パリッテの値上げ・ステルス値上げ情報

パリッテの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 palitte(パリッテ)
内容量 170ml
参考小売価格 180円(税別)
原材料
(バニラ&ショコラ)
準チョコレート、コーン、乳製品、砂糖、植物油脂、キャラメルソース、アーモンドプラリネ、水あめ、こんにゃく粉、でん粉/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、着色料(アナトー、カロチン)、甘味料(スクラロース)、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1個(170ml)
エネルギー 333kcal
たんぱく質 4.4g
脂質 18.9g
炭水化物 36.2g
食塩相当量 0.2g
発売日 2008年3月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2008年3月~ 183ml 150円
2011年~ 180ml(期間限定) 150円
2013年~ 175ml(期間限定) 150円
2014年3月~ 165ml 150円
2015年~ 165ml 160円
2018年3月~ 170ml 180円
2023年3月~ 170ml 4~15%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
183ml→180ml なし
180ml→175ml なし
175ml→165ml なし
150円→160円 なし
160円→180円
165ml→170ml
なし
4~15%値上げ 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2008年 183ml 150円 グリコ ニュースリリース
内容量・価格の推移 アイスクリームファン
2023年 4~15%値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

パリッテの値上げ解説

アイスミルク規格のほどよいあっさり感があるアイスにパリパリのチョコレートを混ぜ込み、それをザクザクのワッフルコーンにねじ込んだ、ちょっと高級感があるグリコのソフトクリーム「パリッテ」。

2008年の初登場時は内容量183mlに対し価格は税別150円。ラクトアイス規格で水分をしっかり吸ったしなしなコーンということもあり、たっぷりかけられたパリパリチョコレートの存在がなければただの割高ソフトクリーム

そんな“いまいち感”を察知してか、パリッテは頻繁にリニューアルを行い改善に努めてきた歴史が。しかし、リニューアルを行う度に内容量が減らされたり値上げされたりと、地味に消費者を小馬鹿にした商品でもある。

具体的には、2011年のリニューアルで追加された期間限定の味が内容量180mlになり、2013年のリニューアルで175ml、2014年にはレギュラー品含めすべて165mlへと、徐々に、しかし確実に減量。この間内容量を減らす旨のアナウンスは一切なし。

まあ、期間限定品の内容量がちょっと少なめというのはよくある話なんですけどね。しかし2014年にレギュラー品であるバニラ&ショコラの内容量が165mlに減らされたあたり、期間限定品180ml、175mlという経緯はここまでの布石と見る。

2015年には150円から160円に値上げされるも、ここでもアナウンスなし。

2018年にも180円への値上げが行われるが、もちろんアナウンスなし。「同時に内容量を170mlへと微増させコーンも変えたから20円の値上げくらい大目に見ろや」という態度が透けて見える。

2023年には幅広い冷菓において4~15%値上げすると発表。一般的な1個売りアイスは150円から160円と10円値上げに留まりますが、やや割高なパリッテは180円から一気に200円になる可能性も。勘弁してくれ…

ちなみに、元々はラクトアイス規格で発売されたパリッテも2012年頃からアイスミルク規格にパワーアップしている。実質的な値下げといってもいいかもしれない…のだが、それはレギュラー品のみであり期間限定商品はラクトアイスを継続。

ただし、2019年あたりからその方針に変化があったようで、同年発売の期間限定品「ストロベリー&ショコラ」と「香るチョコミント」は共に種類別アイスミルクとなっています。

また、2018年のリニューアルにより、それまでのしんなり系コーンからワッフルコーンに変更。

一見するとジャイアントコーンと同じようなコーンに見えるが、ジャイアントコーンはワッフルっぽいサクサクコーン、パリッテは正真正銘のワッフルコーンとあって、食感はパリッテのコーンの方が固めでしっかりしている。

ワッフルコーンになったパリッテとジャイアントコーン

陳列や保存状態によって異なるかもしれないが、ザクザクとした食感の中にほんのりしっとり感もあるパリッテのコーンと、サックサクのジャイアントコーン…甲乙付けがたいな。

ただ、コーンより上の部分に関しては…やっぱり甲乙付けがたい。170ml・180円のパリッテと140ml・140円のジャイアントコーン、その時の気分で上手くチョイスしたいところ。

ただね、ワッフルコーンになって確実に美味しくなったパリッテだが、上のアイスにかけられたパリパリチョコの具合に関しては初期の方が明らかに美味しそうだったし高級感もあった。なんといってもチョコの面積が違う。

昔と今のパリッテ

ラクトアイスからアイスミルクに変わった点、しなしなコーンがザクザクワッフルコーンに変わった点など総合的に見れば現在のパリッテの方が確実に美味しいけどね。

複数回の値上げやステルス値上げにより183ml・150円から170ml・180円になってしまったパリッテ。とはいえ中身の進化を鑑みれば値上げ以上の進化を感じる。

…というか、初期のパリッテの割高感が解消された…と言ったほうが正しいか。

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