BLACK(棒)の値上げ・ステルス値上げ情報

赤城乳業 BLACK(棒)の値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 赤城乳業株式会社
商品名 BLACK(ブラック・棒)
内容量 75ml
参考小売価格 90円(税別)
原材料 異性化液糖、砂糖、乳製品、ココアパウダー、カカオマス、植物油脂、コーンスターチ、ピーナッツペースト、コーヒーエキス/安定剤(ペクチン)、乳化剤、香料、カカオ色素、(一部に乳成分・落花生(ピーナッツ)を含む)
栄養成分
1本(75ml)
エネルギー 107kcal
たんぱく質 1.8g
脂質 3.3g
炭水化物 18.4g
食塩相当量 0.04g
発売日 1978年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1978年~ 不明 50円
1990年頃~ 不明 60円
2000年11月時点 87ml 60円
2006年頃~ 83ml 60円
2016年4月~ 83ml 70円
2019年3月~ 75ml 70円
2022年9月~ 75ml 80円
2023年9月~ 75ml 90円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
50円→60円 不明
87ml→83ml なし
60円→70円 世界的な食品需要の変化や物流費・原材料などの需要逼迫と価格高騰に加え、人手不足による人件費高騰が顕著で、自社企業努力でのコスト削減が限界を超えたため。
83ml→75ml チョコ原料を増量し、チョコの風味をアップ。
70円→80円 急激な円安から、原材料価格、容器包装価格、物流費、人件費、エネルギ―コストなどあらゆるコスト上昇が進み、経営の合理化・効率化で吸収することが極めて困難になったため。
80円→90円 原材料価格、容器包装価格の上昇、物流費の上昇、加えて人件費、エネルギーコストなどあらゆるコストの上昇が続いているため、やむを得ず一部商品の価格改定実施を決定。

参考サイト
公式サイト 赤城乳業株式会社
過去の価格参照 BLACK ヒストリー
2000年 87ml 60円 赤城乳業 商品リスト
2006年 83mlに実質値上げ 赤城乳業 商品一覧
2016年 70円に値上げ 赤城乳業 新着情報
2019年 75mlに実質値上げ 赤城乳業 ニュース
2022年 80円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2023年 90円に値上げ 赤城乳業 ニュース

赤城乳業 BLACK(棒)の値上げ解説

赤城乳業のアイスで好きな銘柄といえば? そう問われれば、多くの方は「ガリガリ君」と答えるだろう。しかし個人的には「BLACK(ブラック)」が真っ先に挙げられる。赤城乳業のアイスの中で最も食べている商品だから。

このBLACK、登場したのは1978年と、実はガリガリ君(1981年~)より歴史ある商品ということもあり、私のように「赤城乳業といえばBLACKだよね!」という変人もそれなりに多いと思います。

BLACK発売当時の価格は50円で、内容量は不明。その後1990~1991年頃に税別60円に値上げされ、赤城乳業が“値上げお詫びCM”を放送した2016年4月には税別70円に。スーパーなどでの実売価格は45~60円くらい。

一方内容量に関しては、2000年時点で87mlだったことが確認できます。2006年には価格を据え置きで83mlにステルス値上げ。

その後は長らく83ml時代を築くも、2019年のリニューアル時に75mlへと実質値上げしています。チョコ原料を増やしてチョコの風味をアップしたんだってー。…それで約1割も内容量減らすんだから、そりゃステルス値上げと言われても仕方ない。

ただ、2018年の時点でその予兆はあった。

というのも、2018年に「BLACKシリーズ」として発売された「GREEN」「PINK」「WHITE」の3種は内容量が75mlだったから。

赤城乳業 BLACK GREEN WHITE PINK

BLACKになぞらえ、商品名をカラーで統一している点はセンスを感じなくもない。

が…

赤城乳業 クッキーバニラ、バニラ、ストロベリー、抹茶

ほどなくしてBLACK以外はセンスを感じない日本語表記に。現在上記の4つすべてがラインナップから消えている点を見るに、思いのほか売れなかったのかもしれない。あるいは初めから期間限定商品だったか。

で、日本語表記は現在も受け継がれており、現在はチョコミントがそれにあたる。

赤城乳業 チョコミント

もういっそのことBLACKも「チョコレート」にしちまえよ。

また、2022年9月にそれまでの税別70円から80円に値上げし、1年後となる2023年9月には90円に。でもガリガリ君は70円のままなんだよな。看板商品は値上げしないことで「安い」というイメージを守る作戦か。

全然安くないけどな、赤城乳業のアイスは。むしろ割高だわ。

余談ですが、BLACKが83mlから75mlに実質値上げされた2019年3月に同時発売されたこのチョコミントの内容量、実は83mlなんですよね。

BLACK実質値上げの理由を「チョコ原料を増量」としているため、チョコの使用量が少ないチョコミントは従来の83mlに据え置いたということか。あるいは75mlで発売し消えていったバニラや抹茶の二の舞を避けるための措置か。

規則正しい針状結晶がもたらすシャクシャクした食感と、隠し味のピーナッツペーストやコーヒーエキスによる独特の味わい…ガリガリ君は別に好きじゃないが、BLACKは素直に美味しいと感じる。

でも…氷菓っぽいラクトアイスで、かつ単純構造のBLACKが内容量75ml、希望小売価格90円というのは決して安くはない。というか、むしろ高い。

「だったら希望小売価格160円の爽(190ml)やエッセルスーパーカップ(200ml)のチョコ系、もしくは私的に安物アイストップクラスの美味しさを誇るジャイアントコーン チョコナッツ(140ml)の方がいいじゃん」とも感じる今日この頃。

でもBLACKの存在は唯一無二なんですよね。コスパに厳しくケチ臭い私でもたまに無性に食べたくなるあたり、さすがの商品力。

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