ガーナショコラアイスの値上げ情報
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メーカー | 株式会社ロッテ |
商品名 | ガーナショコラアイス(旧ガーナ濃厚チョコレートアイス・ガーナマルチ チョコレートアイスバー) |
内容量 | 55ml×6本 |
参考小売価格 | 610円(税別) |
原材料 <芳醇バニラ> |
チョコレートコーチング(国内製造)、砂糖、乳製品、植物油脂、カカオマス、水あめ、デキストリン、ココアバター、食塩/乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類)、香料、酸化防止剤(ビタミンE、カテキン)、アナトー色素 |
栄養成分 1本(55ml) |
エネルギー 170kcal たんぱく質 1.7g 脂質 12.0g 炭水化物 13.7g 食塩相当量 0.049g |
発売日 | 2012年9月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2012年9月~ | 55ml×6本 | 380円 |
2015年3月~ | 55ml×6本 | 420円 |
2019年3月~ | 55ml×6本 | 450円 |
2022年6月~ | 55ml×6本 | 480円 |
2023年10月~ | 55ml×6本 | 500円 |
2024年9月~ | 55ml×6本 | 550円 |
2025年9月~ | 55ml×6本 | 610円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2015年3月 380円→420円 |
新興国の経済発展による食糧需要の増大やエネルギーコストの上昇により、商品の原材料及び資材の価格が高騰しているため。 |
2019年3月 420円→450円 |
物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
2022年6月 450円→480円 |
近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
2023年10月 480円→500円 |
原材料や包装資材の価格、物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながら合理化・効率化によるコストアップ吸収が一層困難な状況になったため価格改定を実施。 |
2024年9月 500円→550円 |
食品市場を取り巻く環境において、物流費の上昇、原材料・包装資材の価格高騰により製造コストの上昇が続いており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
2025年9月 550円→610円 |
食品市場を取り巻く環境において、人手不足、物流費や光熱費の高騰、原料資材の価格が依然として高く推移しており、これ以上の企業努力によるコストアップ吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
2015年 420円に値上げ | ガベージニュース |
2019年 450円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2022年 480円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2023年 500円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2024年 550円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2025年9月 610円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
ガーナショコラアイスの値上げ解説
ロッテの看板を背負っていると言っても過言ではない「ガーナ」の名を冠したアイス、その名も「ガーナショコラアイス(旧ガーナ濃厚チョコレートアイス)」。それだけにロッテの本気を期待したいところですが…
どう考えても森永乳業パルムのパクr…
そんなパルムの二番煎じであるガーナショコラアイス、2012年登場と比較的新しい商品ということもあり価格を据え置いたまま内容量を減らす“ステルス値上げ”は行われていませんが、値上げはしっかりやっている。
2015年にロッテのアイスの多くが値上げに踏み切っており、ガーナショコラアイスもそれに倣うように380円から420円に値上げ。プレミアムアイスという位置付けということもあり値上げ幅は他の商品に比べ大きめ。
そして、同様に多くのロッテのアイスが値上げされた2019年にそれまでの420円から450円に、2022年480円、2023年500円、2024年9月550円、2025年9月には610円に値上げしています。
また、前述したように発売以来内容量の変更は行われていないものの、2024年に行われたリニューアルにおいて商品名が「ガーナ 濃厚チョコレートアイス」から「ガーナショコラアイス」へと変更されたのを機にバニラの規格がそれまでの種類別アイスクリームから種類別アイスミルクにグレードダウンしている。
具体的にはアイスの濃厚さに直結する乳脂肪分を8.0%から5.0%へと減らしつつ、それを補う形で植物性脂肪分を4.1%追加している。価格据え置きで質を下げたのだから、これも立派なステルス値上げだよ。
「コストのかかる乳脂肪分を安い植物性脂肪分に置き換えて利益確保だーゲハハハハ!」というロッテの高笑いが聞こえてくるようだよ。ちなみに中のアイスがチョコの方はリニューアル前後で脂肪分に変化なし。どちらも「アイスミルク」だ。
誰が見ても一目瞭然だと思うが、パッケージからしてパルムと丸被り。ガーナだから赤いパッケージなんだろう。しかし先発のパルムが赤なんだからもうちょっと差別化できなかったものか。
同じ赤基調でも、高級感ある色合いとパッケージデザインのパルムに対し、ガーナショコラアイスの安っぽさときたら…もうちょっとプレミアム感出せよと言いたい。
言うまでもなくガーナショコラアイスはパルムのパクリ。内容量も価格も一緒。裏を返せば価格も内容量も完全一致しているあたり、後発の奥ゆかしさやパクリの後ろめたさは一切感じられない
以前は無脂乳固形分7.0%、乳脂肪分8.0%の種類別アイスクリームという点まで完全に一致していたものの、本家パルムが当然のように種類別アイスクリームを維持しているのに対し、ガーナショコラアイスはアイスミルクにグレードダウン。
パクリなうえに価格・内容量も同じで質は低い…なにこのふざけた仕様。
とはいえ、ガーナショコラアイスはロッテ的に一応パルムの対抗馬という位置付けであるのは間違いない。形はもちろんチョコレートコーティングという点もそっくりだからね。しかし実際に食べてみると相違点がちらほら見受けられる。
最も分かりやすいのはガーナショコラアイスが2層のチョコレートコーティングなのに対し、パルムは1層のみという点。ただ勘違いしてほしくないのは、パルムが1層だからといって劣っているわけではないところ。
絶妙な厚さと柔らかさによりバニラとの調和が取れ一体感があるパルムに対し、ガーナショコラアイスは外が固めのチョコレート、中のチョコレートはとるけるような柔らかさにすることでパルムに対抗している。
しかし、その凝った作りによってパルムに勝っているかと言われれば…正直「微妙」と言わざるを得ない。
チョコレートとバニラの絶妙なバランスと一体感を実現しているパルムに対し、ガーナショコラアイスは2層化によって厚くなったチョコレートがバニラを殺しているきらいがあるのだ。
「ガーナ」の名を冠している点からもチョコレートが主役という位置付けなのだろう。だから中のバニラはアイスミルクでもいいと判断してのグレードダウンなのか?
そもそも、ハーゲンダッツには及ばないものの、それなりに濃厚といえるパルムのバニラに対し、ガーナショコラアイスのバニラは種類別アイスクリームだったガーナ 濃厚チョコレートアイス時代からやけにあっさりしていた。
正直なところラクトアイスに毛が生えたレベル。
以前のガーナ濃厚チョコレートアイスとパルムが同じ比率の無脂乳固形物と乳脂肪分だったとは思えない。ガーナはチョコレートが強すぎるあまりバニラがあっさりしている印象になっている可能性も否定できないが。
どちらにせよガーナショコラアイスは、チョコレートとバニラの調和や一体感がパルムほどではないことは確か。
美味しいんだよ? 同社のハーシーのチョコレートアイスバーあたりに比べれば間違いなく美味しいんだが、パルムと比較するとやや分が悪い。しょせんは2番煎じ…といったところか。
また、ガーナショコラアイスはチョコレートが厚く甘みが強いこともあってか、パルムよりカロリーが高い。
その差は1本25kcal。1人で1箱食べつくしたら150kcalの差。基礎代謝分を除外してこれだけのカロリーを消費するには1時間ほどウォーキングする必要があるからけっこう馬鹿にならない。ましてパルムの方が美味しいとなれば…ねぇ。
にしても…チョコレートが2層である以外、価格も内容量も形もパルムの丸パクリであるこの商品を企画した人や、それにGOサインを出した人の面の皮はいったい何センチあるんだろう?
2層構造により厚めとなっているチョコレートコーティングはロッテの面の皮の厚さを自虐的に表現したものなのか?
「三度の飯より他人のふんどしが大好物です」