バニラティエの値上げ情報
メーカー | 江崎グリコ株式会社 |
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商品名 | バニラティエ |
内容量 | 87ml×6個 |
参考小売価格 | 350円(税別) |
原材料 | 砂糖、乳製品、植物油脂、水あめ、卵黄、バニラビーンズシード、食塩/香料、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、カロチン色素、(一部に卵・乳成分を含む) |
栄養成分 1個(87ml) |
エネルギー 93kcal たんぱく質 1.3g 脂質 3.9g 炭水化物 13.2g 食塩相当量 0.1g |
発売日 | 2010年9月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2010年9月~ | 522ml | 300円 |
2015年3月~ | 522ml | 330円 |
2019年3月~ | 522ml | 350円 |
2023年3月~ | 522ml | 380円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
300円→330円 | 製品の主原材料である乳製品、チョコレート、油脂、包装資材価格の上昇は企業努力の範囲を超え、製品価格の維持が難しい状況となったため。 |
330円→350円 | 原材料価格や物流コストが軒並み上昇する中、コスト吸収が極めて困難な状況に達し、今後も商品の高い品質を維持するため。 |
350円→380円 | 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 江崎グリコ株式会社 |
2010年 522ml 300円 | 日本食糧新聞 |
2015年 330円に値上げ | グリコ プレスリリース |
2019年 350円に値上げ | グリコ プレスリリース |
2023年 380円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
バニラティエの値上げ解説
良くも悪くも極めて王道なバニラアイスを楽しめるグリコのマルチパック専用アイス「バニラティエ」。明治 エッセルスーパーカップのマルチパックとどっちを買おうかと迷った人も多いのではないでしょうか?
「バニラティエ」というちょっと古臭い印象のネーミングとは裏腹に、バニラティエが発売されたのは2010年9月と歴史は浅い。小さめのカップが6個入りということもあり、エッセルスーパーカップミニ 超バニラを強く意識しているのは明白かと。
2010年の発売時の内容量は87ml×6個、希望小売価格は税別300円でした。当時のマルチパックアイスの標準的な値段ですね。
バニラティエは比較的新しいこともあって価格を据え置いたまま内容量を減らす「実質値上げ」は行われておらず、現在も87ml×6個の計522mlのまま。しかし価格に関しては2度値上げが行われています。
1度目は2015年3月。グリコ含め大手メーカー製マルチパックアイスの多くが330円に値上げされ、バニラティエもそれに倣った格好。2019年3月にも他のマルチパックアイスに同調し350円に値上げ。2023年3月には380円になります。
単純に内容量と価格のバランスを考えれば、522mlの内容量に対し希望小売価格350円…実売価格は200~250円といったところだろうから、コストパフォーマンスに優れるアイスといえるのではないでしょうか。
ま、乳脂肪分を使用していないラクトアイス規格で、かつバニラアイスをカップに流し込んでいるだけの商品なのだから、このくらいの量が入っていないとむしろ割高に感じるけどね。
バニラティエの購入を検討するにあたり、誰もが気になるのは「エッセルスーパーカップ 超バニラのマルチパックとどっちが良いのか?」という点だと思います。
同じラクトアイス規格のバニラアイス、ミニカップ6個入り、内容量もエッセルが90ml×6個、バニラティエが87ml×6個と、ガチンコのライバル関係と見ることができるでしょう。
結論から書けばバニラティエに1票。
味に関しては好みの問題があるので何とも言えないところですが、“バニラ風味”のエッセルスーパーカップ超バニラに対し、バニラティエは実際にバニラビーンズシードを使用しており、目視でも嗅覚でもそれが確認できる。
ラクトアイスとしては濃厚なバニラっぽいアイスが堪能できるエッセル超バニラに対し、バニラティエはバニラの風味をより強く感じることができるアイスに仕上がっている。甘さはエッセルの方が強めなので、甘いアイスが好きな人は超バニラを。
また、個人的に気になるカロリーに関しても大きく違う。
バニラティエは1個87ml、対するエッセルスーパーカップミニ超バニラは90mlと、内容量はほとんど変わらないにもかかわらずこのカロリー差。超バニラのカロリーは実に2倍弱というデブ製造機。
それもそのはず、バニラティエは無脂乳固形分5.9%、植物性脂肪分6.3%なのに対し、超バニラは無脂乳固形分8.5%、植物性脂肪分13.0%ですからね。超バニラの方が甘く感じる分糖質(炭水化物)も多いし、なにより脂質の量が違い過ぎる。
裏を返せばエッセルスーパーカップ超バニラのほうが濃厚という見方もできるかもしれません。しかしバニラティエがいかにもラクトアイス的なあっさり系かというと、そうでもない。上手いさじ加減だと思う。
そして何よりこの2つ、カロリーや脂肪分以外には色々と似通っている点が多い一方で、価格が大きく違うのです。バニラティエの希望小売価格が350円なのに対しエッセルスーパーカップミニ超バニラは450円。実売価格でも50~80円くらい違う。
2回の値上げによって50円高くなってしまったバニラティエですが、同じく値上げを繰り返し450円になったエッセルスーパーカップ超バニラに比べればずっと安く、味の好みが合うようであればバニラティエの方が圧倒的にお得。
ま、それでもエッセルスーパーカップミニ超バニラの方が売れているんだけどね。かたや大容量アイスの代名詞、かたや2010年登場の新米…そりゃバニラティエは分が悪い。知名度とブランドは大きな武器だなと感じさせてくれる。
それでも2019年のアイス売れ筋ランキング200では、エッセルスーパーカップミニ超バニラが20位なのに対し、バニラティエは64位と健闘しているけどね。見てる消費者は見てるってことだね。