パリパリバーの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 森永製菓株式会社 |
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商品名 | パリパリバー |
内容量 | 48ml×8本 |
参考小売価格 | 420円(税別) |
原材料 | チョコレートコーチング、砂糖、乳製品、植物油脂、水あめ、デキストリン、食塩、殺菌乳酸菌粉末、クリーム加工品/乳化剤(大豆由来)、香料、安定剤(増粘多糖類)、カロテン色素 |
栄養成分 1本(48ml) |
エネルギー 91kcal たんぱく質 1.1g 脂質 5.7g 炭水化物 8.9g 食塩相当量 0.05g |
発売日 | 1987年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1987年~ | 6本 | 300円 |
1993年~ | 53ml×10本 | 500円 |
1999年~ | 7本 | 300円 |
2004年4月時点 | 53ml×8本 | 300円 |
2008年3月~ | 48ml×8本 | 300円 |
2015年3月~ | 48ml×8本 | 330円 |
2019年3月~ | 48ml×8本 | 350円 |
2022年6月~ | 48ml×8本 | 380円 |
2023年3月~ | 48ml×8本 | 400円 |
2024年9月~ | 48ml×8本 | 420円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
424ml→384ml | なし |
300円→330円 | 原材料の需要逼迫と価格高騰といったコストアップの吸収は、すでに自社努力では解決困難な状況にあるため。 |
330円→350円 | 原料や包装資材の価格高騰に加え、物流費、人件費の上昇といったコストアップの吸収は、すでに自社努力のみでは解決困難であるため。 |
2022年6月 350円→380円 |
近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。 |
2023年3月 380円→400円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。 |
2024年9月 400円→420円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。(2022年・2023年値上げ時の完全コピペ) |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
1993年 53ml×10本 500円 | 日本食糧新聞 |
53ml×8本時 | 森永製菓 商品カタログ |
2008年 48ml×8本に実質値上げ | 森永製菓 商品カタログ |
2015年 330円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2019年 350円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2022年 380円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2023年 400円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2024年 420円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
パリパリバーの値上げ解説
1987年発売と比較的長い歴史をもつ森永製菓のマルチパック「パリパリバー」。それだけに内容量や価格の変更が複数回行われています。
2000年頃までの1本あたりの容量は不明であるものの、1987年の発売時は6本入りで300円。1993年には10本に増やしたうえで500円に値上げしています。その後1999年には7本入り300円になった模様。
2000年初頭頃には現在と同じ8本入りになり、1本あたりの容量は53ml。1本あたり48mlの現在に比べ5ml多かったことになります。8本入りにもなるとこの差は結構馬鹿にならない。
1本あたりの容量が48mlになったのは2008年。この年は単品売りアイスの多くが100円から120円に値下げされる一方、パリパリバー含めマルチパックアイスは価格据え置きで内容量を減らす実質値上げが行われる傾向に。
単品売りアイスの20%値上げに比べ、パリパリバーの内容量減少率は約9.5%に留まっていますから、まだましな方なのかもしれない。
その後は価格改定が2度行われ、2015年に330円、2019年350円、2022年380円、2023年400円、2024年9月には420円へと値上げ。他メーカーのマルチアイスとまったく同じ動きですね。この「みんな一緒に値上げすれば怖くない」と言わんばかりの横並び・便乗姿勢が腹立つ。
ただ、内容量減や値上げが行われたとはいえ、パリパリバーのコストパフォーマンスはさほど悪くない。乳脂肪分3.0%使用した種類別アイスミルクにパリパリチョコ、内容量384mlで希望小売価格420円、実勢価格250~320円なら頑張っている方か。
ま、アイスミルクとはいってもチョコレートを引き立てるためか、ラクトアイスと大差ないあっさりバニラだけどな。でも“ラクトアイスよりましなものを食べている感”は味わえる。これ結構重要よ。
余談ですが、このパリパリバー、一般的なスーパーやディスカウントストアなどに売られているものは48ml×8本であるものの、実は48ml×6本のものも存在する。森永製菓の公式サイトには8本入りしか掲載してないけどね。
これを知った時「8本から6本に実質値上げした時期があったのか?」と思ったが、6本入りの情報と8本入りの情報の時期が被っているし、何より6本入りと8本入りの同パッケージバージョンが複数存在していたため不思議に感じていました。
で、色々と調べてみたら、イオン系の小売店にのみ6本入りが存在する模様。言われてみれば、ネットで48ml×6本のパリパリバーを販売しているのはイオンだけだわ。「イオン仕様」として特別に製造しているのだろう。
で、気になる6本入りの価格はというと…ネット通販を見る限り、8本入りのパリパリバー含め希望小売価格420円のマルチアイスに比べ安く売られているようです。まあ当然といえば当然ですよね。
8本入りのパリパリバーであれば税別240~280円ほどで「安い」と感じることを考えると、6本入りは税別180~200円くらいが安さの目安か。イオン系のスーパーに行くことが多い人は参考にしてください。
森永製菓のパリパリバーは決して「すごく美味しい」というレベルの商品ではありません。しかしコスパは悪くない。ほどほど美味しいアイスをそれなりに安く手に入れたいという人にとっては魅力的な商品なのではないでしょうか。