森永れん乳氷バー<マルチ>の値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
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商品名 | 森永れん乳氷バー<マルチパック> |
内容量 | 45ml×7本 |
参考小売価格 | オープン価格(2024年9月販売終了) |
原材料 | 乳製品、砂糖、水あめ、でん粉、食塩/香料、安定剤(増粘多糖類)、乳化剤、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、(一部に乳成分を含む) |
栄養成分 1本(45ml) |
エネルギー 63kcal たんぱく質 1.3g 脂質 1.4g 炭水化物 11.4g 食塩相当量 0.04g |
発売日 | 2005年(れん乳氷シリーズ) |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2007年時点 | 60ml×6本 | 300円 |
2010年3月~ | 50ml×7本 | 300円 |
2015年3月~ | 50ml×7本 | 330円 |
2015年3月~ | 45ml×7本 | 330円 |
2019年3月~ | 45ml×7本 | 350円 |
2024年9月~ | 販売終了 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
360ml→350ml | なし |
300円→330円 | なし |
350ml→315ml | なし |
330円→350円 | なし |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永乳業株式会社 |
360ml 300円 | 森永乳業 商品情報 |
2010年 350mlに実質値上げ | 森永乳業 商品情報 |
2018年 315mlに実質値上げ | 森永乳業 商品紹介 |
2024年 販売終了 | 森永乳業 お客さま相談室 |
森永れん乳氷バー<マルチパック>の値上げ解説
森永乳業の起源ともいえるれ練乳を使用した「れん乳氷バー」のマルチパック。何度か値上げや実質値上げを行っているものの、一貫して秘密裏に行われている印象がある。
森永乳業はアイスの値上げや実質値上げを行う際、それなりにしっかりと公表しているイメージなんだが…れん乳氷バー<マルチパック>はこっそりひっそり値上げする方針らしい。
れん乳氷シリーズが発売されたのは2005年。そのシリーズの中から、れん乳氷バー<マルチパック>が具体的にいつ発売されたのかは不明ながら、過去の公式サイトを見るに2007年から確認できます。
その時点での内容量は60ml×6本の計360mlで価格は税別300円。当時の他のマルチパックと同じ価格設定ですね。しかし2010年のリニューアルに際し7本に増やしたうえで1本あたりを50mlに減量。
合計すると350mlと10ml減ったことになるので、一応“実質値上げ”といえる。しかしなぜそれまでのきりのいい6本から、わざわざ本数を増やして7本という中途半端な数にしたのだろう? 6本のまま58mlでもよかったろうに。
2015年になると、それまでの「希望小売価格300円」から突如「オープン価格」へ。2015年3月は多くのマルチアイスが300円から330円に値上げされた時期であり、このタイミングでオープン価格というのは…アレですね。
表面上は「希望小売価格は設定しておりません」としているが、卸価格は他のマルチアイスとほぼ同等に設定している事だろう。小売店でのれん乳氷バーマルチパックの販売価格を見ても、他の森永乳業のマルチアイスと横並びですしね。
2018年になると、それまでの50ml×7本から45ml×7本にステルス値上げ。もちろんそれに対するアナウンスはない。価格を設定していないのだから、内容量を減らしたとしても実質値上げにはあたらないという理論なのか?
そして2019年には再び大規模なアイスの値上げが行われ、それまで330円だった森永乳業のマルチアイスは軒並み350円に。しかしれん乳氷バー<マルチパック>はオープン価格なので値上げ対象商品の表に載ることはありませんでした。
でも絶対値上げされているよね。だって1本売りのれん乳氷バーはこのタイミングで他の商品同様130円から140円に値上げされているんだもの。
その後、他のマルチアイスは2022年に380円、2023年400円、2024年420円と値上げする中、れん乳氷バーは相変わらずオープン価格を貫いており、希望小売価格は読み取れない。
単品のアイスが150円、160円、170円と値上げされる中、カップのれん乳氷は140円を貫いていたことを考えると、マルチアイスであるれん乳氷バーも350円くらいで据え置いていた可能性も
にしても、チェリオのマルチパックでも見られた値上げのタイミングでのオープン価格化ってのはどういう意味を持つんだろう? 全商品がオープン価格になるなら分かるが、ごく一部の商品だけオープン価格になっているんですよね。
それ以外のほとんどの商品は相変わらず希望小売価格が設定されているにもかかわらず…れん乳氷バー<マルチパック>やチェリオのマルチパックは値上げを明示するとまずい理由でもあるのだろうか?
森永だけに明示(明治)しないってか? …誰がうまいこと言えと?
もしくは実験的な意味合いを持つのかな? 消費者や小売店の顔色を伺うために、主力からちょっと外れた一部商品をオープン価格にし、価格の推移や売れ行き、消費者の反応を見ている…的な?
ちなみに、2024年9月30日に練乳氷バーは生産終了となってしまったらしく、カップ入りの「森永れん乳氷」などシリーズすべてが同時に販売終了。練乳ってなんとなく昭和の香り漂う印象があったが…時代ではないということなのかもしれない。