バニラティエの値上げ情報

バニラティエの値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 バニラティエ
内容量 87ml×6個(522ml)
参考小売価格 450円(税別)
原材料 砂糖、乳製品、植物油脂、水あめ、卵黄、バニラビーンズシード、食塩/香料、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、カロチン色素、(一部に卵・乳成分を含む)
栄養成分
1個(87ml)
エネルギー 99kcal
たんぱく質 1.4g
脂質 4.1g
炭水化物 14.0g
食塩相当量 0.085g
発売日 2010年9月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2010年9月~ 522ml 300円
2015年3月~ 522ml 330円
2019年3月~ 522ml 350円
2023年3月~ 522ml 400円
2024年6月~ 522ml 420円
2025年3月~ 522ml 450円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2015年3月
300円→330円
製品の主原材料である乳製品、チョコレート、油脂、包装資材価格の上昇は企業努力の範囲を超え、製品価格の維持が難しい状況となったため。
2019年3月
330円→350円
原材料価格や物流コストが軒並み上昇する中、コスト吸収が極めて困難な状況に達し、今後も商品の高い品質を維持するため。
2023年3月
350円→400円
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
2024年6月
400円→420円
多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇などコストアップ要因は今後も継続することが予想され、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況になっているため。
2025年3月
420円→450円
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2010年 522ml 300円 日本食糧新聞
2015年 330円に値上げ グリコ プレスリリース
2019年 350円に値上げ グリコ プレスリリース
2023年 400円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年6月 420円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2025年3月 450円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

バニラティエの値上げ解説

良くも悪くも極めて王道なバニラアイスを楽しめるグリコのマルチパック専用アイス「バニラティエ」。明治 エッセルスーパーカップのマルチパックとどっちを買おうかと迷った人も多いのではないでしょうか?

「バニラティエ」というちょっと古臭い印象のネーミングとは裏腹に、バニラティエが発売されたのは2010年9月と歴史は浅い。小さめのカップが6個入りということもあり、エッセルスーパーカップミニ 超バニラを強く意識しているのは明白かと。

2010年の発売時の内容量は87ml×6個、希望小売価格は税別300円でした。当時のマルチパックアイスの標準的な値段ですね。

バニラティエは比較的新しいこともあって価格を据え置いたまま内容量を減らす「実質値上げ」は行われておらず、現在も87ml×6個の計522mlのまま。しかし価格に関しては2度値上げが行われています。

1度目は2015年3月。グリコ含め大手メーカー製マルチパックアイスの多くが330円に値上げされ、バニラティエもそれに倣った格好。2019年3月にも他のマルチパックアイスに同調し350円に値上げ。2023年400円、2024年420円、2025年3月には450円へと値上げしています。

522mlの内容量に対し希望小売価格450円…実勢価格は280~350円といったところだろうから、単純に内容量と価格のバランスを考えれば、コストパフォーマンスに優れるアイスといえるのではないでしょうか。

ま、乳脂肪分を使用していないラクトアイス規格で、かつバニラアイスをカップに流し込んでいるだけの商品なのだから、このくらいの量が入っていないとむしろ割高に感じるけどね。

バニラティエの購入を検討するにあたり、誰もが気になるのは「エッセルスーパーカップ 超バニラのマルチパックとどっちが良いのか?」という点だと思います。

同じラクトアイス規格のバニラアイス、ミニカップ6個入り、内容量もエッセルが80ml×6個、バニラティエが87ml×6個と、ガチンコのライバル関係と見ることができるでしょう。

結論から書けばバニラティエに1票

味に関しては好みの問題があるので何とも言えないところですが、“バニラ風味”のエッセルスーパーカップ超バニラに対し、バニラティエは実際にバニラビーンズシードを使用しており、目視でも嗅覚でもそれが確認できる。

バニラティエのバニラビーンズシード

ラクトアイスとしては濃厚なバニラっぽいアイスが堪能できるエッセル超バニラに対し、バニラティエはバニラの風味をより強く感じることができるアイスに仕上がっている。甘さはエッセルの方が強めなので、甘いアイスが好きな人は超バニラを。

また、個人的に気になるカロリーに関しても大きく違う。

バニラティエとエッセルスーパーカップ超バニラのカロリー

バニラティエは1個87ml、対するエッセルスーパーカップミニ超バニラは80mlと、内容量はエッセルの方が少ないにもかかわらずこのカロリー差。超バニラのカロリーは実に1.5倍というデブ製造機。

それもそのはず、バニラティエは無脂乳固形分5.9%、植物性脂肪分6.2%なのに対し、超バニラは無脂乳固形分8.5%、植物性脂肪分13.0%ですからね。超バニラの方が甘く感じる分糖質(炭水化物)も多いし、なにより脂質の量が違い過ぎる。

乳脂肪分を使用しない安価なラクトアイスながら、植物油脂をジャボジャボ入れることでコクなどを補っているということになるね。

裏を返せばエッセルスーパーカップ超バニラのほうが濃厚という見方もできるかもしれません。しかしバニラティエがいかにもラクトアイス的なあっさり系かというと、そうでもない。上手いさじ加減だと思う。

そして何よりこの2つ、カロリーや脂肪分以外には色々と似通っている点が多い一方で、価格が違うのです。バニラティエの希望小売価格が450円なのに対しエッセルスーパーカップミニ超バニラは500円。実勢価格でも50円前後違う。

繰り返される値上げによってずいぶん高くなってしまったバニラティエですが、同じく値上げを繰り返し500円になったエッセルスーパーカップ超バニラに比べれば若干安く内容量も多いため、味の好みが合うようであればバニラティエの方が圧倒的にお得。

ま、それでもエッセルスーパーカップミニ超バニラの方が売れているんだけどね。かたや大容量アイスの代名詞、かたや2010年登場の新米…そりゃバニラティエは分が悪い。知名度とブランドは大きな武器だなと感じさせてくれる。

それでも2019年のアイス売れ筋ランキング200では、エッセルスーパーカップミニ超バニラが20位なのに対し、バニラティエは64位と健闘しているけどね。見てる人は見てるってことか。

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