ピノ チョコアソートの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
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商品名 | PINO(ピノ) チョコアソート |
内容量 | 10ml×24粒 |
参考小売価格 | 650円(税別) |
原材料 (バニラ) |
乳製品、チョコレートコーチング、砂糖、水あめ/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、(一部に乳成分・大豆を含む) |
栄養成分 1粒(10ml) |
エネルギー 31kcal たんぱく質 0.4g 脂質 2.0g 炭水化物 2.9g 食塩相当量 0.01g |
発売日 | 1992年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1992年~ | 10ml×24粒 | 500円 |
1996年~ | 10ml×28粒 | 500円 |
2008年3月~ | 10ml×26粒 | 500円 |
2015年3月~ | 10ml×24粒 | 500円 |
2018年3月~ | 10ml×24粒 | 550円 |
2022年6月~ | 10ml×24粒 | 580円 |
2023年3月~ | 10ml×24粒 | 610円 |
2024年9月~ | 10ml×24粒 | 650円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
1996年 24粒→28粒 |
ピノ発売20周年の感謝を込めて増量。 |
2008年3月 28粒→26粒 |
乳原料の高騰や穀物類の不足、原油高等による資材価格の高騰に対し、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。 |
2015年3月 26粒→24粒 |
世界的な需要増加による乳原料やチョコレートの価格高騰、エネルギーコストの上昇により。 |
2018年3月 500円→550円 |
物流費や人手不足による人件費の高騰、一部原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が自助努力で吸収可能な限界を超えたため。 |
2022年6月 550円→580円 |
原料である輸入乳原料、油脂、チョコレート、砂糖等の世界的需要増加により原料価格が高騰。包装資材も高値で推移しており、企業努力によるコスト低減が限界を超える水準に至ったため。 |
2023年3月 580円→610円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
2024年9月 610円→650円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇していることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永乳業株式会社 |
発売時 | 初代パッケージ画像 |
1996年 28粒へと実質値下げ | ピノヒストリー |
2008年 26粒に実質値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2015年 24粒に実質値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2018年 550円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年 580円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 610円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2024年 650円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
ピノ チョコアソートの値上げ解説
森永乳業の大人気アイス「ピノ」のマルチパック版ともいえる「ピノ チョコアソート」が発売されたのは、素のピノ発売から遅れること16年、1992年の事。発売時の内容量は10ml×24粒で価格は税別500円でした。
ベーシックなピノが6粒入り120円だったことを考えると、ピノ チョコアソートは若干割高ではあるものの、1箱で「バニラ」「チョコ」「アーモンド」の3つの味が楽しめる点を考慮すれば妥当…というか、むしろお得感さえある。
そしてピノ誕生から20周年を迎えた1996年、謝恩価格として素のピノが100円に値下げされたのに合わせてピノ チョコアソートはそれまでの24粒入りから28粒入りに増量。今ではほとんど考えられない“実質値下げ”というやつですね。
その後しばらくは28粒で推移するものの、2008年に乳原料や資材価格の高騰を理由に、価格を据え置いたまま28粒から26粒へと実質値上げを行います。
2015年にはほぼ同様の理由により24粒へと内容量を減らし、2018年にはそれまでの500円から550円に値上げ。
そして2022年6月、新型コロナウイルスによる行動制限からの揺り戻しや、ロシアのウクライナ侵攻などを背景に原材料価格が高騰し、ピノ チョコアソートは580円に値上げ。さらに2023年3月にも同様の理由により610円に。
さらにさらに2024年9月には650円に値上げ。
28粒500円の頃から考えるとずいぶんと高くなった印象があるものの、元々は24粒500円だったため、ピノ チョコアソートは発売から30年以上経っても150円…つまり30%の値上げだけに留まっていることになる。
他メーカー含め30年間の値上げ・ステルス値上げで実質的に2倍以上の価格になっているアイスも散見される中、この程度の値上げに抑えているピノ チョコアソートは良心的と言えるのかも。
ま、そもそもピノは内容量的にかなりの割高商品なので、それほど値上げしなくても十分利益が出ているというのが実情だろうが。
ここで今一度ベーシックな6粒入りのピノとのコストパフォーマンスを見てみよう。内容量と価格を比較し「価格に対し量が多ければ正義」とする貧乏人御用達のゲス計算。私はスーパーやディスカウントストアでいつもこれやってるわ。
ピノ チョコアソートが発売された当初、6粒入りピノは1粒あたり20円だったのに対し、ピノ チョコアソートは1粒あたり20.8円と若干ながら割高でした。これは実勢価格ではなく、あくまでも希望小売価格での話ね。
そして現在はというと、相次ぐ値上げで170円になっている6粒入りのピノは1粒あたり28.3円、対するピノ チョコアソートは27.1円と逆転。大容量の方がコスパが良いという本来の姿を獲得した格好です。
しかもピノ チョコアソートはバニラとチョコ、アーモンドの3種の味が楽しめるのだから、お得感は1粒あたりの価格差以上といえるのではないでしょうか。「バニラ以外興味なし」という人は微妙なところだろうが。
ただね、前述したようにピノってそもそも高いんだよね。チョコレートコーティングされているアイスが食べたいのであれば、私はフタバ食品の特デカチョコバー(115ml:90円)に行っちゃうわ。ピノの2倍弱の量で価格は半分近いのよ! 約4倍お得なのよ!(アホ)
…まあ、安価に製造できる種類別ラクトアイスの特デカチョコバーと、乳脂肪分が多い種類別アイスクリームのピノを比べること自体が間違っているんだけどな。ピノ食べた後特デカチョコバー食べたら「味が無い…」となること必至。
ピノと比較するなら本来は同じ森永乳業のパルムあたりなんだろうけどね。そもそもピノの良さはチョコレートコーティングされた濃厚かつコクがあるアイスを一口で味わい尽くせる点。そういった意味では唯一無二。
「6個入りのピノこそ至高」と考える人もいるだろうが、コスパの良さ、3つの味わいを享受できる点から個人的にはピノ チョコアソートを推したい。なんだかんだ言ってもチョコ&チョコのピノはホント美味しいわ。