明治 エッセルスーパーカップの値上げ情報

明治 エッセルスーパーカップの値上げ情報
メーカー 株式会社 明治
商品名 明治 エッセルスーパーカップ
内容量 200ml
参考小売価格 170円(税別)
原材料
(超バニラ)
乳製品、植物油脂、砂糖、水あめ、卵黄、ぶどう糖果糖液糖、食塩/香料、アナトー色素、(一部に卵・乳成分を含む)
栄養成分
1個(200ml)
エネルギー 374kcal
たんぱく質 5.6g
脂質 23.4g
炭水化物 35.3g
食塩相当量 0.22g
発売日 1994年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1994年~ 200ml 100円
2008年3月~ 200ml 120円
2015年3月~ 200ml 130円
2019年3月~ 200ml 140円
2022年6月~ 200ml 150円
2023年3月~ 200ml 160円
2024年9月~ 200ml 170円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
100円→120円 中国、インドなど新興国における食糧需要の拡大や原油価格の高騰などによる海外乳製品や油脂、包装資材等の価格高騰に対し、企業努力の範囲内では吸収できないため。
2015年3月
120円→130円
乳原料や植物性油脂、エネルギーコストなどの価格が高騰しており、企業努力の範囲内では吸収できない状況となったため。
2019年3月
130円→140円
人件費や物流費の上昇、原材料価格の高騰により、現状の価格設定による販売の継続が難しい状況となったため。
2022年6月
140円→150円
世界的な需要拡大や生産地の天候不順などの影響により原材料価格が上昇。またエネルギーコストなど諸経費も高止まりし、現状の価格や内容量による販売の継続が難しい状況となったため。
2023年3月
150円→160円
世界的な需要拡大により海外乳原料、油脂といった原材料価格が上昇。さらに原油価格高騰による物流費コストや包装材価格も上昇しており、現状の価格による販売の継続が難しい状況に。
2024年9月
160円→170円
世界的な需要拡大などの影響により多くの原材料について高止まりの状態が続き、原油価格高騰による物流コストや包装材価格も上昇。加えてエネルギーコストなども高止まりしているため。

参考サイト
公式サイト 株式会社 明治
2000年 200ml 100円 明治乳業 商品紹介
2008年 120円に値上げ 明治乳業 プレスリリース
2015年 130円に値上げ 明治 プレスリリース
2019年 140円に値上げ 明治 プレスリリース
2022年 150円に値上げ 明治 プレスリリース
2023年 160円に値上げ 明治 プレスリリース
2024年 170円に値上げ 明治 プレスリリース

明治 エッセルスーパーカップの値上げ解説

数あるパーソナルアイス(単品アイス)の中で屈指のコストパフォーマンスを誇るのが明治の「エッセルスーパーカップ」。これが登場した時には「100円でこの量!?」と衝撃を受けたものです。

明治 エッセルスーパーカップの発売は1994年とそれほど古くはなく、多くのアイスが原材料価格の高騰などを理由に内容量を減らす中、スーパーカップは現在まで一貫して200mlを維持しています。

一方で価格は徐々に高くなっている。

2008年に原材料や原油高の高騰を理由に、それまでの税別100円から20%も値上げし一気に120円へ。2015年にも同様の理由で130円に値上げし、2019年140円、2022年150円、2023年160円、2024年9月には170円に値上げ。

発売当初から70%も高くなっている。

…まあ、元々100円のアイスが度重なる値上げにより、2022~2024年にかけて150~170円に値上げされるという流れはスーパーカップのみならず、他メーカー含め大半のアイスに当てはまるんだけどね。

この明治 エッセルスーパーカップ、パーソナルアイス(単品アイス)屈指の内容量を誇るだけに、規格は乳脂肪分を一切使用していない種類別ラクトアイス。乱暴に言ってしまえば濃厚さやコクに乏しいチープな味ということになる。

がしかし、同じく明治の“最上級チープアイス”といえる2L入りの「ファミリア」に比べれば十分美味しいと感じる。ファミリアの“安物感”に比べれば、スーパーカップのバニラやチョコはそれなりに濃厚に感じるのだ。

とはいえしょせんはラクトアイス。ハーゲンダッツあたりと比べちゃだめ。

以前、「乳脂肪分が高い割にあっさりしていてラクトアイスみたい」と揶揄されるレディーボーデンのチョコレートとスーパーカップのチョコクッキーを食べ比べてみたが、レディーボーデンの方が明らかに濃厚だった。当たり前だが。

スーパーカップのアイデンティティは「安くて量が多く、かつそれっぽい味に仕上がっている」という点に集約されるため、本物のアイスクリームと比べてはいけない。“安い割には美味しい”というコスパの高さこそが命なの。

まあ、コスパのみを追求すると、トップバリュの1Lや2Lの大容量アイスに行きつくんだけど…トップバリュのそれは乳脂肪分を10%ほど使用した生粋の種類別アイスクリームである上に、1mlあたりの価格もスーパーカップよりはるかに安いからね。

余談だが、スーパーカップは大容量ゆえに1カップのカロリーが高め。その中でも群を抜いて高いのが「超バニラ」です。同容量の他のフレーバーが300kcal前後なのに対し、超バニラは370kcalほどある。

理由は簡単、超バニラはとにかく脂質が多いのです。乳脂肪分を使用せずに濃厚なバニラアイス“っぽさ”を演出するために植物性脂肪分が多く使われており、それが高カロリーに繋がっている。

「バニラに強いこだわりがある」「アイスはバニラと決めている」という人以外は他のフレーバーを選んだ方が体に優しい。ま、バニラに強いこだわりがある人はスーパーカップなんて食べないと思うけど。

幾度かの値上げによって高くなってしまったものの、パーソナルアイスとして最大レベルの内容量を持ち、ラクトアイスながらそれなりの味に仕上げている明治 エッセルスーパーカップは高いコストパフォーマンスを誇る。

とりあえずアイスが食べたいという時はこれを選んでおけば間違いないでしょう。

ところで、明治 エッセルスーパーカップのことを略して「スーパーカップ」って言っていませんか? 少なくとも私はそう呼んでいる。

しかし正式名称は「エッセル」の方らしい。スーパーカップの前身として「エッセル」というアイスが存在し、それが大幅リニューアルを経て「エッセル スーパーカップ」になったとい経緯があるから。

昔の明治 エッセルと現在のエッセルスーパーカップ

だったらパッケージの文字はエッセルを大きくしておけよと声を大にして言いたいわ。現在のパッケージでは「エッセル」はおまけにしか見えんぞ。

ん? よく見るとエッセルには「品名 アイスクリーム」の文字が…

ということは、エッセル時代は内容量こそ150mlと少なかったが、乳脂肪分をふんだんに使用した種類別アイスクリーム、スーパーカップへのリニューアルで内容量は200mlに増えたが種類別はラクトアイスになったということか?

…見なかったことにしておこう…

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