爽<バニラ>の値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 株式会社ロッテ |
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商品名 | 爽<バニラ> |
内容量 | 190ml |
参考小売価格 | 170円(税別) |
原材料 | 砂糖、植物油脂、乳製品、果糖、卵黄(卵を含む)、乳等を主要原料とする食品、デキストリン、食塩/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、アナトー色素 |
栄養成分 1個(190ml) |
エネルギー 230kcal たんぱく質 3.2g 脂質 11.4g 炭水化物 28.6g 食塩相当量 0.19g |
発売日 | 1999年4月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1999年4月~ | 200ml | 100円 |
2003年頃 | 190ml | 100円 |
2008年3月~ | 190ml | 120円 |
2015年3月~ | 190ml | 130円 |
2019年3月~ | 190ml | 140円 |
2022年7月~ | 190ml | 150円 |
2023年3月~ | 190ml | 160円 |
2024年9月~ | 190ml | 170円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
200ml→190ml | なし |
2008年 100円→120円 |
乳製品および油脂類や果汁などの原料価格の高騰や資材価格の上昇が企業努力で対応できる範囲を超えたため。 |
2015年3月 120円→130円 |
新興国の経済発展による食糧需要の増大やエネルギーコストの上昇により、商品の原材料及び資材の価格が高騰しているため。 |
2019年3月 130円→140円 |
物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
2022年7月 140円→150円 |
近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
2023年3月 150円→160円 |
引き続きアイスクリーム市場を取り巻く環境は、物流費や原材料、包装資材価格の上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇分の吸収が限界を超えたため。 |
2024年9月 160円→170円 |
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
発売時 200ml 100円 | 日本食糧新聞 |
2003年 190ml | 日本食糧新聞 |
2008年 120円へ値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2015年 130円に値上げ | ナリナリドットコム |
2019年 140円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2022年 150円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2023年 160円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年 170円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
爽<バニラ>の値上げ解説
安くて大容量のアイスの代名詞といえば明治エッセルスーパーカップとロッテの爽を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかしその爽、かなり豪快に値上げしているアイスのひとつ。
1999年に発売された「爽」は内容量200mlに対し価格は税別100円。1994年に発売され人気を不動のものにしていた明治エッセルスーパーカップの200ml100円を強く意識してのものだったのでしょう。当時はパッケージにも100円と印刷されていた。
しかし2003年頃には価格を据え置いたまま190mlへと実質値上げ。一方のスーパーカップは現在も200mlを堅守していることから、ここで若干ながら差が付くことに。10mlの差は独自の食感でカバーといったところか。
状況が大きく動いたのは2008年。それまで税別100円だった価格を一気に120円へと値上げしたのです。理由はお決まりの原材料価格の高騰。20%値上げとか容赦ないな。
その後も値上げは定期的に行っており、2015年に130円、2019年140円、2022年150円、2023年160円、2024年9月には170円に値上げしています。内容量の減少も考慮すれば発売時から約78%値上げされたことになる。
特売で100円以下の時にしか買わないから知らなかったわ。
かなり値上げされたとはいえ、爽以外のアイスも軒並み値上げされているため、相対的に見ればやはりコストパフォーマンスに優れる。シャリシャリさっぱりが食べたいなら爽、普通のアイスクリームを食べたいならスーパーカップといったところ。
ただ、個人的にはアイスを買う際に爽が選択肢に入ることってあまりないんですよね。氷菓というほどシャリシャリひんやりではない一方、いわゆる「アイスクリーム」としてはあっさりしすぎていて物足りない。
暑い夏はガリガリ君やラムネバーみたいながっつり氷菓を食べたいし、普通の滑らかなアイスを食べたいならスーパーカップを買う。もうちょっとましなアイスクリームを食べたいならMOWも視野に入る。
え? ましなアイスクリーム食べたいならハーゲンダッツだろうって? 私にとってハゲはさすがに高すぎるから却下。
爽は独自性のある食感を生み出すことに成功しているものの、見ようによっては中途半端。その中途半端さが最大の強みなんだろうけど。あと微細氷が使われているだけあって量の割に低カロリーなのも嬉しい。デブ歓喜。
相次ぐ値上げにより発売から24年あまりで68%ほど高くなっているロッテの爽。それでもいまだに安いアイスの代名詞として存在しているあたりに業界の値上げ体質が透けて見えるわ~。