ガツン、と みかん(マルチ)の値上げ情報

ガツン、と みかん(マルチ)の値上げ・実質値上げ情報
メーカー 赤城乳業株式会社
商品名 ガツン、と みかん(マルチ)
内容量 58ml×5本
参考小売価格 400円(税別)
原材料 みかんシラップづけ、みかん果汁、異性化液糖、砂糖、果糖、リキュール、食塩/酸味料、安定剤(増粘多糖類)、香料
栄養成分
1本(58ml)
エネルギー 47kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 12.5g
食塩相当量 0.02g
発売日 1998年(前身みかんチョは1977年)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2001年8月時点 65ml×5本 300円
2006年4月~ 63ml×5本 300円
2012年6月~ 60ml×5本 300円
2015年3月頃~ 58ml×5本 300円
2016年4月~ 58ml×5本 330円
2019年3月~ 58ml×5本 350円
2022年9月~ 58ml×5本 380円
2023年9月~ 58ml×5本 400円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
325ml→315ml なし
315ml→300ml 新CMに広瀬アリスさん起用!
300ml→290ml なし
300円→330円 世界的な食品需要の変化や物流費・原材料などの需要逼迫と価格高騰に加え、人手不足による人件費高騰が顕著で、自社企業努力でのコスト削減が限界を超えたため。
330円→350円 物流費や人手不足による人件費の高騰、原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が続き、自社努力でのコストアップ吸収が極めて困難になったため。
350円→380円 急激な円安から、原材料価格、容器包装価格、物流費、人件費、エネルギ―コストなどあらゆるコスト上昇が進み、経営の合理化・効率化で吸収することが極めて困難になったため。
380円→400円 原材料価格、容器包装価格の上昇、物流費の上昇、加えて人件費、エネルギーコストなどあらゆるコストの上昇が続いているため、やむを得ず一部商品の価格改定実施を決定。

参考サイト
公式サイト 赤城乳業株式会社
2001年 325ml 300円 赤城乳業 商品リスト
2006年 315mlに実質値上げ 日本食糧新聞
2012年 300mlに実質値上げ 赤城乳業 ニュース
2015年 290mlに実質値上げ 赤城乳業 商品一覧
2016年 330円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2019年 350円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2022年 380円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2023年 400円に値上げ 赤城乳業 ニュース

ガツン、とみかん(マルチ)の値上げ解説

赤城乳業の「ガツン、とみかん」といえば、2018年に「ガリガリ君より売れてないけど20周年キャンペーン」という自虐ネタで注目を集めたことでも知られる人気商品。売上本数はガリガリ君の14分の1だとか。

“売れてない”って言っても年間4億本以上を売り上げるガリガリ君と比較してだからね。14分の1しか売れていないとしても、単純計算で年間3000万本くらい売れていることになる。

そもそも本当に売れてなかったら、とっくに生産終了になっているよな。

そんな「ガツン、とみかん」、発売されたのは1998年ではあるものの、1977年に発売された「みかんチョ」という商品が大幅リニューアルされてガツン、とみかんになったという経緯がある。ちなみにみかんチョの頃からマルチは5本入だったらしい。

ガツン、と みかんの前身「みかんチョ」

ガツン、とみかんにはみかんチョの面影が確かにある…が、ネーミングセンスは壊滅的。まあ「ガツン、とみかん」もアレだが、みかんチョの「チョ」には絶望的なまでの昭和臭さを感じるから改名は英断。

本題に戻りまして、ガツン、とみかんは発売時から20年以上「5本入」を守り続けており、それはみかんチョの時代まで遡っても変わっていないことになる。このあたりは本数や形状がころころ変わったBLACKと大違い。

また、価格を据え置いて内容量を減らす「実質値上げ(ステルス値上げ)」に関しても、ガツン、とみかんは緩やかであったことが分かりました。

例えば同社のBLACK(マルチ)は2000年時点で72ml×7本の計504mlだったものが現在は371mlにまで激減している。一方のガツン、とみかんは2001年時点で65ml×5本の計325ml、現在は58ml×5本の計290mlと1割程度しか減っていない。

それまでの推移を見ても、2006年に63ml×5本になり、2012年に60ml×5本、そして2015年に現在の58ml×5本へと実質値上げされてはいるものの、頑張って最小限に抑えている印象を受ける。赤城乳業のマルチアイスとしてはかなり良心的。

とはいえ、ガツン、とみかんは2000年時点で計325ml入と、同時期のガリガリ君マルチ(525ml)やBLACKマルチ(504ml)に比べ元から少なかったため、実質値上げには限界があったという見方もできるが。

一方、価格の値上げに関しては赤城乳業の他のマルチパックアイスと横並びの動き。お詫びCMが話題になった2016年にそれまでの税別300円から330円に価格改定し、2019年350円、2022年380円、2023年には400円へ値上げしています。

内容量290mlに対し希望小売価格400円、実勢価格300円前後というのは決して安いとはいえません。例えば果汁を25~40%ほど使用したロッテの「Dole もりだくさんフルーツ」は25ml×16本(計400ml)で希望小売価格400円ですからね。

ただ、ガツン、とみかんを含めガツン、とシリーズの大きな売りは果汁のみならず果肉がごろっと入っている点。唯一無二とはまでは言えないものの、果肉がこれだけしっかり入った市販品のアイスはなかなかお目にかかれない。

レギュラー商品である「みかん」以外にも、期間限定でグレープフルーツやパイン、もも、いちごなどのバリエーションも。実質値上げにより量が減ったとはいえ、好みのフルーツが使われいる同シリーズを見かけたら食べてみる価値はあるかと。

…私はガツン、とシリーズより果汁が濃厚で内容量が多いDoleで十分だけどね。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧