バニラモナカジャンボの値上げ情報

バニラモナカジャンボの値上げ情報
メーカー 森永製菓株式会社
商品名 バニラモナカジャンボ
内容量 150ml
参考小売価格 160円(税別)
原材料 乳製品、砂糖、モナカ(小麦粉、砂糖、植物油脂、アーモンドパウダー、その他)、チョコレートコーチング、水あめ、卵黄(卵を含む)、デキストリン、食塩/加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、香料、安定剤(増粘多糖類)、カラメル色素、甘味料(アセスルファムK)
栄養成分
1個(150ml)
エネルギー 259kcal
たんぱく質 3.8g
脂質 13.3g
炭水化物 31.0g
食塩相当量 0.18g
発売日 2011年(全国販売は2013年)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2011年3月~ 150ml 120円
2015年3月~ 150ml 130円
2019年3月~ 150ml 140円
2022年6月~ 150ml 150円
2023年3月~ 150ml 160円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
120円→130円 原材料の需要逼迫と価格高騰といったコストアップの吸収は、すでに自社努力では解決困難な状況にあるため。
130円→140円 原料や包装資材の価格高騰に加え、物流費、人件費の上昇といったコストアップの吸収は、すでに自社努力のみでは解決困難であるため。
140円→150円 近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。
150円→160円 近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。

参考サイト
公式サイト 森永製菓株式会社
2012年 120円 食@新製品
2015年 130円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2019年 140円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2022年 150円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2023年 160円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース

バニラモナカジャンボの値上げ解説

チョコモナカジャンボと双璧を成す森永製菓の大ヒットアイス「バニラモナカジャンボ」。チョコモナカジャンボは1972年発売と歴史が長いのに対し、バニラモナカジャンボは2011年発売と実は尻の青い若造。

多くのアイスが100円から120円に値上げされた2008年以降に発売されたとあって、バニラモナカジャンボの値上げ回数は多くありません。発売時にはすでに120円で、その後他のアイス同様に2015年に130円、2019年140円、2022年150円、2023年3月には160円に値上げしています。

一方で価格を据え置いたまま内容量を減らす「ステルス値上げ」は一切行われておらず、発売時の150mlをキープ。このあたりも姉妹品のチョコモナカジャンボと同様の対応となっている模様。

バニラモナカジャンボといえば、乳脂肪分を8.0%使用している「種類別アイスクリーム」であることが大きな特徴。

バニラアイス内に板チョコが入っておりチョコレートとバニラアイス、モナカの調和が楽しめるチョコモナカジャンボは乳脂肪分3.0%の種類別アイスミルク、バニラで勝負するバニラモナカジャンボは種類別アイスクリームと棲み分けができている。

このように、アイスクリーム好きならバニラモナカジャンボが種類別アイスクリームであることは周知の事実だが、調べてみると2011年の発売時は種類別アイスミルクだったという事実が。

発売時はアイスミルクだったバニラモナカジャンボ

種類別アイスミルクとはいっても一般的なそれとは違い、基準ギリギリの乳脂肪分3.0%ではなく乳脂肪分5.5%でした。現在は8.0%ですから、発売当初はチョコモナカジャンボよりやや濃厚程度だったと推測されます。

ただ、少なくとも2012年9月のリニューアルの段階では種類別アイスクリームになっていた。内容量150ml、価格120円のままアイスクリームに変更したというのは非常に良心的。実質値下げと言っても差し支えないでしょう。

内容量たっぷり、種類別アイスミルクということで、バニラモナカとしては敵なしと思えるバニラモナカジャンボ。しかし同じバニラモナカというカテゴリにはロッテの「モナ王」が存在し、価格も160円と同じことから何かと比較されがち。

この2つ、目立ったところを比較してみると…

商品名 内容量 モナカ食感 無脂乳固形分 乳脂肪分 植物性脂肪分
バニラモナカジャンボ 150ml パリパリ 9.0% 8.0%
モナ王 160ml しっとり 8.0% 3.5% 6.0%

種類別に関してはバニラモナカジャンボがアイスクリームなのに対しモナ王はアイスミルク。実際に食べ比べてみてもバラにモナカジャンボの方が明らかに濃厚です。

また、バニラモナカジャンボはモナカのパリパリ感を維持するためにバニラアイスをホワイトチョコレートでコーティングしたうえでモナカでサンドするという凝った手法を採用。コーティングの味の主張は控えめながら濃厚さの演出に一役買っている。

モナ王の強みといえば、バニラモナカジャンボより内容量が10ml多いことくらいか。ステルス値上げ前の180mlであれば大きなアドバンテージになったのだが、アイスミルクというビハインドを10mlで埋めることは難しい。

モナカの食感に関しては好みの問題か。個人的にはパリパリ食感のほうが好きではあるものの、しっとりはしっとりで趣がある。何というか、バニラアイスとの一体感的なものを求めるならしっとりの方が勝る気もする。

ただね、パリパリ食感が売りのバニラモナカジャンボも、妙にしっとりしている時があるんですよね。チョコレートコーティングのムラなのか、輸送時や品出し時の温度管理の問題なのかは分からないが。

そんな“お痛”もかわいく思えるほどバニラモナカジャンボはコストパフォーマンスに優れる。種類別アイスクリームの濃厚バニラをチョコレートコーティングとモナカで包み、内容量は150ml。

姉妹品のチョコモナカジャンボくらいしか対抗馬が見つからない気さえする。

チョコモナカジャンボのページでも書いたが、ベースとなるアイスをチョコレートでコーティングし、ウエハースで挟むという似たような構成のハーゲンダッツ クリスピーサンドは60ml325円だからね。

単純に内容量と価格を比較すると、バニラモナカジャンボは5倍お得ということに。

クリスピーサンドはより濃厚だし、ウエハース独特のサクサク食感はモナカのそれとは異なるし、そもそもハーゲンダッツはブランド料が相当上乗せされている商品。比較対象として成立するかは微妙なところだが。

それなりに濃厚なバニラアイスを安価にたっぷり食べたいならバニラモナカジャンボと森永乳業のMOWの一騎打ちか。どちらも人気なのは頷ける。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧