爽 マルチバニラのステルス値上げ情報
メーカー | 株式会社ロッテ |
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商品名 | 爽 マルチバニラ |
内容量 | 90ml×4個 |
参考小売価格 | 380円(税別) |
原材料 | 砂糖、植物油脂、乳製品、果糖、卵黄(卵を含む)、乳等を主要原料とする食品、デキストリン、食塩/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、アナトー色素 |
栄養成分 1個(90ml) |
エネルギー 109kcal たんぱく質 1.5g 脂質 5.5g 炭水化物 13.5g 食塩相当量 0.092g |
発売日 | 2000年6月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2000年6月~ | 100ml×6個 | 380円 |
2008年3月~ | 90ml×6個 | 380円 |
2009年3月~ | 90ml×4個 | 300円 |
2015年3月~ | 90ml×4個 | 330円 |
2019年3月~ | 90ml×4個 | 350円 |
2022年6月~ | 90ml×4個 | 380円 |
2023年~ | 販売終了? |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
100ml→90ml | 乳製品および油脂類や果汁などの原料価格の高騰や資材価格の上昇が企業努力で対応できる範囲を超えたため。 |
540ml→360ml 380円→300円 |
雑味の少ない脱脂濃縮乳を新たに使用し、後味がさらにすっきりに。2種類のオリジナルバニラフレーバーを使用し、バニラの豊かな香りと味わいが広がる。 |
300円→330円 | 新興国の経済発展による食糧需要の増大やエネルギーコストの上昇により、商品の原材料及び資材の価格が高騰しているため。 |
330円→350円 | 物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
350円→380円 | 近年、原材料や梱包資材の価格、物流コストの上昇が続いており、企業努力によるコスト上昇の吸収が困難な状況になったため、やむを得ず価格改定を実施。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社ロッテ |
発売時 100ml×6個 380円 | 日本食糧新聞 |
2008年 90mlへ実質値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2009年 4個入に減少 | 食@新製品 |
2015年 330円に値上げ | ナリナリドットコム |
2019年 350円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
2022年 380円に値上げ | ロッテ ニュースリリース |
爽 マルチバニラの値上げ解説
ロッテを代表するアイスといえば「爽」。そのファミリーパック的な位置付けになるのが「爽 マルチバニラ」です。
そんな爽マルチバニラ、値上げの歴史を紐解いていくと結構“えげつない”。基本の紙パック入りの爽がこれまでかなりの値上げっぷりを披露しており、同様に爽マルチバニラも消費者に容赦ない負担を押し付けてくる。
爽マルチバニラが発売されたのは紙パックの爽より遅れること約1年、2000年になります。その当時の内容量は100mlの2連パック×3パック…つまり100ml×6個の計600mlで、価格は税別380円でした。
この頃の紙パックの爽が200ml・100円だったから、600ml・380円の爽マルチバニラはむしろ割高。お徳用だと勘違いして買ったら痛い目見るぜ。
小分けにして家族や友人とシェアできるという点が売りなんだろうからこれでいいのかもしれないが…お菓子といいアイスといい、お徳用っぽい大容量版の方が実は割高という流れはなんなんだろうね。
発売から8年後の2008年には従来の1個100mlから90mlへとステルス値上げ。もちろん価格は据え置きよ。ちなみに同じタイミングで紙パック入りの爽は100円から120円へと値上げしている。
紙パックの爽が20%値上げされたのに対し、爽マルチバニラの実質値上げ幅は10%。ここまでは良心的と言えるでしょう。し・か・し、翌2009年にロッテ様はやってくれましたよ。
2008年に行われた10%のステルス値上げからたった1年で、従来の540ml・380円から360ml・300円に変更してきたのだ。6個入が2個減って4個入(33%減)になったにもかかわらず値下げ幅は80円(21%減)。計算が合わんぞコラ。
ガッツリと内容量を減らしたうえで申し訳程度の値下げを行いお茶を濁した後は、徐々に価格を戻す作業に終始。2015年に330円へと値上げし、2019年には350円、2022年6月には380円に値上げ。もちろん内容量は据え置きだ。
かくして発売時600ml・380円だった爽マルチバニラは360ml・380円になりましたとさ。十数年の時を経て価格は380円に戻った一方、内容量は4割減っているからね。いや~、えげつない。
一応アレやっておこうか? ゲス計算。
発売時の爽マルチバニラの1mlあたりの単価は希望小売価格ベースで約0.63円。現在は約1.06円。参考までに紙パックの爽の1999年発売時の1mlあたりの単価は希望小売価格ベースで0.5円。190」ml・170円の現在は約0.89円。
マルチバニラの割高感がより鮮明になったな。なんか書いてて腹が立ってきた。
実勢価格ベースでも爽マルチバニラ(250~300円)を1箱買う価格で紙パックの爽(100~120円)が3個買えるケースもある。
内容量的に「爽マルチアイス(380ml)=単品の爽(190ml×2)」なので、4人家族で、かつ紙パックほどの量はいらないという場合を除き、素直に紙パックを買った方がお得になる場合も多々。
アイスの値上げに関して色々調べてみて、改めてアイスはお菓子以上に値上げが激しいとつくづく感じたよ…
ただ、ロッテの他のマルチアイスが2023年10月に400円、2024年9月に420円と値上げされる中、爽マルチバニラは380円に据え置いている点は評価できる…のか?
「なんで爽マルチバニラは値上げされていないんだろう?」と気になって調べてみたら、ロッテの公式サイトから存在が消えている。ネット通販でもほとんど取り扱いなし。
販売終了したから値上げしていないだけなのかも…