キャデリーヌの値上げ情報

キャデリーヌの値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 キャデリーヌ(マルチパック)
内容量 53ml×5本
参考小売価格 380円(税別)
原材料 砂糖、乳製品、植物油脂、麦芽糖、ココア、洋酒、果糖ぶどう糖液糖/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、(一部に乳成分を含む)
栄養成分
1本(53ml)
エネルギー 99kcal
たんぱく質 1.7g
脂質 4.2g
炭水化物 13.6g
食塩相当量 0.1g
発売日 1984年(マルチパックでの復活は2010年)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2010年3月~ 53ml×5本 300円
2015年3月~ 53ml×5本 330円
2019年3月~ 53ml×5本 350円
2022年9月~ 53ml×5本 380円
2023年3月~ 53ml×5本 4~15%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
300円→330円 製品の主原材料である乳製品、チョコレート、油脂、包装資材価格の上昇は企業努力の範囲を超え、製品価格の維持が難しい状況となったため。
330円→350円 原材料価格や物流コストが軒並み上昇する中、コスト吸収が極めて困難な状況に達し、今後も商品の高い品質を維持するため。
350円→380円 原材料価格は軒並み上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況となったため。
4~15%値上げ 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2010年 265ml 300円 日本食糧新聞
2015年 330円に値上げ グリコ プレスリリース
2019年 350円に値上げ グリコ プレスリリース
2022年 380円に値上げ グリコ ニュースリリース
2023年 4~15%値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

キャデリーヌの値上げ解説

パティーナと並んで昭和の香りが色濃く残るグリコのアイス「キャデリーヌ」。「今でも売ってるんだ!」と感じた人も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、1984年に発売されたキャデリーヌはその後いったんは販売終了しているから。2007年に復活し、何度か別フレーバーを期間限定で発売し、2010年3月にはマルチパックとなりレギュラー商品として再び定着…という流れ。

キャデリーヌ復活

2005年には「ブラックキャデリーヌ」なる商品が販売されていたことも。それはチョコレートコーティングにチョコアイス、チョコソースのチョコ尽くしと本筋から外れているし、名前も字面も違うからもはや別商品。

ブラックキャデリーヌ

マルチパックとして生まれ変わったキャデリーヌの内容量は53ml×5本で、2010年時点の価格は税別300円。ノベルティ(1個売り)のキャデリーヌの90mlに比べると1個1個はずいぶんと小さくなった印象。

そもそも、90mlで100円だったノベルティのキャデリーヌに対し、マルチパックは265mlで300円ってなんか損した気分になる。マルチパックのアイスや菓子において大容量版の方が割高というケースは多々あるが…ふざけた話だ。

キャデリーヌのマルチパックは2010年発売とあって、現在まで内容量を減らす“実質値上げ”は行われていないものの、価格面では2015年に330円、2019年350円、2022年9月には380円に値上げしています。

さらに2023年3月には4~15%値上げするとの発表が。キャデリーヌは400~430円くらいになることでしょう。

ミルクアイスの中にとろりとしたチョコソースを閉じ込めたという点においてキャデリーヌは希少な存在ながら、内容量的には決して安くはない。

とろーりチョコソースにさほど興味がない私としては、中のチョコは硬めながらピーナッツ入りチョココーティングが施されたチェリオマルチパックの方が魅力的に感じる。まあこのあたりは好みの問題だけどね。

余談だが、2007年にキャデリーヌの1個売りが復活した際は乳脂肪分を3.0%以上使用したアイスミルク規格だった。しかしマルチパックとなった現在は乳脂肪分1.1%のラクトアイス。このあたりにグリコのやる気のなさが見え隠れする。

昔を懐かしみ思い出補正も含めて楽しめるおっさんおばさんには刺さる商品だろう。しかし、キャデリーヌに馴染みがない人間にとっては、値上げも相まって大した存在価値を見いだせない割高なアイスといった印象か。

チョコ好きの私としては、ブラックキャデリーヌのマルチパックならそそられるんだけどねぇ。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧