BLACK(マルチ)の値上げ・実質値上げ情報

赤城乳業 BLACK(マルチ)の値上げ・実質値上げ情報
メーカー 赤城乳業株式会社
商品名 BLACK(ブラック・マルチ)
内容量 53ml×7本
参考小売価格 400円(税別)
原材料 異性化液糖、砂糖、乳製品、ココアパウダー、カカオマス、植物油脂、コーンスターチ、ピーナッツペースト、コーヒーエキス/安定剤(ペクチン)、乳化剤、香料、カカオ色素、(一部に乳成分・落花生(ピーナッツ)を含む)
栄養成分
1本(53ml)
エネルギー 75kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 2.3g
炭水化物 12.9g
食塩相当量 0.03g
発売日 1980年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1980年~ 6本 300円
1984年時点 8本 300円
1994年時点 6本 300円
2000年11月時点 72ml×7本 300円
2006年5月時点 65ml×8本 300円
2007年~ 65ml×7本 300円
2009年時点 55ml×7本 300円
2015年3月~ 53ml×7本 300円
2016年4月~ 53ml×7本 330円
2019年3月~ 53ml×7本 350円
2022年9月~ 53ml×7本 380円
2023年9月~ 53ml×7本 400円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
502ml→520ml なし
520ml→455ml なし
455ml→385ml なし
385ml→371ml リニューアルに際し「ゆるくねおじさんグッズプレゼントっキャンペーン」実施。
300円→330円 世界的な食品需要の変化や物流費・原材料などの需要逼迫と価格高騰に加え、人手不足による人件費高騰が顕著で、自社企業努力でのコスト削減が限界を超えたため。
330円→350円 物流費や人手不足による人件費の高騰、原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が続き、自社努力でのコストアップ吸収が極めて困難になったため。
350円→380円 急激な円安から、原材料価格、容器包装価格、物流費、人件費、エネルギ―コストなどあらゆるコスト上昇が進み、経営の合理化・効率化で吸収することが極めて困難になったため。
380円→400円 原材料価格、容器包装価格の上昇、物流費の上昇、加えて人件費、エネルギーコストなどあらゆるコストの上昇が続いているため、やむを得ず一部商品の価格改定実施を決定。

参考サイト
公式サイト 赤城乳業株式会社
過去の価格参照 BLACK ヒストリー
2000年 504ml 300円 赤城乳業 商品リスト
2006年 520mlに実質値下げ 赤城乳業 商品一覧
2007年 455mlに実質値上げ 赤城乳業 商品一覧
2009年 385ml 300円 赤城乳業 商品一覧
2015年 371mlに実質値上げ 食@新製品
2016年 330円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2019年 350円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2022年 380円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2023年 400円に値上げ 赤城乳業 ニュース

BLACK(マルチ)の値上げ解説

赤城乳業のロングセラーアイスのひとつである「BLACK」。独特のシャリシャリ食感と濃厚な味わいがクセになり、マルチパックを常備しているという人も多いのではないでしょうか。

このBLACK、時代を感じさせない極めてシンプルなパッケージが特徴でもあることから、1978年の発売当初からこのデザインなのかと思いきや…

赤城乳業 BLACK(マルチ)の昔のパッケージ

かなり迷走しとる…現在のシンプルなデザインになったのは1996年頃らしい。

迷走はパッケージデザインのみならず、本数にも見て取れる。ここ十数年は7本入で安定しているものの、それ以前は6本入に始まり、アイスの形状変更により8本になったり6本に戻ったり、7本になったと思ったらまた8本になったり…

BLACKマルチパックの内容量と価格がはっきりと確認できた最古のものは2000年の72ml×7本(計504ml)で、価格は税別300円でした。

その後、詳細な時期は定かではないものの、2006年時点で65ml×8本の計520mlに増量しています。価格は300円で据え置かれていたため、実質値下げということになります。約500mlのBLACKが希望小売価格300円…いい時代だったんだね。

ただし、これ以降はステルス値上げの道をまっしぐら。

2007年にはこれまでの8本入が7本入に減り、内容量は計455mlに。2009年時点では1本あたり55mlになっていたため、計385mlへの大減量が行われた模様。そして2015年のリニューアルで現在の53ml×7本へと実質値上げしています。

一方価格に関しては、発売以来約35年守り続けてきた300円という価格を2016年に330円に値上げし、2019年350円、2022年380円、2023年には400円に。容赦ないな赤城乳業。

単品売りスティックタイプとマルチパックのBLACKを、それぞれ2000年時点と2023年時点で比較すると、単品BLACKは87ml・60円が2023年9月時点で75ml・90円。一方のマルチパックは504ml・300円が371ml・400円。

マルチの方が豪快に値上げしている気がする。

1mlあたりの価格を調べる私の大好きなゲス計算をしてみよう。

2000年当時の単品BLACKは1mlあたり約0.69円だったのに対しマルチは約0.6円と、多くの人がマルチパックに抱く印象通り、単品よりマルチの方がお得だった。

2023年9月時点では単品BLACKが1.2円なのに対し、マルチは約1.08円現在もマルチパックの方が安いことになる。単品70円、マルチ350円の頃はマルチの方が割高だったんだけどね。

…まあ、同社のガリガリ君ソーダ(マルチ)の割高感に比べればまだましだがな。

BLACKマルチパックは前述の通り容赦ない値上げやステルス値上げを行っているものの、近年単品BLACKの値上げも激しいことから、コストパフォーマンス的には単品BLACKを5本購入(計375ml/450円)よりマルチの方がお得。

私のようにセコイ&ケチな人は、アイス売り場で単品の実売価格を5倍しマルチパックの実勢価格と比べてみると、ちょっとお得に買えるかも。マルチパックの特売をやっていたら迷わずBLACKマルチで。

赤城乳業にはガリガリ君を筆頭に人気のアイスが複数存在するものの、私的にはBLACKがぶっちぎり1位…というか、赤城乳業のアイスはBLACK以外ほとんど買わない。眼中にすらない。

それだけにどんどん少なく、高くなっていくBLACKを見るに悲しくなってきますね。これ以上値上げやステルス値上げが行われることがないよう祈るだけだわ。

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