。

最も人気があると思われる「チョココーヒー」は190円ですよ。

まあ、かつての100円アイスが現在180円というのは、大手メーカーのパーソナルアイス全般にあてはまりますけどね。

冒頭でも書いた通りパピコは前時代的…はっきり言ってしまえば“古臭い商品”。しかし現在でもかなりの人気を誇っており、2019年のアイス売れ筋ランキングではスタイリッシュ感を売りにしているクーリッシュより上位の4位に食い込んでいる。

パピコは2本入りっていうのが絶妙よね。ひとりで2本食べるもよし、友達や恋人、家族などと分け合うもよし。

ちょっと気になる人に「1本食べる?」とか言って渡されたら一気に心を持っていかれる可能性大ですよ。ドッキングしている2本を分け合うというのは何ともいえない特別感がある…のか?

もし気になる人がいるのであれば、試しにやってみると距離が縮まるかもしれない。喜ぶようであれば脈がある可能性がある一方で、微妙な反応を見せるようであれば諦めた方がいいかも。どちらに転んでも青春だね。

そんな相手がいるだけ幸せだよ。パピコを分け合う相手すらいない私は、いつもひとりで2本一気吸いだから、そりゃお腹もギュルギュル鳴りだすさ。

複数回の値上げにより希望小売価格は180円になってしまうも、維持し続けている160mlという内容量は十分満足できる量ですし、氷菓に近いラクトアイスは絶妙ななめらかさがあり、しかもカロリーも低め。

長い歴史に胡坐をかかず着実に進化させつつ、懐かしさを感じさせる“古臭さ”もキープしている。中年がひとりでパピコをチューチューしている姿は色々とアレだが、今度久しぶりに食べてみようかと思う。

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