パリッテの値上げ・ステルス値上げ情報
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メーカー | 江崎グリコ株式会社 |
商品名 | palitte(パリッテ) |
内容量 | 170ml |
参考小売価格 | 250円(税別) |
原材料 (バニラ&ショコラ) |
準チョコレート、コーン、乳製品、砂糖、植物油脂、キャラメルソース、アーモンドプラリネ、水あめ、こんにゃく粉、でん粉/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、着色料(アナトー、カロチン)、甘味料(スクラロース)、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1個(170ml) |
エネルギー 317kcal たんぱく質 4.4g 脂質 17.4g 炭水化物 35.8g 食塩相当量 0.20g |
発売日 | 2008年3月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2008年3月~ | 183ml | 150円 |
2011年~ | 180ml(期間限定) | 150円 |
2013年~ | 175ml(期間限定) | 150円 |
2014年3月~ | 165ml | 150円 |
2015年~ | 165ml | 160円 |
2018年3月~ | 170ml | 180円 |
2023年3月~ | 170ml | 200円 |
2024年6月~ | 170ml | 210円 |
2025年3月~ | 170ml | 250円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2011年 183ml→180ml |
なし |
2013年 180ml→175ml |
なし |
2014年3月 175ml→165ml |
なし |
2015年 150円→160円 |
なし |
2018年3月 160円→180円 165ml→170ml |
なし |
2023年3月 180円→200円 |
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。 |
2024年6月 200円→210円 |
多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇などコストアップ要因は今後も継続することが予想され、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況になっているため。 |
2025年3月 210円→250円 |
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 江崎グリコ株式会社 |
2008年 183ml 150円 | グリコ ニュースリリース |
内容量・価格の推移 | アイスクリームファン |
2023年 200円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2024年6月 210円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2025年3月 250円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
パリッテの値上げ解説
アイスミルク規格のほどよいあっさり感があるアイスにパリパリのチョコレートを混ぜ込み、それをザクザクのワッフルコーンにねじ込んだ、ちょっと高級感があるグリコのソフトクリーム「パリッテ」。
2008年の初登場時は内容量183mlに対し価格は税別150円。ラクトアイス規格で水分をしっかり吸ったしなしなコーンということもあり、たっぷりかけられたパリパリチョコレートの存在がなければただの割高ソフトクリーム。
そんな“いまいち感”を察知してか、パリッテは頻繁にリニューアルを行い改善に努めてきた歴史が。しかし、リニューアルを行う度に内容量が減らされたり値上げされたりと、地味に消費者を小馬鹿にした商品でもある。
具体的には、2011年のリニューアルで追加された期間限定の味が内容量180mlになり、2013年のリニューアルで175ml、2014年にはレギュラー品含めすべて165mlへと、徐々に、しかし確実に減量。この間内容量を減らす旨のアナウンスは一切なし。
まあ、期間限定品の内容量がちょっと少なめというのはよくある話なんですけどね。しかし2014年にレギュラー品であるバニラ&ショコラの内容量が165mlに減らされたあたり、期間限定品180ml、175mlという経緯はここまでの布石と見る。
2015年には150円から160円に値上げされるも、ここでもアナウンスなし。
2018年にも180円への値上げが行われるが、もちろんアナウンスなし。「同時に内容量を170mlへと微増させコーンも変えたから20円の値上げくらい大目に見ろや」という態度が透けて見える。
2023年3月、幅広い冷菓において4~15%値上げされ、パリッテは大台の200円に。2024年6月に210円、2025年3月には一気に40円値上げし250円に
ちなみに、元々はラクトアイス規格で発売されたパリッテも2012年頃からアイスミルク規格にパワーアップしている。実質的な値下げといってもいいかもしれない…のだが、それはレギュラー品のみであり期間限定商品はラクトアイスを継続。
ただし、2019年あたりからその方針に変化があったようで、同年発売の期間限定品「ストロベリー&ショコラ」と「香るチョコミント」は共に種類別アイスミルクとなっています。
また、2018年のリニューアルにより、それまでのしんなり系コーンからワッフルコーンに変更。
一見するとジャイアントコーンと同じようなコーンに見えるが、ジャイアントコーンはワッフルっぽいサクサクコーン、パリッテは正真正銘のワッフルコーンとあって、食感はパリッテのコーンの方が固めでしっかりしている。
陳列や保存状態によって異なるかもしれないが、ザクザクとした食感の中にほんのりしっとり感もあるパリッテのコーンと、サックサクのジャイアントコーン…甲乙付けがたいな。
ただ、コーンより上の部分に関しては…やっぱり甲乙付けがたい。170ml・250円のパリッテと140ml・198円のジャイアントコーン、その時の気分で上手くチョイスしたいところ。
ただね、ワッフルコーンになって確実に美味しくなったパリッテだが、上のアイスにかけられたパリパリチョコの具合に関しては初期の方が明らかに美味しそうだったし高級感もあった。なんといってもチョコの面積が違う。
さらにもうひとつ悲しいお知らせが。
2023年中頃までは原材料の一番上は「準チョコレート」となっていました。原材料は使用量が多い順に記載するというルールであるため、以前のパリッテは準チョコレートを最も多く使っていたということになります。
しかし2023年の途中から原材料は「コーン」が一番上、次に「乳製品」時て3番目になってやっと「準チョコレート」となってしまいました。
カカオ豆の高騰を受けチョコレートの使用量を減らしたということなのでしょうが…コーンが最初に記載されているソフトクリームって…
複数回の値上げやステルス値上げにより183ml・150円から170ml・250円になってしまったパリッテ。チョコレートの使用量も確実に減少しており、アイスミルク化を鑑みても魅力の喪失はかなりのもの。
かつては100円ほどで買えた時期もあったものの、現在はどんなに安くても150円が関の山。スーパーなどでの実勢価格は200円前後。
さすがに200円ともなると「選択肢は他にいくらでもあるだろう」ってなるよね。