チェリオの値上げ・ステルス値上げ情報

チェリオの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 チェリオ バニラ
内容量 85ml
参考小売価格 140円(税別)
原材料 準チョコレート、乳製品、砂糖、ピーナッツ、植物油脂、水あめ、卵黄、砂糖混合果糖ぶどう糖液糖/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類、セルロース、寒天)、カロテン色素、(一部に卵・乳成分・落花生・大豆含む)
栄養成分
1本(85ml)
エネルギー 295kcal
たんぱく質 4.0g
脂質 21.3g
炭水化物 21.9g
食塩相当量 0.06g
発売日 1984年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1996年8月時点 106ml 100円
2003年1月時点 107ml 100円
2008年3月~ 100ml 100円
2009年10月~ 90ml 100円
2011年3月~ 90ml 120円
2015年3月~ 85ml 130円
2019年3月~ 85ml 140円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
107ml→100ml 乳原料の高騰や穀物類の不足、原油高等による資材価格の高騰に対し、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。
100ml→90ml アイスの厚みを薄くし、やや細長く食べやすい形状に改良。中の板チョコも縦長にすることでアイスとバランスよく食べられる。
100円→120円 使用しているチョコレートをセミスイートチョコからミルクチョコに変更。中の板チョコを柔らかくすることで食感を改善。ラクトアイスからアイスミルクへ。ピーナッツからアーモンドに変更。
120円→130円
90ml→85ml
世界的な需要増加による乳原料やチョコレートの価格高騰、エネルギーコストの上昇により。
130円→140円 物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
1996年 106ml 100円 日本食糧新聞
2004年 107ml 100円 森永乳業 ニュースリリース
2008年 100mlに実質値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2009年 90mlに実質値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2011年 120円に値上げ 食@新製品
2015年 85ml&130円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2019年 140円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

チェリオの値上げ解説

森永乳業の現存するアイスの中においてピノ、ビエネッタに次いで歴史がある「チェリオ」の発売は1984年。板チョコをバニラアイスで包み、さらにピーナッツを混ぜ込んだチョコレートコーティングを施すというチョコ好きにはたまらん商品。

しかしこのチェリオ、森永乳業のアイスの中でも色々とツッコミどころがある歴史を辿った面白い商品。森永乳業のアイスは優等生が多いため、記事内容の控えめにせざるを得なかったが…久しぶりに好き勝手書けそうな予感がするぜ。

1984年にチェリオが発売された際の価格は100円で内容量は不明。私が調べた限りで内容量が確認できる最古のものは1996年の日本食糧新聞の記事で、その中では106ml100円と記載されていました。

どういった経緯かは分からないが、その後107mlになり2008年までその内容量は維持されることに。しかし2008年3月にメーカー問わず多くのアイスが値上げされる中、チェリオは107mlから100mlに減らす実質値上げが行われます。

他のアイスの多くが100円から120円へと20%も値上げされたのに対し、チェリオの実質値上げは6.5%にあたる7mlだけでしたからかなり良心的な対応だったといえるでしょう。

こ・こ・ま・で・は・な。

2009年になりチェリオはリニューアルが行われます。森永乳業曰く「食べやすい形状にした」としているが、ただ単に薄く細くしただけであり、価格を据え置いたまま内容量は100mlから90mlへ。見え透いた言い訳を。

そして2011年のリニューアルに際し120円に値上げ。結局120円にするのかよ。100円で据え置かれていたから107ml→100ml→90mlのステルス値上げにも一定の説得力があったんじゃないのかよ、と。

しかしこのリニューアルの裏には大きな変更が。それまでの乳脂肪分を使わない種類別ラクトアイスから、乳脂肪分を3.0%使用した種類別アイスミルクにバージョンアップしたのです。当然中のバニラは濃厚さとコクがアップしただろう。

しかも、チョコレートコーティングに混ぜ込むナッツをそれまでのピーナッツからアーモンドへ。一気に上質さを増したことになる。「チェリオ」なんて安っぽい名前に違和感を覚えるほどに。

チェリオが種類別アイスミルクでアーモンドを使用していた時期

これが当時のパッケージ。期間限定商品などではなく素のチェリオが種類別アイスミルクとなり、ロゴの下には誇らしげにアーモンドまで描かれている。チェリオがプレミアム感を手に入れた瞬間である。

この時の原材料が具体的にどういうものだったのか気になり、当時のパッケージの裏の原材料欄を写した画像を探したが、残念ながら見つからなかった。ただ、その時の詳細な原材料の記載は見つけることができた。

種類別:アイスミルク
成分:無脂乳固形分9.0% 乳脂肪分3.0% 植物性脂肪分5.0% 卵脂肪分0.5%
原材料名:準チョコレート、乳製品、砂糖、果糖ぶどう糖液糖、アーモンド、植物油脂、水あめ、卵黄、乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類、セルロース、寒天)、カロチン色素、(原材料の一部に大豆を含む)
内容量:90ml

確かにアーモンドになっているし、乳脂肪分もしっかりと使用されている。これなら120円の値上げもやむなしと納得できるくらいのパワーアップである。やるな森永乳業。

しかし2013年3月のリニューアルで…

2013年、チェリオが種類別ラクトアイスに戻る

再びラクトアイス化。しかもすでにアーモンドは使われておらずピーナッツに戻っている。え、じゃあ120円への値上げはなんだったの? 品質を高めたかわりに値上げしたんじゃないの? 森永乳業、クソなの?

そして2015年、再び多くのアイスが値上げになり、単品売りのアイスが軒並み130円になる中、チェリオも足並みを揃えて130円へ。しかしチェリオは一味違った。値上げついでに内容量を90mlから85mlへと実質値上げも同時に行ったのだ。

2019年には、これまた他のアイスの値上げと同調し140円に値上げし現在に至る。森永乳業のアイスは値上げこそすれ内容量は大きく変えない商品が多い中、チェリオは実質値上げと値上げをガッツリ行った稀有な存在。

しかも途中で「アイスミルク化+アーモンドに変更」にしたにもかかわらず、2年足らずでラクトアイス+ピーナッツに逆戻り。チェリオ食べるような客層にアイスミルクやアーモンドなど必要ないとの判断か。

チェリオって安っぽい響きだし、味の薄いラクトアイスのバニラに板チョコを突っ込み、さらにピーナッツ入りのチョコレートをコーティングするというジャンク感から、少なくとも意識高い系が好みそうな商品ではないよね。

だがな、内容量と価格のみを見ると、上質かつ濃厚な味わいで大人気のパルムより高いという事実が。パルムが90ml140円なのに対し、チェリオは85ml140円だからね。下剋上も甚だしいな。

2008年まで内容量107mlで100円だったのに、度重なる値上げ&ステルス値上げで85ml140円になったチェリオ。しかも一度上げた質を再び下げるというおまけつき。消費者を舐めるのもいい加減にしろよ森永。

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