栗入りあずきモナカの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
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商品名 | 栗入りあずきモナカ |
内容量 | 120ml |
参考小売価格 | 170円(税別) |
原材料 | 栗入りあん(砂糖、還元水あめ、小豆、栗甘露煮、食塩)(国内製造)、モナカ、乳製品、植物油脂、砂糖、水あめ、砂糖混合果糖ぶどう糖液糖、加糖卵黄(卵黄、砂糖)/加工でん粉、安定剤(増粘多糖類、寒天)、香料、乳化剤、クチナシ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1個(120ml) |
エネルギー 237kcal たんぱく質 4.2g 脂質 4.9g 炭水化物 43.9g 食塩相当量 0.17g |
発売日 | 2001年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2001年~ | 130ml | 100円 |
2008年~ | 130ml | 120円 |
2015年3月~ | 120ml | 130円 |
2019年3月~ | 120ml | 140円 |
2022年6月~ | 120ml | 150円 |
2023年3月~ | 120ml | 160円 |
2024年9月~ | 120ml | 170円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2008年 100円→120円 |
なし |
2015年3月 130ml→120ml 120円→130円 |
北海道産あずき使用の栗入り粒あんを10%増量。モナカ皮の割り数を10個から4個に減らし薄型にすることで食べやすくなった。 |
2019年3月 130円→140円 |
物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
2022年6月 140円→150円 |
原料である輸入乳原料、油脂、チョコレート、砂糖等の世界的需要増加により原料価格が高騰。包装資材も高値で推移しており、企業努力によるコスト低減が限界を超える水準に至ったため。 |
2023年3月 150円→160円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
2024年9月 160円→170円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇していることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永乳業株式会社 |
130ml 100円 | 日本食糧新聞 |
130ml 120円 | 食@新製品 |
2015年 120ml&130円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2019年 140円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年 150円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 160円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2024年 170円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
栗入りあずきモナカの値上げ解説
チョコモナカならぬ“あずきモナカ”という、ちょっと変わり種の「栗入りあずきモナカ」。今は存在しないエスキモーブランドから発売され、現在は森永乳業ブランドとなって販売は継続されています。
ちなみにエスキモーの頃は和風アイスに特化した「涼風堂」というシリーズの一員だった栗入りあずきモナカ。エスキモーの消滅と共に涼風堂シリーズも廃止。栗入りあずきモナカ以外の商品は涼しい風と共に去ったらしい。
栗入りあずきモナカが発売された2001年当時の内容量は130mlで価格は税別100円。森永乳業のアイスに限らず、様々なアイスが100円で買えた良い時代だった…(遠い目)
2008年になると、他メーカーを含め大半の単品売りアイスが120円に値上げされ、栗入りあずきモナカも右へ倣えで120円に。
2008年のアイスクリーム値上げの際、森永乳業は一応ニュースリリースで発表しているのだが、そこに記されている商品は売れ筋であるピノ・MOW・PARM・チェリオのみ。
栗入りあずきモナカなどはちょっと時期をずらしたりリニューアルを装ったりして、価格を据え置いたまま内容量を減らすステルス値上げや、価格面での値上げをこっそりと行っている。せこいね。
そして2008年同様多くのアイスが130円に値上げされた2015年、栗入りあずきモナカはリニューアルを行い、それまでの内容量130ml、価格120円から内容量120ml、価格130円へ。値上げとステルス値上げのコラボレーションですよ。
そのリニューアルの内容が面白い。
栗入りつぶあんの10%増量はいいとして、「モナカ皮の割り数を10個から4個に減らすことで従来品より割りやすく、薄型にすることで食べやすくしました」ってどういうことだよ。
「薄くすることで食べやすくした」ではなく、「利益追求のため内容量を減らした結果薄くなった」が実情だろうに。それを「食べやすく」なんて取り繕うあたり、嫌悪感を抱かずにはいられない。
割り数を減らすというのもおかしな話だ。モナカの山が多ければ手で割って一口で食べられるのだから、食べやすさを考えるなら割り数は多いほうがいいんじゃない? 18山あるチョコモナカジャンボを見習え。
そもそもアイスモナカ程度の厚みで「食べにくい」なんて感じる人間いないわ。どんだけおちょぼ口なんだよ。消費者を金魚か何かと勘違いしてないか?
…まあ文句はそのくらいにして、2015年に値上げ&実質値上げで120ml・130円になった栗入りあずきモナカは、2019年にも値上げを行い140円。そして2022年150円、2023年160円、2024年9月には170円に。世知辛いね。
栗入りあずきとチョコレートにコストの違いはあるだろうが、森永製菓のチョコモナカジャンボが150ml・170円なのに対し、栗入りあずきモナカは120ml・170円ですから、なんか釈然としない。
しかもチョコモナカジャンボは乳脂肪分を3.0%使用した種類別アイスミルク、一方の栗入りあずきモナカは植物性脂肪分のみのラクトアイス。「あずきの濃厚な甘みには、さっぱりしたラクトアイスが合う」という体でコスト至上主義邁進か。
まあ商品の価値というのはコストパフォーマンスだけでは量れないけどね。
エスキモーや涼風堂のブランドが消滅してもなお栗入りあずきモナカが生き残っているということは、それなりに売れていることを意味し、それはこの商品に価値を見出す消費者がいることを物語っている。
こってりした濃厚な甘みのあずきにバニラアイス…そりゃ美味いよね。あずきバーのようにアイスに練り込んでいるのではなく、あずきがそのまま入っている点が“あずき好き”の心を掴むのだろうね。