ジェラートマルシェの値上げ情報

ジェラートマルシェの値上げ情報
メーカー 株式会社ロッテ
商品名 ジェラートマルシェ
内容量 113ml
参考小売価格 140円(税別)※2021年販売終了
原材料
(バニラ)
牛乳、乳製品、砂糖、水あめ、異性化液糖、卵黄(卵を含む)、デキストリン、バニラビーンズシード/安定剤(加工でん粉、増粘多糖類)、乳化剤、香料
栄養成分
1個(113ml)
エネルギー 161kcal
たんぱく質 3.3g
脂質 6.5g
炭水化物 22.2g
食塩相当量 0.14g
発売日 2009年頃?

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2009年時点 113ml 120円
2015年3月~ 113ml 130円
2019年3月~ 113ml 140円
2021年4月頃~ 販売終了

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
120円→130円 新興国の経済発展による食糧需要の増大やエネルギーコストの上昇により、商品の原材料及び資材の価格が高騰しているため。
130円→140円 物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。

参考サイト
公式サイト 株式会社ロッテ
2009年時点の情報 アイスクリームファン
2015年 130円に値上げ ナリナリドットコム
2019年 140円に値上げ ロッテ ニュースリリース

ジェラートマルシェの値上げ解説

「美味しい」「2度楽しめる」など評判はまずまずなのに、販売元のロッテにやる気がないのか、いまいち目立たず知名度も決して高くない「ジェラートマルシェ」の値上げは2回行われています。

比較的新しい商品にもかかわらず発売日すら判明しないこのジェラートマルシェ。普通なら公式サイトで新発売と発表したり、どこかしらの報道機関やニュースサイトで取り上げたりしそうなものだが一切スルー。なにこの空気感。

調べてみると、ジェラートマルシェの最古の情報は2009年。個人のサイトで複数確認できます。また、ジェラートマルシェの大きな売りのひとつであるイタリアンジェラート協会の認定を受けたのが2008年という情報も。発売はおそらくこのあたり。

ジェラートマルシェ登場時の内容量113mlに対し価格は税別120円と、他のロッテアイスと同じ値付け。113mlというのはハーゲンダッツとレディーボーデンのミニカップの間くらいの量に相当し、プレミアム感があるアイスとしては及第点。

その後1度目の値上げが行われたのは2015年、多くの単品売りロッテアイスと同様に130円に。そして2019年にも他のロッテアイスと歩調を合わせるように140円に値上げし現在に至っています。

ところでこのジェラートマルシェ、これまでロッテアイスの工場で作られていたり、「株式会社やまひろ」に委託していたりしているようだが、大半のジェラートマルシェの製造元として「サンタ株式会社」の記載がある。

ジェラートマルシェの製造元

このサンタ株式会社、ちょっと舐めた社名ながら大手を含む多くの企業のアイスを製造しており、その中にはハーゲンダッツやレディーボーデンなどプレミアムアイスの一部商品も含まれる。

かと思いきや、協同乳業のホームランバーや赤城乳業のガリガリ君といった廉価なアイスも製造するなど幅広い。各社から提供された製造法を忠実に守り粛々と製造する…という縁の下の力持ち的存在。

まあ、大手のアイスには他社に製造を丸投げしている商品が多いから、こういったことは珍しくないんだけどね。ジェラートマルシェに限らず、モナ王マルチやハーシーのアイスなど色々と外部に製造を委託しているからな。

にしても、ジェラートマルシェはなんか不遇よね。発売がアナウンスされた形跡はないし、CMや広告も見たことがない。存在を認知していない人も多いのではないでしょうか。

種類別アイスミルクとはいえ、一般的なアイスミルク(乳脂肪分3.0%以上)を大きく上回る5.3%と、アイスミルクとアイスクリームの中間ほどの濃厚さを持ち、しかも混ぜればその名の通りジェラートとして楽しめる。

ただね、色々と中途半端なのは否めない。

ジェラートマルシェのバニラは乳脂肪分5.3%の種類別アイスミルクで内容量113mlに対し価格は税別140円。しかし、例えば同じ価格帯である森永乳業「MOW」であれば乳脂肪分8.0%の種類別アイスクリームで内容量は140mlと勝負にならない。

また、あと20~30円出すことに抵抗がないのであれば、乳脂肪分14.0%のプレミアムアイス「レディーボーデン ミニカップ(120ml)」が買える。

ジェラートマルシェの「混ぜればジェラートとして楽しめる」という点に魅力を感じないようであれば、割高と言わざるを得ないのです。値上げも相まってその傾向はより強まった印象。

要は「まぜまぜして食え」ってことだ。混ぜないジェラートマルシェはただのスーパーカップだ…は言い過ぎだとしても、割高さが目立つただの平凡なアイス。ロッテが本腰を入れてプッシュしないのは、この微妙なポジションが影響しているのかも。

余談だが、ジェラートマルシェの内容量はどのフレーバーも113ml。安納いもとかマロンとかあるあたり、女性を強く意識しているのが見て取れる。何で女性は“もそもそ系”の芋とか栗を好むのか? 野郎共とは永遠に平行線ですよ。

ちなみにこのジェラートマルシェ、2021年3月までロッテのホームページ上で確認できましたが同年4月には消えており、ネット上のレビューなども2021年以降見かけないことから、2021年4月頃に販売終了したと見ていいでしょう。

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