ガリガリ君リッチ(マルチ)の値上げ情報

ガリガリ君リッチ(マルチ)の値上げ・実質値上げ情報
メーカー 赤城乳業株式会社
商品名 ガリガリ君リッチ(マルチ)
内容量 50ml×6本
参考小売価格 450円(税別)
原材料
(ミルクミルク)
乳等を主要原料とする食品(シンガポール製造)、乳製品、砂糖、水あめ、異性化液糖、植物油脂、キャラメルペースト、加糖卵黄/香料、安定剤(増粘多糖類)、乳化剤、カゼインNa、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ベニバナ黄色素、(一部に卵・乳成分を含む)
栄養成分
1本(50ml)
エネルギー 77kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 2.6g
炭水化物 12.1g
食塩相当量 0.061g
発売日 2006年12月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2006年12月~ 72ml×5本 300円
2007月10月~ 74ml×5本 300円
2008年3月~ 60ml×6本 300円
2009年3月~ 58ml×6本 300円
2015年9月~ 56ml×6本 300円
2016年4月~ 56ml×6本 330円
2017年9月~ 53ml×5本 330円
2019年3月~ 53ml×5本 350円
2019年9月~ 50ml×6本 350円
2022年9月~ 50ml×6本 380円
2023年9月~ 50ml×6本 400円
2024年9月~ 50ml×6本 420円
2025年9月~ 50ml×6本 450円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年10月
360ml→370ml
なし
2008年3月
370ml→360ml
なし
2009年3月
360ml→348ml
なし
2015年9月
348ml→336ml
なし
2016年4月
300円→330円
世界的な食品需要の変化や物流費・原材料などの需要逼迫と価格高騰に加え、人手不足による人件費高騰が顕著で、自社企業努力でのコスト削減が限界を超えたため。
2017年9月
336ml→265ml
なし
2019年3月
330円→350円
物流費や人手不足による人件費の高騰、原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が続き、自社努力でのコストアップ吸収が極めて困難になったため。
2019年9月
265ml→300ml
なし
2022年9月
350円→380円
なし
2023年9月
380円→400円
なし
2024年9月
400円→420円
なし
2025年9月
420円→450円
北海道産生クリームを新たに使用することで、濃厚なミルクの中にもさっぱりとした後味にリニューアル。

参考サイト
公式サイト 赤城乳業株式会社
2006年 360ml 300円 日本食糧新聞
2007年 370mlに実質値下げ 日本食糧新聞
2008年 360mlに実質値上げ 日本食糧新聞
2009年 348mlに実質値上げ 食@新製品
2015年 336mlに実質値上げ 赤城乳業 商品一覧
2016年 330円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2017年 265mlに大幅実質値上げ 赤城乳業 ニュース
2019年 350円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2019年 300mlに実質値下げ 赤城乳業 ニュース
2022年 380円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2023年 400円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2024年 420円に値上げ 赤城乳業 新着情報
2025年9月 450円に値上げ 赤城乳業 ニュース

ガリガリ君リッチ(マルチ)の値上げ解説

「普通のガリガリ君では実現できない、高級感溢れるガリガリ君を作りたい!」という熱意から生まれた…かどうかは分からないが、字面が示す通り贅沢仕様のガリガリ君である「ガリガリ君リッチ」のマルチパックは規格変更が激しい商品。

とはいえ、単品の「ガリガリ君リッチ(棒)」が容赦ない値上げを行ってきた一方、マルチパックは値上げしつつも迷走感が垣間見える点は興味深い。

ガリガリ君リッチのマルチパックが発売されたのは2006年12月。フレーバーは<ミルクミルク>で、単品のスティックタイプ(120ml・税別100円)と同時発売、内容量72ml×5本の計360ml入、価格は税別300円となっていました。

そして翌2007年にリニューアル発売されたマルチパックのガリガリ君リッチ ミルクミルクは74ml×5本と、わずかながら内容量を増やす実質値下げ。120mlから115mlに減らした単品のスティックタイプと逆行する措置が取られました。

しかし2008年に発売されたミルクミルクは1本1本を60mlへと減らしたうえで、本数を従来の5本から6本に。といっても計360mlですから、2007年版より10ml減ったことになる。

2009年には1本につき2ml減らし58ml×6本とするステルス値上げ。その後しばらくは348ml税別300円の時代が続くも、2015年発売の<ミルクミルク>で56ml×6本の計336mlに減量します。

赤城乳業が多くの商品を値上げするにあたり放送した“おわびCM”が話題になった2016年、ガリガリ君リッチ(マルチ)も従来の税別300円から330円に値上げ。

とはいえ、ロッテや森永乳業、明治など大手メーカーは、2015年3月に300円のマルチパックを330円に値上げしたのに対し、赤城乳業は追随することなく1年間価格を据え置いたまま我慢したことになる。ここは評価できる点かと。

しかし褒められれるのはここまで。2017年9月に発売された「ガリガリ君リッチ コーヒー牛乳」から53ml×5本の計265mlへ大減量。率にして約21%にも及ぶ凄まじいステルス値上げを行います。

同時期に発売され大コケした「ガリガリ君リッチ メロンパン味」の開発コストを回収したかったのか?

“遊び心溢れる”と言えば聞こえはいいが、話題性作りのためだけに奇をてらったクソフレーバーに開発コストをかけ、結果値上げやステルス値上げをするというのであれば、消費者を置き去りにした赤城乳業のエゴだよね。

そして2019年には原材料価格や人件費の高騰を理由に、それまでの税別330円から350円に値上げ。

ただ、“リッチ”とはいえガリガリ君ごときが265mlの内容量に対し税別350円という価格設定は分不相応と判断したのか、値上げ後に発売されたガリガリ君リッチ ミルクミルクは50ml×6本の計300mlに実質値下げしています。

その後2022年9月のリニューアル発売時に380円、2023年9月の発売時に400円、2024年9月発売時には420円へとこっそりこっそり1年ごとに20円値上げ。

2022年9月といえば、赤城乳業が様々なアイスの値上げを発表・実施した時期ではあるものの、ガリガリ君リッチと大人なガリガリ君は2022年9月1日にリニューアル発売したという体で、値上げの発表はなし。

2023年も同様。2023年9月に赤城乳業は幅広い商品で値上げすると発表するものの、ガリガリ君リッチは対象に入っていなかった。でも2023年9月4日に発売したミルクミルクはこっそり400円に値上げして登場。

で、2024年も全く同じ展開。2024年9月に多くのアイスが値上げになったが、もちろんガリガリ君リッチはリストアップされずに発売発表でこっそり値上げ。せこい話だ。

2025年9月も全く同…(以下同文)。

2006年の発売時に360ml・300円だったものが現在は300ml・450円…他メーカー含め一般的なマルチアイスと同じ程度の価格設定ではあるものの、内容量は少ない部類に入る。

通常のガリガリ君ソーダマルチパックが63ml×7本の計441mlで希望小売価格420円である点を鑑みるに、ガリガリ君リッチのマルチパックは実質的に約1.5倍以上高いことになる。これを妥当と判断できるかどうか…

ちなみに、単品売りのスティックタイプ(棒)の場合、ガリガリ君ソーダが内容量105mlで80円。一方のガリガリ君リッチは内容量100mlで180円。単品の場合ガリガリ君リッチは実質的に通常のガリガリ君の2倍以上の価格なんだよね。

そうなるとガリガリ君リッチのマルチパックが一気にお得に見えてくるよね。単品売りのリッチと違いマルチパックは奇をてらったフレーバーは少なく、ミルクミルクやチョコチョコなど安定感ある味を発売することが多い点もメリット。

個人的に赤城乳業の過剰な悪ノリが好きではないので、ナポリタンやメロンパン、シチューなど「誰が求めているの?」と感じるような独りよがりのフレーバーが多い単品のガリガリ君リッチには辟易している。

でもマルチパックのチョコチョコ系は結構美味しいんだよね。氷菓のわりにちゃんとチョコしてる。とはいえ結局手を伸ばすのは隣に並んでいる同じ赤城乳業の「BLACK」なんだけどね。

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