PARM マルチパックの値上げ・内容量減情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
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商品名 | PARM(パルム)チョコレート<マルチ> |
内容量 | 55ml×6本 |
参考小売価格 | 550円(税別) |
原材料 | 乳製品(国内製造、ニュージーランド製造、その他)、準チョコレート、砂糖、水あめ、加糖卵黄(卵黄、砂糖)/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、(一部に卵・乳成分・大豆を含む) |
栄養成分 1本(55ml) |
エネルギー 142kcal たんぱく質 1.6g 脂質 9.5g 炭水化物 12.4g 食塩相当量 0.04g |
発売日 | 2005年4月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2005年4月~ | 60ml×6本 | 350円 |
2008年3月~ | 55ml×6本 | 350円 |
2008年11月~ | 55ml×6本 | 380円 |
2015年3月~ | 55ml×6本 | 420円 |
2019年3月~ | 55ml×6本 | 450円 |
2022年6月~ | 55ml×6本 | 480円 |
2023年3月~ | 55ml×6本 | 510円 |
2024年9月~ | 55ml×6本 | 550円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2008年3月 360ml→330ml |
乳原料の高騰や穀物類の不足、原油高等による資材価格の高騰に対し、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。 |
2008年11月 350円→380円 |
冬季限定パッケージを対象とした「PARMステキなオリジナル時計プレゼント」キャンペーン実施。 |
2015年3月 380円→420円 |
世界的な需要増加による乳原料やチョコレートの価格高騰、エネルギーコストの上昇により |
2019年3月 420円→450円 |
物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
2022年6月 450円→480円 |
原料である輸入乳原料、油脂、チョコレート、砂糖等の世界的需要増加により原料価格が高騰。包装資材も高値で推移しており、企業努力によるコスト低減が限界を超える水準に至ったため。 |
2023年3月 480円→510円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
2024年9月 510円→550円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇していることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永乳業株式会社 |
2005年 360ml 350円 | 日本食糧新聞 |
2008年 330mlに実質値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2008年 380円に値上げ | 食@新製品 |
2015年 420円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2019年 450円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年 480円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 510円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2024年 550円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
PARM(パルム)マルチパックの値上げ解説
プレミアム感のある上質なアイスを比較的低価格で味わえる人気のアイス「PARM(パルム)」。その主力商品が6本入りのマルチパックになります。
現在では1本入り(90ml・170円)もよく見かけるものの、2007~2009年までマルチパックしか存在しなかった時期があり、また商品展開もマルチがメインとなっていることからも、パルムはマルチパックが売れ筋なのは間違いない。
そんなパルムのマルチパック、2005年の発売当初は60ml×6本入りで、希望小売価格は税別350円でした。希望小売価格ベースで1mlあたり1円を切っていたなんてちょっと驚きですよね。
ちなみに、ほぼ同時期に発売された1本入りは94mlで150円。どう考えても価格設定おかしくないか?
発売された当初は比較的コストパフォーマンスに優れていたパルム。しかし多くのアイスが値上げされた2008年3月に、それまでの60ml×6本から55ml×6本に実質値上げされます。値上げ理由は原料価格や資材価格の高騰。
そして、その実質値上げからたった8ヶ月しか経っていない2008年11月には380円に値上げ。なかなかに容赦ない。
2005年の発売以来急激に売り上げを伸ばしたパルム。特に2008年頃からその傾向が顕著だったから値上げしたのか、あるいは値上げしたことでプレミアム感が増し、結果売り上げが伸びたのか…どちらにせよ値上げがネガティブ要素にならなかったのは確か。
その後も2015年に420円、2019年450円、2022年480円、2023年510円、2024年550円と定期的に値上げ。発売時に350円だったのが嘘のよう。ま、需要が旺盛な商品を値上げするというのは市場原理の基本だからな。
さて、貧乏かつケチ臭い私がここで気になるのが「1本入りとマルチパック、どっちがお得なのか?」という点だ。恒例のゲス計算をやっちゃうよ。
希望小売価格ベースと前置きしたうえで、パーソナルアイス(単品)のパルムは90ml・170円なので、1mlあたりの価格は約1.89円。一方のマルチパックは330ml入り550円なので1mlあたり1.67円。…マルチパックの方が安いじゃん。
しかも、個人的に近所のスーパーやディスカウントストアなどで確認した限りでは、1本入りパルムはどんなに安くても実勢価格は98円が限度。一方のマルチパックは特売で税別278円という時があった。もちろん2024年の値上げ以降だ。
アイスが比較的安い店なら単品パルムが98~128円、マルチパックのパルムが298~348円くらいなので、希望小売価格はもちろん実勢価格でもマルチパックの方がお得に感じる。
マルチパックって一見「お徳用」に見えるものの、その実単品売りのものより割高な銘柄も多いんですよね。特にお菓子はその傾向が強く、ロッテのパイの実とかコアラのマーチの大袋なんて詐欺レベルですよ。主原料は空気です。
パルムのマルチパックは発売から200円値上げされ、かつ内容量を30ml減らしたことが功を奏したのか、プレミアム感がにじみ出てきた感がある。でもあの味と質を考えれば妥当なのかもしれない。