チョコモナカジャンボの値上げ情報
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メーカー | 森永製菓株式会社 |
商品名 | チョコモナカジャンボ(旧チョコモナカ・チョコモナカデラックス) |
内容量 | 150ml |
参考小売価格 | 170円(税別) |
原材料 | チョコレートコーチング、砂糖、モナカ(小麦・卵を含む)、乳製品、植物油脂、水あめ、デキストリン/加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類)、香料、アナトー色素、カロテン色素 |
栄養成分 1個(150ml) |
エネルギー 314kcal たんぱく質 3.5g 脂質 17.9g 炭水化物 34.6g 食塩相当量 0.12g |
発売日 | 1972年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1972年~ | 不明 | 50円 |
1974年~ | 不明 | 70円 |
1975年~ | 不明 | 80円 |
1980年~ | 不明 | 100円 |
2003年時点 | 150ml | 100円 |
2008年3月~ | 150ml | 120円 |
2015年3月~ | 150ml | 130円 |
2019年3月~ | 150ml | 140円 |
2022年6月~ | 150ml | 150円 |
2023年3月~ | 150ml | 160円 |
2024年9月~ | 150ml | 170円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
100円→120円 | 原油価格の高騰により原材料、梱包資材などの副原料や輸送費が上昇しているため。 |
120円→130円 | 原材料の需要逼迫と価格高騰といったコストアップの吸収は、すでに自社努力では解決困難な状況にあるため。 |
130円→140円 | 原料や包装資材の価格高騰に加え、物流費、人件費の上昇といったコストアップの吸収は、すでに自社努力のみでは解決困難であるため。 |
2022年6月 140円→150円 |
近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。 |
2023年3月 150円→160円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。 |
2024年9月 160円→170円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。(2022年・2023年値上げ時の完全コピペ) |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
1980年 100円 | 1980年のパッケージ画像 |
2008年 120円に値上げ | 首都大学東京生活協同組合 |
2015年 130円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2019年 140円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2022年 150円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2023年 160円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2024年 170円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
チョコモナカジャンボの値上げ解説
ピノやパルム、MOWといった大人気アイスを抱える森永乳業と違い、「これ!」といった商品が少ない印象がある森永製菓。そんなやや地味な森永製菓のアイス群の中で唯一人気アイス上位の常連となっているのが「チョコモナカジャンボ」です。
「上位の常連」というよりはアイス業界トップと言っても過言ではなく、2019年の「100万人あたりの売り上げ」は2位のエッセルスーパーカップ 超バニラにダブルスコア以上の差をつけて1位なのだから恐れ入る。
そんなチョコモナカジャンボ、思いのほか歴史は古く、1972年に「チョコモナカ」としてデビュー。発売当時の価格は50円でした。内容量は知らん。物価上昇期とあって1974年に70円、1975年に80円に値上げされています。
1980年になるとバニラアイスの中にチョコレートソースを入れたうえで、商品名を「チョコモナカデラックス」に変更、価格は100円に値上げされます。ここでチョコモナカジャンボの原型ができたと見ていいでしょう。
1996年にそれまでのバニラアイス内のチョコレートソースをパリパリの板チョコに変更、商品名はチョコモナカジャンボに。その後も長らく100円で売られるコストパフォーマンスの高い商品でした。
しかし、2008年に原油高や原材料高を理由に120円に値上げ。2015年にはやはり原材料高などを理由に130円、2019年や2022年6月にも同様の理由で140円、150円と値上げを行胃、2023年3月には160円に。
2008年の初めまで希望小売価格100円だったものが、たった15年で60%の値上げとなる160円…私たちの給料は大して変わっていない…どころか、増税増税で可処分所得はむしろ減っている人も多いというのに、だ。
ただ、メーカー問わず2007年まで定価100円だったアイスのほとんどは、2023年3月から160円になっている。
大手はほとんどが2008年120円、2015年130円、2019年140円、2022年150円、2023年160円、2024年には170円へ値上げを行うなど、カルテルレベルの馴れ合いがアイス業界の慣例なのだ、クソが。
そんな中にあってチョコモナカジャンボはステルス値上げしていないだけまし。「ジャンボ」を謳うだけあって150mlの内容量は譲れないところなのかもしれません。
内容量もさることながら、モナカのパリパリ感を維持するためのチョコレートコーティング、それなりのバニラ感を味わうことができる乳脂肪分3.0%の種類別アイスミルク、そのバニラアイスの中の板チョコ…
この内容で希望小売価格170円、実勢価格120~140円前後というのは、現在売られているアイスの中でもコストパフォーマンスは相当高い。高級アイスの代名詞であるハゲのクリスピーサンドなんて60mlで325円だからね。役員みんなハゲてしまえ。
モナカとチョコとバニラのハーモニーを堪能したいならチョコモナカジャンボ、チョコはいらないから濃厚なバニラを味わいたいなら種類別アイスクリームのバニラモナカジャンボ…実に見事な商品展開である。
ただし、チョコモナカジャンボはコスパ最高であるがゆえにカロリーも高く、一撃300kcalはカロリーを気にする人にとって脅威といえる。「アイスは太りにくい?」。嘘つけ、うちの親は毎日のようにスーパーカップ食べて豚になったぞ。
森永製菓のチョコモナカジャンボは度重なる値上げで170円になってしまったものの、それでもコストパフォーマンスは全アイスの中でも最高レベル。一方でデブ製造機でもあるから気を付けろ。