ハーゲンダッツ クリスピーサンドの値上げ情報

ハーゲンダッツ クリスピーサンドの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー ハーゲンダッツ・ジャパン株式会社
商品名 クリスピーサンド
内容量 60ml
希望小売価格 325円(税別)
原材料
(キャラメル)
キャラメルチョコレートコーチング(国内製造)、クリーム、脱脂濃縮乳、キャラメルソース、ウエハース、砂糖、ミルクコーチング(植物油脂、砂糖、全粉乳、乳糖)、卵黄/植物レシチン、カラメル色素(ウエハース部分)、バニラ香料、(一部に乳成分、卵、小麦、大豆を含む)
栄養成分
1個(60ml)
エネルギー 251kcal
たんぱく質 2.5g
脂質 17.4g
炭水化物 21.2g
食塩相当量 0.1g
発売日 2001年3月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2001年3月~ 66ml 280円
2008年6月~ 66ml 290円
2010年4月~ 60ml 260円
2014年4月~ 60ml 263円
2015年3月~ 60ml 272円
2019年6月~ 60ml 295円
2023年4月~ 60ml 325円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
280円→290円 主原料である牛乳、卵黄、砂糖の価格上昇や、原油高による資材価格の高騰に対応するため。
66ml→60ml
290円→260円
より気軽に食べられる手のひらサイズにリニューアル。
260円→263円 原材料価格の高騰を受け、今後も高品質な商品を安定的に提供するため。
263円→272円 乳原料および副原料の需要逼迫や価格の高騰、包装資材価格やエネルギーコストなどの上昇により品質の維持が困難に。企業努力だけではコストアップの吸収は極めて困難であるため。
272円→295円 原材料価格などさまざまなコストの上昇により品質の維持が困難に。企業努力だけではコストアップの吸収は極めて困難であるため。
295円→325円 エネルギーコストの上昇や急激な円安を背景にした原材料価格や包装資材の高騰に加え、物流コストの上昇も進み、企業努力だけでコストアップ吸収は極めて困難と判断し価格改定。

参考サイト
公式サイト ハーゲンダッツ
2001年 66ml 280円 ハーゲンダッツ ニュースリリース
2008年 290円に値上げ ライブドアニュース
2010年 60ml 260円 JPubb
2014年 263円に値上げ ハーゲンダッツ ニュースリリース
2015年 272円に値上げ ハーゲンダッツ ニュースリリース
2019年 295円に値上げ ハーゲンダッツ ニュースリリース
2023年 325円に値上げ ハーゲンダッツ ニュースリリース

ハーゲンダッツ クリスピーサンドの値上げ解説

チョコレートコーティングされた濃厚アイスをサクサクのウエハースでサンドした「ハーゲンダッツ クリスピーサンド」。唯一無二といっても過言ではない、ハーゲンダッツ会心のヒット商品。

その独自性からか、2001年の発売当初は66mlの内容量に対し価格は税別280円とかなりお高め。当時のミニカップが120ml入り250円だったため、単純に内容量と価格を比較するとほぼ2倍ということになる。調子に乗るなよハゲ。

2008年には原材料価格や原油高を理由に290円に値上げ。同じタイミングでミニカップが250円から270円へと20円値上げされた点を考慮すると良心的…なのか? 元から高かったから少し自重したようにも見える。

そんな、ハーゲンダッツの中でも特に高いイメージがあるクリスピーサンドですが、2010年のリニューアルで290円から260円に値下げします。ただし内容量は66mlから60mlに減ったけどな。

この値下げ&内容量減、リニューアル前に比べ安くなったのかどうかを、お得意のゲス計算で算出してみよう。

66ml・290円の頃の1mlあたりの価格は4.39円。一方リニューアル後の60ml260円だと1mlあたり4.33円。まさかの実質値下げ! 「価格が高いことは正義」と言わんばかりのハーゲンダッツが実質値下げをするとは…

しかしその後は値上げする一方。2014年に263円、2015年に272円と、真綿で首を締めるような1円単位の値上げを行い消費者を慣れさせてからの、2019年に一気に295円へと値上げ。

さらに2023年4月には325円に大幅値上げ。えげつない。

それでもあの唯一無二の味と食感が楽しめるなら…と許容できる人は立派なハーゲンダッツ信者。たっぷりお布施しておけば、死後にハーゲンダッツの国に連れていってもらえるかもしれない。

確かにクリスピーサンドは画期的。アイスをサンドしながらもサクサクを維持しているウエハースに、それぞれのフレーバーのチョコレートでコーティングされた種類別アイスクリームの濃厚アイス。そりゃ美味いだろうよ。

しかしね、チョコレートコーティングでアイスからの湿気を防ぎ“皮”の食感を保つという手法は森永製菓のチョコモナカジャンボが先にやっていたんですよね。

モナカがウエハースに置き換わっただけで、実はそれほど画期的ではない。細かいところを挙げれば色々な相違点や工夫があるのだろうが、大雑把に見ればチョコモナカジャンボの皮部分を変えた二番煎じに見えなくもない。

ちなみに、チョコモナカジャンボは板チョコが入っていることもあって種類別アイスミルクに留まっているものの、姉妹品のバニラモナカジャンボは種類別アイスクリームのバニラをホワイトチョコレートでコーティングしモナカで包んでいる。

そのため、ハーゲンダッツほどではないが、それなりに濃厚なバニラを味わえる。パリパリのモナカにホワイトチョコレートコーティングと濃厚バニラのハーモニーが150ml入りで160円ですよ。

ハーゲンダッツ クリスピーサンドとバニラモナカジャンボの比較

一方のハーゲンダッツ クリスピーサンドはサクサクのウエハースに、フレーバーごとのアイスとチョコレートコーティングで60ml入り325円。1mlあたりの単価で比較すると、バニラモナカジャンボが1.07円、クリスピーサンドは5.42円と実に5倍。

いや、分かってるのよ、この2つが単純な比較対象にならないことくらい。バニラモナカジャンボがユニクロやセイコーだとするなら、ハーゲンダッツのクリスピーサンドはエルメスやロレックスみたいなものだからね。(言い過ぎ)

だがな、貧乏性の私から言わせてもらえば、クリスピーサンドにバニラモナカジャンボの5倍の価値はない。

ブランド戦略が成功したため「高くて美味しいくておしゃれ」というイメージを刷り込まれているが、中身は製造を請け負っている高梨乳業の群馬工場で生産される、濃厚な味付けと高級感あるデザインを施しただけの平凡なアイス。

ハーゲンダッツ クリスピーサンドは確かに美味しい。しかしたった60mlの内容量に対して税別325円という値札を付けているのだから美味しくて当たり前。

森永や明治あたりなら、バニラモナカジャンボの2倍程度の価格でハーゲンダッツ以上に美味しくて濃厚なアイスを販売することができるんじゃないかと思っている。まあブランド構築は一朝一夕にはいかないだろうが。

とはいえクリスピーサンドはたったの325円。スーパーなどでの実勢価格であれば税込でも270~280円前後だろう。

自分へのご褒美やプチ贅沢として飲食店でちょっと良いものを食べようものなら数千円くらい軽くふっ飛んでしてしまうのだから、ハーゲンダッツの価格の高さなど誤差の範囲内なんだけどね。

味以外にブランドも満足度に寄与すると考えている人にとっては安いものか。

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